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オットと私①

オットと暮らし始めて1年と少し。

オットとの出会いは10年以上前に遡る。
オットは元彼である。
共通の友人の紹介でお付き合いをした。

彼は私にとって人生で初めて“結婚したい“と思った男子だった。
でも小さなことで喧嘩して別れてしまった。
その後何度か復縁を申し込んでみたが相手にしてもらえなかった。

それからの私は仕事に打ち込む事にした。
別の男子から交際の申し込みも何度かあった。
だけど彼が忘れられなくて誰にも興味が持てなかった。

そうしている間に、彼が別の誰かと同棲を始めたと言う話を耳にした。
その時、もうどうにもならないんだなぁ…と初めて思った。

そのすぐあと、前夫からアピられてこのままじゃダメだ前を向こうと思い、付き合ってみる事にした。
前夫と付き合うときに条件を出した。
束縛されるのは嫌いなので、3人の男子の友人とだけは遊びに行ったりするのを許可しろと言うものだったのだが、その3人は専門学校時代に苦楽を共にした大切な友人と、学生時代とてもお世話になった先輩と、彼だった。
ただその後、彼に会うことは一度もなかった。
結婚の報告をメールでしただけだった。

今思えばそんな条件を出してまで会いたい彼と好きにならなくちゃと思った前夫。
そりゃあ、離婚もするわ!と思う。

前の夫はタイプではないが(笑)、真面目だし、特にモテる訳でもなく、結婚するにはこう言う人が向いているのかもしれないと思っていた。
数年後、それは違う事が判明した。
親からコッソリ貰っていたお金で不倫し家に寄り付かなくなって、前夫は出て行ったのだ。
そして離婚した。
この話はまたいずれ詳しく書きたい。


離婚後、“家族”を諦められなかった私は少し婚活をした。
小さな娘から父親を奪ってしまった罪悪感もあった。
何人かの男性に会ったが“何かが違う”と心がざわつき、頑張ろうと張り詰めていた糸がプツンと切れた気がした。
その事を誰かに聞いて欲しいと思いスマホの連絡先一覧を見ていたら、彼の名前と目が合った。
彼なら話を聞いてくれるかも、と思った。
LINEをして話せるか聞いた所、今日は仕事が終わって家にいるから大丈夫と言ってくれたのですぐ電話を掛けた。
駅のホームの端っこで泣きながら電話で話した。

今思えば何と良いタイミングだったのだろう。
彼が仕事中でなかったのも、彼の連絡先と目が合ったのも奇跡なんじゃないかと今は思う。


それから毎日LINEする様になった。
お互い孤独死しないように生存確認しようぜってなったからだ。笑
(重要:彼ままだ独身だった!)
今思えば何だそれな理由であるが、それでも嬉しくて堪らなかった。

実際に顔を合わせる事になるのはそのすぐ後の話である。

つづく。


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