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米津玄師さんが好きすぎて大変な件

長年、

「最近の若いアーティストの歌って、よく分からない」

と敬遠をしていました。

10代の頃は、GLAYさんやらL'Arc~en~Cielさんやら、バンドブームが凄くて。

30才超えたあたりで、矢沢永吉様にハマったり。

一度ハマると、凝り性なもので、

「矢沢永吉様がこの世に生み出したものはすべて聴きたい」

なんて、まあ《ロープレのやり込み要素は全部やらないと気が済まない》みたいなことになる私。


鬼のような仕事に追われていると、テレビとか、映画とか、「視覚を奪われるメディア」は避けざるを得ない。時間、もったいないもん。

音楽なら、夜中、一人ぼっちで仕事にハマっていても、なんか音が鳴ってると、寂しさを紛らわせることができる。


なもんで、

「やっぱ音楽は、クラシックだわ。パッと出てパッと消える音楽はいらないよ。」

なんて、急にクラシック音楽にハマってみたりして、とにかく長年、「新作」みたいなのを避け続けていました。

若い人から学ぶことを忘れてはいけない

半年ほど前(2019/03)、小6の息子が、

「ねえ父ちゃん、『アイネクライネ』って知ってる?」

へ?誰が暗いの?

どこの暗い人の話?

《初期アビリティ:暗い人センサービンビン発動》


「は?父ちゃん、何言ってんの?またダジャレかよ(# ゚Д゚)」

いやいや、今のは違うんだよ。

まあ、口を開けば3分に1回の割合でダジャレを呟いている父ちゃんですが、今のは、ただ「クライ」に反応したんだよ。

クライ:暗い

クライ:CRY(泣く)

そういう単語に、脊椎反射的に反応しちゃうんだよ。

「はいはい、その話、長いの?」

サスガ我が息子。

察しが良い。

おっさんのダジャレを冷たく拒否できるなんて、今のうちだからな。

おっさんのダジャレをちゃんと拾えないと、日本式資本主義社会では生き残れないんだからな!

今のうちだからな!

「まあ、いいから聞いてみてよ。」


ヘッドホンを渡され、おもむろに耳にかけた。


、、、

、、、

「ごめん。父ちゃん目にゴミが入ったから、ちょっとトイレ行ってくるわ。」


トイレに駆け込む私。

1フレーズ聞いただけで、涙腺崩壊。


なに、この圧倒的な歌詞と音楽。

しんどいわ〜

ほんまに、この歌、しんどいわ〜

一気にMP(マジックポイント☓、メンタルポイント◯)持ってかれるわ。


困るわ〜

今から出かけるのに、父ちゃんこんなメンタルで家から出れないわ〜


3回ほどリピート再生して、ちょっと気持ちが修まってきて、ヘッドホンを外す。

涙を拭い、息子にスマホとヘッドホンを返却しに戻ると、中1の娘が、

「父さん、また泣いてんの?すぐ泣くんだから┐(´д`)┌ヤレヤレ」

おおおい!

相変わらずお前、ドSやな!

誰に似たんかの?

ああ、この子、花子さんの娘だったわ(-_-;)

そりゃ、ドSオブドSだわ。

無理ないや。

「目にゴミが入っただけなんだよ!!!」

なんて言い捨てて、息子に一式返却して、

「父さん出かけるから、じゃあな。」

と、言い捨てて足早にリビングから立ち去る。



背中の向こうで、息子と娘がコソコソ話す声が聞こえる。

「ほらね、絶対に父ちゃん泣くと思ったよwww」

「絶対にハマったねwww」


お前たち、さてはグルだったのか!


大人をからかうのはやめーい!



その日の帰り道、レンタルショップで米津玄師さんのCDを「大人借り」して帰った。


その日以来、完全に米津玄師依存症状態。


長年、CDなんて買っていなかった。

でも、

「優良なコンテンツには、お金を出すべきなんだ!」

そう思って、ちゃんとCDを買おうと決心。



「ゆうりょう」なだけに。

※結局ダジャレを言わないと気が済まない私。

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