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人生100年時代のキャリアとコミュニティ

人生100年時代、終身雇用や年功序列の崩壊によって、キャリア迷子になる方がどんどん増えてきている印象があります。それはなぜでしょうか?またそのような状況でコミュニティはどのような役割を担っていくのでしょうか?
これまで転職エージェントやキャリアコンサルタントとして多くの方のキャリア支援をしてきた経験を元に今の考えを整理するためにまとめてみました。

これまでのキャリア

キャリア戦略①-Google-スライド

これまでのキャリアというのは、点線の枠内だけで完結していたのだと思っています。人口増加、高度経済成長とう時代背景から終身雇用と年功序列が前提となっていたたいため、良い会社に入る=良いキャリアとなりやすく、その為に親は子供に良い大学に行かせたいというところまでがキャリア教育として繋がっていたんだと考えています。
ところが、2019年日本自動車工業会の会見でトヨタ自動車の豊田社長が「終身雇用を守っていくのは難しい局面に入ってきた」という発言をされました。

その後、2020年コロナによって業績が悪化する大企業が増え、早期退職を募集する企業も増え終身雇用崩壊の流れは加速しました。さらには、リモートワーク等の働き方改革や複業解禁の流れも一気に加速しました。

これからのキャリア

キャリア戦略②-Google-スライド

終身雇用崩壊や複業の解禁によって、これまでは自分と会社だけで考えられていたキャリアの概念が図のように複業や娯楽という範囲にまで広がったと考えています。
こうなると、今までは会社でのキャリアアップ=キャリアという考えだったものが、変数が増えキャリアの選択肢が広がったことで、謂わゆるキャリア迷子になる方が増えているんだと考えています。

キャリアにおける複業の捉え方

繰り返しになりますが、複業が当たり前になったことで個人のキャリア形成の複雑性は増したと考えています。
先ほどの図を少し解説をしていきたいと思います。
まずは

複業⇄娯楽 「やりたいことを仕事にする」

についてです。
SNSやビジネス本で好きなことで稼ぐことが大事だ!というようなことを目にするのですが、これはとても難易度が高いことだと思います。ここではその詳細を書くと長くなるので省きますが、好きなことを本当に仕事にするのかどうかは、自分のキャリアの軸からしっかりと考えたほうがよいと思います。

もう1つがこちらです。

複業⇄会社 「本業と複業の相乗効果」

こちらも娯楽と同じく相乗効果を生み出していくことはとても難易度が高いことだと思います。本業で成果を上げられない人が、時間の切り売りをして複業をしたとしても、それで本業の生産性が上がるということは考えにくいですよね。ですので、こちらも自分のキャリアの軸と優先順位が大切で中途半端にいろいろと手をつけてしまうことはキャリアにはつながらないと考えています。

ここではわかりやすく「複業」だけを取り上げましたが、転職についても1人あたりの転職回数はこれまでより多くなると思います。つまり繰り返しにはなりますが「複業」や「転職」というキャリアの選択肢が増えたことによって個人のキャリア形成の難易度が上がりキャリア迷子になる方が増えているということだと思っています。

個人のキャリア形成におけるコミュニティの役割

私は今、ArchNurseというキャリアを軸にした看護師のオンラインコミュニティを運営しています。


このオンラインコミュニティの運営を通じて感じていることがあります。それは、これから個人のキャリア形成においてコミュニティが大切な役割を担っていくのではないかということです。
特に私が知見のある看護職については、これまでは圧倒的な人手不足で看護の専門職としてのレールを進めば良かったかもしれないですが、今後は、医療費増大の問題もあり、一般企業と同様に医療機関の終身雇用や年功序列の制度も成り立たなくなります。よって、個人のキャリア形成においても資格さえあれば安泰という時代も長くはないと思っています。

そんなときに大切になってくるのがオンラインコミュニティの役割だと思っています。

キャリア戦略③-Google-スライド

オンラインコミィニティでは、今の人脈や知見だけではなかなか知り得ることができない、キャリアの一次情報を得ることができます。
その一次情報を得ることで

・やりたいことを仕事にする
・本業と複業の相乗効果

これらの解像度が上がっていくのではないかと思っています。

解像度が上がることでキャリアの指針が明確になり、より自身の看護の専門性を高めたいと思い学びを深める方がいたり、複業や転職の為に学んだり、人と繋がったりするといったようなそれぞれに合った次のキャリアの為の一歩を踏み出すことができるのではないかと思っています。

さいごに

このようなオンラインコミュニティが活性化していくことでコミュニティ内やコミュニティ同士のコラボでプロジェクトやビジネスマッチングが生まれ、今までとは異なった”点”ではなく”線”で繋がるストーリー性のある転職体験も実現できるのではないかと考えています。

取り留めのない文章になってしまいましたが最後までお読みいただきありがとうございました。
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