バイオリンパートより「あと13日!」
こんにちは!北大オケバイオリンパートです。
本番まで残り13日となりました。本日はバイオリンパートが、楽器について・パートの雰囲気・曲中の見どころなどを紹介します。ぜひ最後までお読みください。
バイオリンとは?
バイオリンは、4種類の弦楽器の中で最も小さく、最も高音域の楽器です。オーケストラの中ではメロディを担当することが多く、「オーケストラの花形」と呼ばれていたりします。写真ように構えて演奏します。
音の鳴る仕組みを簡単に紹介します。楽器には4本の弦が張られており、馬の毛が張られた弓で弦を震わせて、音を鳴らします。そして、写真では見づらいですが、弓の少し左に見える白いのが「駒」です。弦の振動を表の板に伝えます。また、外からは見えないですが、楽器内部には「魂柱」という木の柱があり、表板の振動を裏板にも伝えます。このようにして弦の振動が駒、魂柱、そして表板、裏板に伝わり、小さな楽器から大きな音が出ます。
オーケストラでの役割
オーケストラでは1st(ファースト)バイオリンと2nd(セカンド)バイオリンが存在します。
1stは主にメロディを担当します。コンサートマスター率いるこのパートは、オーケストラの中で最も重要なパートとも言えるでしょう。
2ndは1stと同じ音を弾いたりハーモニーを担当したり、と主に1stを支えるパートですが、他にもリズムを刻んだり、時にはメロディを弾いて目立ったり… 様々な役割を果たします。今回の演奏会では1stの向かい側、客席に近い位置で演奏します。
北大オケバイオリンパートについて
私たちバイオリンパートには60人以上のパート員が在籍しており、北大オケで最も人数の多いパートです。それもそのはず、バイオリンは先ほど紹介したように1stと2ndに分かれているので、1曲で20〜30人ほどがステージに上がるのです。
練習の時はキビキビと、練習が終われば賑やかな、そんなメリハリのあるパートです。複数の曲を演奏するパート員も多く大変ですが、コンサートマスターの背中を追って、みんな一生懸命練習に励んでおります…!
曲の見どころ
筆者が2ndなので、ところどころ2nd目線になってはいますが、、各曲の見どころを紹介します。
ベルリオーズ/大序曲「リア王」
冒頭の弦楽器のメロディはいきなりの見どころです!!ビオラ、チェロ、コントラバスの力強い音に呼応する形で、バイオリンの静かな、美しいメロディが流れます。1stと2ndの息のあった演奏をお楽しみください。
川越守/綺想曲第2番
筆者自身弾いていてとても楽しい曲で、思わず口ずさんでしまうようなメロディがたくさん登場します。また、裏拍を感じさせるような独特なリズムが特徴的です。テンポが遅くなる中盤に出てくるバイオリンの旋律も見どころです。
ファリャ/バレエ音楽『三角帽子』より 第1・第2組曲
pizzicato (弦を指で弾く)やsul ponticello(駒の近くで弾く)などの特殊な演奏技法が多く登場するこの曲は、他の曲には見られないような独特な雰囲気を醸し出します。主旋律と低音の刻みを目紛しく繰り返す2ndバイオリンの動きも見どころです。
ラフマニノフ/交響曲第2番
各楽章の見どころを簡単に紹介します。
1楽章
冒頭の1stから2nd、1stからビオラのメロディのつなぎは緊張感溢れる瞬間です。中盤に登場するVnソロも見どころです…!
2楽章
出だしも見どころですが、なんといっても中間部の”Meno mosso”は一番の見どころです。強烈な1音で始まり、1st、2nd、ビオラの刻みがつなぐ、落ち着かない音楽が展開されます。
3楽章
この曲の緩徐楽章です。前半部分のクラリネットソロ、そして後半部分の1stソロはもちろん美しく素敵なのですが…その裏で音楽を作る、2ndの3連符にも注目して欲しいです…!!
4楽章
この演奏会のラストを飾るこの楽章ですが、なんといってもクライマックスへの盛り上がりが本当にすごいです!!(語彙力)
曲調が穏やかになった中盤に登場する、2ndとチェロが息を合わせて入るところがあるのですが、そこもぜひ見て欲しいです…!
最後になりますが、残りの日数も少ない中、本番に向けてオケ一丸となって練習頑張っています。ぜひ会場でお聴きください!!
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