計画無痛分娩入院二日目(中)
5月24日振り返り投稿続き。
(当日に書いたものです)
時間経過確認できず
おそらく私を不安にさせないためなのだが、なかなか状況説明してくれず恐怖に。
坊ちゃんの心拍が140から170に上がっていることだけは分かり、更に不安になってきた。
少し状況が落ち着いた頃に担当看護師が
「赤ちゃんが回って降りてきてる時に向きを間違えた可能性、また内部の骨に挟まってしまった可能性がある。そこで更に陣痛によって子宮が収縮し、赤ちゃんの心拍が上がって→落ちて、を繰り返している。この落ちて、完全にゼロになると危険なため、状況を見て帝王切開をする」とのこと。
まだこの時はいや、そんな…坊ちゃんの心拍が落ち着けば…私が深く深呼吸をすれば大丈夫だとか思っていた。
しかし坊ちゃんの心拍はかわらず、着々と帝王切開の準備が進んでいった。
そのまま帝王切開の流れに。
出産後に呼ぶ予定だった母に連絡し、すぐに来てもらって手術リスクの説明、丁度担当医師が別患者のオペを終え(担当医師のオペが終わらない場合も考えてくれていたようで、別の医師がずっといてくれた)、ストレッチャーで手術室へ移動。
この間に坊ちゃんの心拍が落ちたらどうしようという恐怖と、漠然とした帝王切開手術への恐怖で身体の震えが止まらなかった。
ストレッチャーにのっている頭がガクガク動いて止まらない。
オペ室で担当医師が待ち構えており「無痛分娩させてあげたかった。全部僕の責任だと思ってほしい。申し訳ない」と謝られる。
しかし状況的に担当医師は何も悪くないので??となっていると、
「無痛分娩費用も取られ、腹まで切られて…本当にごめんな〜」というお気楽な言葉にちょっと笑った。
この辺りで状況は最低最悪ではないのかと震えが止まる。
そのあと麻酔担当から帝王切開用の下半身麻酔を受けたのだが、まさかの失敗をされ、何度も針を打ち直されてさすがにちょっとキレそうになった。
オペ室ではもう坊ちゃんの心音の確認ができないので、もうこちらとしては気が気じゃない。
麻酔の確認とか念入りにしなくていいからはよう、大至急で腹を切ってくれとそればかりを思っていた。
下半身の感覚がなくなって間も無く。
ほぼなにも感じないままにお腹を切られ、数分で驚くほど元気な産声が聴こえてきた。
生きてた!!!!!
ちゃんと生きてた!!
感動より何より安心で、視界が一気に涙で滲んだ。
多分「よかった」と一言だけ言ったと思う。
ぼろぼろ溢れる涙を麻酔担当さんがずっと拭ってくれていた。
産まれたての坊ちゃんは洗われている時も体重を測っている時もギャン泣きで、看護師さんたちを笑わせていた。
聞こえてきた体重は、妊婦健診で言われていた3000gを下回っているようだった。
泣きすぎて朦朧とする意識の中、洗われて綺麗な姿になった坊ちゃんが顔のそばにやってきた。
泣いてはおらず、予想していたよりも可愛らしくておまけに髪がふさふさだった。
担当医師が、「頭がメリークリスマス(おそらくパーティ帽子のこと)状態やね」と笑った。確かに、吸引分娩でもされたように坊ちゃんは頭が長くなっていた。
私の骨に挟まれ、もがき続けていたのかと思うと、また泣けた。
※写真は初日の夜ご飯。病院食ってもっと薄味だと思ってた…!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?