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「みんなで街を好きになる」大学生が長野の『おじちゃん』写真集に込めた想い


2022年11月30日に、風旅出版より刊行される写真集『おじちゃん』。

著者は、制作当時大学生で、Huuuuのアルバイト(風のバイト)としても活動していたタケバハルナさん。
『おじちゃん』は、タケバさんが企画、取材、撮影、執筆、デザインまですべてひとりで手掛けた卒業制作です。

長野市の権堂町、西鶴賀町を繋ぐ一本道。
その通りで暮らすおじちゃん18人を撮影・取材した、インタビュー&写真集。

『おじちゃん』p.30〜31より

144ページに渡る大ボリュームと、そのクオリティ、そしてなにより、見ていると思わず笑みが溢れてしまうようなおじちゃんたちの豊かな表情を、卒業制作の枠にとどめておくのはあまりにもったいない! ということで、風旅出版で増刷・刊行する運びとなりました。

増刷にあたり、クラウドファンディングで支援を募ったところ、たくさんの方々からサポートをいただきました。ありがとうございます!


今回は、『おじちゃん』刊行間近ということで、著者のタケバハルナさんにインタビュー。

話を聞いていくと、タケバさんの、街を愛する眼差しが見えてきました。


「卒業制作だけじゃもったいない!」ではじまった刊行の計画

――タケバちゃんは、大学ではグラフィックデザインの勉強をしていたんですよね。写真の勉強もしていたんですか?

タケバ 写真は趣味だったんです。大学一年生の頃から、友だちや街を撮りはじめて。

――大学にはデザインを学びたくて入ったんですか?

タケバ いや、それはほんとに流されるような感じだったんですけど。もともと、めちゃくちゃ体育会系で、デザインとは縁遠い学生でしたね。陸上部に入ってて。

――へえ! デザインって、どっちかというとインドアのイメージがありますけど。

タケバ そうなんです。わたしは人と喋ったり関わるのが好きなので、じっとしているのが嫌なんです(笑)。でもその点、デザインや写真は、パソコンでの作業ももちろんありますけど、人ありきだと思っていて。だから、デザインも写真も自分の身で一貫して動けたらいいなあという思いがあって、写真も一緒にやっていたというのがあります。自分の足で街に出て、人と会うことが好きだったので。

――『おじちゃん』の舞台になった長野市は、タケバちゃんの地元ではないですよね。どういう経緯で長野市・権堂の写真集をつくることになったんですか?

タケバ Huuuuが運営している長野市の土産店「シンカイ」でインターンをしたのが最初のきっかけですね。出身が埼玉、大学も東京のいわゆる都会暮らしをしていた反動もあってか、地方に憧れを持っていて。インターンをするうちにどんどん長野の街に惹かれて、大学生活の途中から気づいたら長野に移住していました。

――大学生にして二拠点生活をはじめて。不安はなかったですか?

タケバ 1人も知り合いがいない状態で飛び込んできたので周りの人にも心配されたんですけど、長野市で暮らすようになってから、驚くことに寂しいと思うことがまったくなくて。街の人たちの距離がほどよく近くて、心地がいいんですよね。顔を覚えてもらえて、帰り道に挨拶をしたりして。日常がとても豊かに感じるようになりました。そういう何気ない街の魅力に焦点を当てて制作物をつくりたいと感じて、卒業制作の方向性を決めました。

――そして「おじちゃんたちの生き様を記録した」写真集をつくろうと決めたんですね。

タケバ いままで本のデザインってやったことなかったんです。でも、写真と紙媒体のデザインは勉強してたから、まぁ気合いでいけるっしょ! という感じで。怒られちゃいますね(笑)。

――本当にすごいと思うんだけど、企画、執筆、撮影、デザイン、編集まで全部自分でやってるんですもんね。

タケバ 基本的にはひとりで制作しました。でも、いろいろな方に繋いでもらったり、周りの方に本当に助けてもらいましたね。今その時にできることを100%出して、なんとか作った一冊です。

ーー最初手に取った時びっくりしました! 本当に読み応えがあって、デザインも写真もいいし。柿次郎さんに「こういうものつくりました」って見せに行ったときは、どういう反応だったんですか?

タケバ 「これを、一人でつくったの!」って言ってくれました。自費で印刷したので、50冊刷るのが限界で、それもほとんど知り合いとか、おじちゃんたちに配ってしまったと話したら、柿次郎さんが「もったいない! もっと刷ろう!」と。思ってもみなかったので、すごく嬉しかったですね。

ーー本当にこれはみんなに見せないともったいない本! それにしても一人で全部……すごいよね。

『おじちゃん』の中身を、ほんの一部ですがお見せします。
(※gifのため画質をかなり落としています。本当はさらにいい写真なので、ぜひ実際に見てみてほしいです!)


おじちゃんたちとの間に生まれた、「一人じゃない」関係性

『おじちゃん』p.66より

ーーおじちゃんの表情が本当に生き生きしてますよね。自然な表情が引き出されていて、たぶんこれは初対面じゃないんだろうな、と。

タケバ おじちゃんたちとは仲良くなりましたね! 道で会うと「いま帰りか?」って話しかけてくれたり。

ーー年齢も離れたおじちゃんたちと、関係性をつくるのは大変じゃなかったですか?

タケバ そうですね。けっこう取材、撮影を断られたりもしました。「恥ずかしいよ!」って。自分にフォーカスされて、写真を撮られることが今までなかったんだと思います。それに、どこから来たかもわからない大学生ですしね。

ーー断られたら、心が折れたりしませんか?

タケバ ひと押しでだめだったら、2、3押しぐらいしたらいけたり。

ーー折れてないですね(笑)!

タケバ 最初から「取材させてください」って感じにせず、何回かお店に通ったりとかはしていましたね。アポ取りする時は何回かお店に行った上で、改めて一人で行って、お店の人と距離の近いカウンターとかに座って。

ーーカウンター席で話しかけて。

タケバ なんでもない普通の会話をして、一旦仲良くなってから「実は取材をしたくて」って。なんだか、我ながら巧妙ですね!(笑)

『おじちゃん』p.119より

ーーいいキャラのおじちゃんがたくさん登場しますよね。「くまじい」とか。

タケバ そうなんですよ。くまじいは、すごい街のことに詳しくて。昔からあるお店も新しくオープンしたお店もよく知ってて。商店街をよく自転車でふらふらしていたりして、街のフリーペーパーでもおすすめスポットを紹介していたりする、権堂の有名人ですね。

ーーでも顔出しはNGだったんですよね。だからくまのお面をつけて。

タケバ 「俺じゃなくて、この街のことを見て欲しいから」って。街想いのおじちゃんです。

『おじちゃん』p.122〜123より

ーー顔はわからないけど、着ている服から人柄が伝わってくるというか。すごいおしゃれですよね。このくまのお面だって、どこで見つけたんだろう。

タケバ そうなんですよ。長野県立大出身の若者がやっている古着屋さんがあって、そこの最初のお客さんがくまじいなんだそうです。定期的に服を寄付してくれているみたいで。

ーー若い世代とも交流があるんですね。

タケバ 最近、権堂には若い人たちが経営するお店が増えてきていて。そういう若い人たちとおじちゃんたちが広場でだべってる光景を見ると、すごいいいなぁって。理想の姿だなぁって思います。

ーー理想の姿?

タケバ 若い人たちとおじちゃんたちが、線引きなく交わってくれたらいいなと思うんですよね。商店街にいる人はどうしても年齢層が高くなってしまいがちなので、「あそこはじーちゃんばーちゃんが行く店だ」という先入観が自然にあったりする。でも、全然そんなことないよって。ハードルをさげて、年齢の線引きなく交わってくれたらいいなと思います。

ーー本のなかで、「自分はスマホの画面や情報と戦ってる間、おじちゃんはおおらかに生きてるのを見て、情報に踊らされているのがばかばかしくなった」と書いていたのが印象的でした。

タケバ おじちゃんたちは、まだガラケーとか固定電話を使ってるし、それすら使わず直接会いに行って話すし、コミュニケーションが基本リアルの場で行われているんです。お店とか、道とか、広場とか、人と人が会える場所があって、ちゃんと自分の存在がある。おじちゃんが自分の体で動いて、会って話しているのを見た時に、スマホのなかの情報と睨めっこしている自分がなんだかしょうもなく思えてしまって。

ーースマホで検索したほうが効率的ではあるけど、確かに人と会う機会は減りますよね。

タケバ 人に聞きに行く方が時間もかかるし、大変だと思うんですけど、そこを全部省くとスマホの画面の中だけで本当に完結できちゃうじゃないですか。長野でその真逆に存在するコミュニケーションのあり方をみたことで、まずいかもって思って。

ーー「まずいかも」と思ったのは、どうなっちゃうと思ったんですか?

タケバ 孤立しそうと思って。

ーー「孤立」?

タケバ 今の時代、検索も、やり取りも、ショッピングも、家で一人で完結できる。それが好きな人は全然いいんですけど、私は、慕うように人との関係性を築いて生きていけたらいいなと思って。おじちゃんたちと喋ると、3時間くらい帰れなかったりするんですよ。だけど、一日がそれで終わっちゃったとしても、自分にとってはネットでのコミュニケーションよりそっちのほうが幸せで。

ーーそういうコミュニケーションのなかで、おじちゃんたちに救われたなって感じることはある?

タケバ いつも救われてますね。必要としてくれてる感じがします。自分のことを知ってくれていて、挨拶をして、時々たわいない会話を交わす。それだけで、お互いを気遣ってる。そういう「一人じゃない」関係性を街の人とつくれたことは幸せですね。

『おじちゃん』p.74より

タケバ 大学でデザインの勉強をしているときは、「これがめちゃくちゃ好き!」とか、「こういう表現」をしたいという、とがった部分が自分の中になくて。なにかをつくる人たちって、そういう思いが強くある人が多いじゃないですか。

ーー確かに、個性や意志が強い人が多いですよね。

タケバ そういう突出した思いや強みがないことには、昔からずっと引け目を感じてましたね。「ない」なぁ、って。でも、写真集が完成した時に、いろいろな人に「おじちゃんを撮ってる私の表情まで見えてくる。タケバちゃんがいるっていうのがすごくわかる」って言ってもらって。

ーーそれはすごくわかる。こういう会話してるんだろうなぁとか、こういうやりとりがあったんだろうな、と想像できました。たぶん、表情も無理やりは引き出してないんだろうなとか。ちゃんとおじちゃんと関係性をつくっているのもわかる。

タケバ すごく嬉しいです。私は、やりたいことに関しても、性格的にも、あんまり突出したところがなくて気弱になってしまうんですけど、そうやって街の人たち、おじちゃんたちと仲良くできるっていうのは取り柄なのかもしれないなと気づかせてもらって。

ーー読者がおじちゃんとか街の良さを発見したとともに、感想をもらったタケバちゃんのほうも自分自身の良さを発見できたんですね。

タケバ そうですね。皆さんに教えてもらいました。同じ世代の人からも反応をいただいたのが嬉しかったですね。「このお店、気になってたけど入れなかったんだよね」「これ読んで行ってみたよ」という方もいて。自分がやりたいと思ってつくった制作物だったけど、結果的に意味のあるものになってくれたんだなと、嬉しい気持ちでいっぱいです。

ーーさっきの、街で挨拶し合うだけでもお互いを支えているって話がすごい好きだったんですけど、タケバちゃんはさらに、その空気感を人に伝えることにも成功している。改めて、想いが詰まった本当にいい写真集ですよね。


『おじちゃん』は「反抗期作品」だった!?

ーー『おじちゃん』はもともと、大学の卒業制作としてつくった本ですよね。大学の先生とかの反応もよかったんじゃないですか?

タケバ うーん、私、大学の授業とかに割と反抗的で(笑)。ゼミの先生はとても優しかったので、私の性格をわかって放っておいてくれたんですけど。

ーー「反抗」? 意外! 気になる。それは、なにに対して?

タケバ 組織とか集団とか、決まりごとがあったり縛られる環境にいると反発したくなっちゃうところがあって。まだ反抗期なのかもしれません(笑)。卒制で写真集をつくる人もいなかったんですよ。反抗期作品です、これ(笑)。

ーー反抗期作品(笑)! 具体的にいうと、大学のどういうところが反抗ポイントだったんですか?

タケバ なんだろう。おおげさにいうと、デザインとは、何か世の中の問題を定義して、それを解決するためのツールであり、そのためにコンセプトを立てて..…みたいな。ロジカルで教わるんです。それは大学という教育機関で教えなければいけないので、しかたないのかもしれません。でも、本当にそれが役に立っているのかなと思うこともあって。とりあえずそれっぽい問題を発見して、問題解決をする。なんだか、4年間そういうことを考え続けるうちに、重苦しく感じて疲れてきてしまって。

ーーそうか。課題を見つけるっていう最初の段階がストレス。

タケバ そこにフォーカスしちゃってる感じがして。そういうプロセスを踏まなくてはいけない、みたいな枠組みが、私には息苦しくなってしまいました。

ーー『おじちゃん』は、その枠組みに反抗している?

タケバ そうですね。『おじちゃん』は、もう、ただただ「いいおじちゃんがいるから見てよ!」っていうテンションでつくってます。

ーーたしかに、それだけだと、「ロジックが弱い」と言われそうですね。

タケバ 卒制の最初のプレゼンでは、「街のいいおじちゃんをみんなに知って欲しい!」と発表したんです。それに対して、「なにを街の問題として捉えて、何が課題で、何を解決するの?」と問われて。つまり、「コンセプトは?」ってことですね。でも、そういう難しいことはあんまり考えたくないと思って。

ーー大学側としても、いいものをつくって欲しいっていうのがあるから、タケバちゃんに問うたんでしょうね。

タケバ コンセプトを定めることが全く悪いとは思わないし、今もそれが上手にできる人には憧れてしまいます。

ーーでも、コンセプトがないまま進めていくのって不安じゃないですか?

タケバ そうですね。ふわっとしているし、きれいごとを並べているように見えていただろうな、とは思います。

ーーでも、できた写真集を見ると、タケバちゃんの中には、ちゃんと「ある」よね、コンセプトが。プロセスの段階で伝えることが難しいだけで。

タケバ うーん、そうですね。たぶん自分のなかではあったんだと思います。逃げてると言われたらそれまでかもしれないけど、でも、言葉にして、この気持ちを狭めたくなかったんです。地方の課題を感じなかったわけではないけど、今回の本ではおもしろくなくなっちゃう気がしたので、難しいことは言わないようにしていました。

ーーコンセプトって、排除に繋がる時があるじゃないですか。例えば、原宿の、女の子向けの店にはおじちゃんたちは入りにくいですよね。コンセプト、問題意識を決めてしまうことによって取りこぼされるものを、タケバちゃんは拾い上げているというか、包み込んでいる感じがして。その垣根のなさがこの写真集を親しみやすいものにしていると思うんだけど、本をじっくり読むと、そのなかに、なにか強い意志があるのに気がついて。

タケバ ありがとうございます。

ーー若い子が入って行きづらいような渋いお店にこの写真集が置いてあったら、「入っていいんだ」って思えそう。そんな、世代と世代を繋げる橋渡しの本になりそうですね。

タケバ そうなったら嬉しいですね。世代別で分かれてしまって、同じ街にいるのに交わらないままだともったいないなと。若い人たちだけで戯れておしゃれでかっこよいいお店をやるっていうのもいいんですけど、住む街を、住んでいるみんなで楽しくしたい。それなら、その街を長い間みてきた、人生を長く生きてきたおじちゃんたちに話を聞いた方が、広い視野のヒントがもらえると思うんですよね。


どんな街にもおもしろいおじちゃんはいる!

ーーどんな人にこの写真集を手に取ってもらいたいと思いますか?

タケバ もちろん老若男女関係なく、自分の住む街をすきな人も、そうじゃない人も、これから好きになれるきっかけとして、手にとってもらえたら嬉しいです。その上で特に、私と近しい世代の人たちに知ってもらいたいとは思います。若いうちって特に、自分の街を「なんもない、つまらない!」って卑下したりするじゃないですか。

ーー私も埼玉出身なんですけど、言ってましたね〜!

タケバ 私も実は言っていました(笑)。長野市が地元の人は、知ってるおじちゃんたちを発見して楽しんでもらえるかもしれないし、他の地域でも、地元で悶々としている若い人たちの元に届いてほしいですね。自分の住む街を愛してほしいなぁって思っているので。

ーークラウドファンディングの文章に、どんな街でも「なにもない、はない」んだ、って書いてましたよね。

タケバ たぶん、いるんですよねどこにでも。こういうおもしろいおじちゃんたちとか、おもしろい店、おもしろい場所が。

ーーなにもないと思っている自分の街にも、おもしろい人やものはある。というより、おもしろくないと思っていたものこそが見方によってはおもしろくなるのかも。そういう眼差しは、 『おじちゃん』を読むとすごく養えるような気がします。ちなみに、第二弾とかは考えているんですか?

タケバ 「別の街でやったら面白いんじゃない?」って言ってもらったりしたんですけど、私が実際にその街に住んで愛着をもてるようになってからじゃないと、街の人にも失礼だし、つくれないなって。移り住む街が今後あったらやりたいなと思ってますけど。今は、取材した長野市の権堂の通りが好きなので、5年後、10年後の『おじちゃん』をつくれたらおもしろいなとは思ってます。

ーーそれは楽しい!

タケバ 若い人たちがやってる素敵な店もたくさんあるので、いずれその店主たちがおじちゃんになったときに載ってくれたら面白いなぁってちょっと思います。

ーータケバちゃんが撮ってくれるなら、もう少しお店続けようかなって思うかも。

タケバ 「俺も『おじちゃん入り』できるかな!」 と言って楽しみにしてくれる人もいて。年齢関係なく、いいお店はたくさんあるから、スパンはだいぶ長いですけど、それができたら楽しいかなって思います。

ーー長い時間をかけて。

タケバ そう、私の人生プロジェクトになるかもしれませんね(笑)。

ーーすごい楽しい、愛のある計画ですね。

タケバ 人はいずれ死んでしまうかもしれないし、建物も壊されちゃうかもしれない。でもそれを、記憶に残すことができたら街の人も喜んでくれるかなって。『おじちゃん』に出てくるおじちゃんたちって、取材されたことのない人がほとんどなので。そういう人たちだからこそ、私が記憶に残したいなって。

ーーこの人たちの、この日の、この瞬間、この表情を残すってことに、絶対に価値がありますよね。

タケバ そういう力が、写真にはあると思います。

ーー最後に、未来の読者の方々になにかメッセージがあればお願いします!

タケバ そうですね。「自分の住む街は自分たちで楽しくしよう」っていうのは、長野にいる同世代の人たちともよく話していて。つまらなかったら、自分たちで楽しくすればいいじゃん!と。さらに楽しくするためには、人生の先輩のおじちゃん、おばちゃんも巻き込んじゃえばいい。世代などの括りを超えて、みんなで街の暮らしをたのしもうって気持ちが伝われば嬉しいです。ぜひ手にとってみてください。

■書籍概要■

なにげない日常や、自分のまちが好きになるきっかけをくれる写真集『おじちゃん』は、以下のURLから予約できます。

▼風旅出版ECサイト



また、書店様・小売店様のご発注は、下記のフォームにご記入いただくか、info@huuuu.jpまでご連絡ください。

▼『おじちゃん』発注フォーム

https://docs.google.com/forms/d/1nc0uMkCYG66uv5JOAnksngsHRKUfTom28eta8HnJ1Ws/edit


ご不明点、ご要望などございましたら、なんでもお気軽にお問い合わせくださいませ!

<information>
Huuuu inc. https://huuuu.jp/
お問い合わせ https://huuuu.jp/contact/


■新刊書誌情報■

タイトル :『おじちゃん』
著者 :タケバハルナ
ジャンル :写真集
出版元 :風旅出版
販売元 :株式会社Huuuu
定価 :3,300円(税込)
判型 :A4変形版(225mm×225mm)
頁数 :144ページ
発売日 :2022年11月30日

一人も知り合いがいない中この街に飛び込んできたのに、寂しいと思ったことは一度もありませんでした。もちろん、都会でも同じような関わり方ができる所はあるけれど、お店や人の多さに自分自身が飲み込まれていってしまうような感覚がありました。そんな中で何気ない日常に潜む豊かさを教えてくれたのが、この街の人たちでした。

今は、地域開発や後継者不足でそういったコミュニケーションが取れる街の老舗や個人商店はどんどん減っていくし、建物などは形に残せても、そこにいる人たちは形に残らず消えていってしまいます。だから、観光マップのようにシンボリックなスポットを紹介するだけでなく、そこにいる人たちに焦点を当てて、街の人肌を一番に感じられるような冊子をつくりたいと思い、この冊子を制作しました。

(中略)

この本を読み終わった後に、皆さんの住む街にも目を向けて見てもらえたら嬉しいです。きっと皆さんが住む街にも、チャーミングなおじちゃんがいるはずです。あそこのおじちゃんこそ! という推しがあれば是非、私に情報をお寄せください。         ――タケバハルナ

(『おじちゃん』p.142あとがきより抜粋)

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