見出し画像

【ブログ】ミート・キャット・グラッド・バット・サッド

シンプルに動物との話

その前に、ブログ書くのって体力必要じゃないですか?
特にめたての皆さま そう思いません?

最悪やらなくてもいいことだし、タイピング遅いし…
でも、書きたくなる サボり気味だけど

でも、それが好きなものとの付き合い方、いい距離感だと思う
だから今日も久しぶりに書いていく

やっと本題

私は動物があんまり得意じゃない
苦手・嫌い、というよりは接し方がわからない 経験不足です

どうしてもぎこちなくなってしまいます
だからそれを感じ取るのか、動物さんたちも寄ってこない

そんな私の、今日のできごと
いつものようにアパートの駐車場に車を停めて降りようとした時

小さい猫さんが、となりの駐車スペース、車止めの上にちょこーんとのっかっておりました

というのも、最近家の近くで数匹の猫さんたちを見かけていて
私はその度に、柄にもなく絡んでみようと試みては
心なく逃げられるというやりとりが何度かあったのです

今日もそんな感じだろうな、と思いながらも
すれ違うお隣さんよろしく「こんばんは」と声をかけてみたり
出来るだけ同じ目線になるようにしゃがみにしゃがんでみたり
圧倒的不審者ムーブで接触を試みました

そんな試みも虚しく、いつものように、正確にはいつもよりはゆっくりと優雅なご様子で、小さき猫さまは背中を向け、とぼとぼ遠くなっていきます

私にとってはいつも通りなので「ばいば〜い」なんて口ずさみながら立ち上がります

すると、なんとその猫さま
立ち去らずにその場で振り向いて私の方を見ているじゃありませんか

これはどうも様子がおかしいと思えど、「今日に限ってそんな…」
と思いながら、半ば「おうちに早く帰ったほうがいいんじゃない?」
のニュアンスでわざと猫さまに向かって歩き出したところ

逃げないんです
むしろ近づいてきたようにすら感じました

さすがにこれは勘違いじゃないと、お惣菜が入った買い物カゴを
大胆にもアスファルトの上に置き、再び子猫に向かって身を縮めました
そして、馴れいなすぎる手つきで御頭や御背中を恐る恐る恐る撫でました

逃げないんです
むしろ、まさに猫撫で声を聞かせんと私の足の甲に御身体をもたれてくる

大袈裟かもしれませんが、そんなこと私なんかにとっては人生初の出来事ですので、どうしていいか分からない反面
なんだか心の芯の部分がじんわりと温かくなるのを感じました

さながら感情を持たないはずのロボットが人間と関わることによって
プログラムされていない感覚を抱いたことに困惑しながらも
感情が芽生えたことに気づく感動のシーンのように思われました
(ここひと息で読む)

長い例えはさておき、外も暑いですし、いつまでも戯れていては
猫さまのナイトルーティーンも崩れるだろうと思いその場を離れます

着いてくるんです
健気にも足元にぴったりと、時に足にその御身を寄せながら

なんとも嬉しい気持ちになりました
これが"懐かれている"ってことか…と感動すら覚えました

しかし、玄関は目の前
私なんかが住める訳ですから、当然ペットは不可、さらに
私なんか当然、自分以外を養うお金なんてありません
この物語にも別れの時が近づいて参りました

ただ、これどうやって家の中に入ったものか…
それはそれはかわいらしい声で鳴きながらぴったりと着いてきています

とりあえず買い物カゴを家の中に入れ
あとは、猫さまと私のふたりっきり、エモおい展開って感じです

さすがに別れを惜しみ、しばらくは家の前の段差に腰掛け
「ごめんね…もう行かないと」 「にゃ〜ん」
「早くおうちに帰らない心配するよ」 「にゃ〜ん」
なんて、時間が時間なら通報もののやりとりで愛を確かめ合いました

そして断腸の思いで遠くに引きつけ、急いで家に入りました
知識や経験のない私にはこうするしかなかった

鍵を掛けた玄関の外からは、か細い愛猫の鳴き声

「こんなことになるなら…
こんなことになるなら、初めから出会わなければよかった…!」

本当に悲しくて、でもどうしようもない
とてつもなくやるせない気持ちになりました

後で調べてみると、
餌がもらえると期待している、かまって欲しいと思っている
親猫の代わりを探している、不安を訴えている
などが、野良猫さんが着いてくる原因だそうで

なにかもっと私にできることがあったのかな
でも、絶対に飼うことは出来ないんだよな

と今度は、なんとも複雑な事情をはらんだ悲しみが
私の足元に付いて回るようになっていました

久しぶりに短時間で感情の振り幅が大きい出来事でした

今思うと、
誰かにすがりたい、不安な気持ちを打ち明けたい
と心の底で思っている自分に共鳴していたのかな
「この人間なら気持ちわかってくれる」と思ったのかな

考えすぎですかね



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?