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なぜミニマリストという存在が生まれるのか

ミニマリストと呼ばれる方は皆 “手放すことによる成功体験を持っている” と私は思います。
今回は "ミニマリストがどうやって生まれるのか" の一つの事例として、私のお話をさせていただきます。
私がミニマリストの道に目覚めたきっかけは “挫折” と “成功体験” でした。

挫折

 2023年夏、お仕事の関係で海外の方とお話をする機会がありました。EW&F からBruno Marsまで幅広い年代の洋楽が好きだった私は皆さんよりも少しだけ英語圏に興味がありました。「英語で話せるのカッコいいよな!」その程度の憧れと意気込みです。
 本当に自分の英語が通用しませんでした。聞き取れない、うまく伝えられない、時間が無駄に過ぎていくという状態です。そして、お仕事が終わっても英語からは解放されません。泊まっているホテル、タクシー、お店のスタッフと英語で話さなくてはなりません。英語に苦手意識を自覚した私はほぼ毎日、半泣き状態で眠ります。
 申し訳なさと悔しさと恥ずかしさでいっぱいです。私は内心「現地人は『英語も話せないのにきたのか?』とばかにしているに違いない。」と思い、過ごしていました。
お仕事は他の方のサポートでことなきを得て、その後私は帰国しました。本当に無念でした。

成功体験

 帰国後、1ヶ月ほど鬱状態になります。ウキウキしながら会社の人に挨拶して出発したこともあり、顔を見られたくないと思っていました。その間、頭の中で英語と失望と羞恥が休むことなくかけ回るのです。
 昔から頭の中で考え続ける癖があって、大学生の頃から「私は何をしたいんだろう」と考え続けていました。ここでやっと私の脳みそがキャパオーバーになり、何も考えなくなりました。

頭真っ白の状態で一人部屋にいると、ふと目に入ってくる情報がうるさいのです。初めて思いました。部屋の中にある色と柄がうるさくて、頭が重くなるのです。
 そこで初めに色のある服を古着屋にまとめて売ってみました。すると次の日、1日の頭の疲れ方が違いました。服を選ぶために脳がたくさん仕事をしていたのです。半月ほど生活しているともう一つのメリットに気づきました。仕事の理解度と楽しさが良くなっていました。脳が仕事に割くリソースをたくさん確保したのです。

あの時の気づき

拍子抜けな成功かもしれませんが、このことに気づいた時私は最高の気分でした。"私の生活は無駄が多かった" これに気づくのに生まれてから25年もかかりました。
そして現在、英語の習得に再トライしています。あの時よりはうまく話せるようにもなりました。

まとめ

私の成功体験はこのような失敗・挫折から思わぬ形で生まれました。
ミニマリストの本質は ”情報” をシャットアウトすることで本当に大切なものを際立たせることだと、私は思っています。
私はミニマリストを目指して日々生活しています。
しかし自分のことを準ミニマリストという立場だと思っています。
正直にいうと、まだ必要・不必要の判断基準がはっきりとしていませんし、"進行中" "努力している" という状態が一番楽しいのです。それにその境界線をはっきり決めてしまうと柔軟性に欠ける場面もありますので。

最後に

「もったいない」の英語訳は直接的にはないと言われています。
“もったいない精神” は日本人を象徴するキャラクターの一つですが、多くの日本人を困らせる原因にもなり得ます。
あなたがもし「頭が整理されていないな」と感じているのでしたら ”もったいない” は置いておいて、今あなたの机の上にある一番不要なものを一つ手放してみてはいかがですか。

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