『科学朝日』掲載の小説たち〈勝手に図書館の本を紹介〉

会員のW辺です。

先日、『受験の国のアリス』などの少女小説で有名な中原涼のSF短篇集『ifがいっぱい』を読んでいたら、初出が『科学朝日』とあったので興味を持って他のSF作家の掲載作品も調べてみました。

小説・漫画作品

密室殺人の推理(高木彬光)
1950年7~12月号に掲載、全6回
※内容が確認できなかったため詳細不明。

サイエンス・ショート・ショート(筒井康隆、日下実男、山川方夫)
1962年1~8月,1964年11月~1965年10,12月号に掲載、全21回
事業/筒井康隆 Vol.22 No.1(1962/1)
怪物たちの夜/筒井康隆 Vol.22 No.2(1962/2)
断面/筒井康隆 Vol.22 No.3(1962/3)
差別/筒井康隆 Vol.22 No.4(1962/4)
とびら/筒井康隆 Vol.22 No.5(1962/5)
大ばくち/筒井康隆 Vol.22 No.6(1962/6)
妙な食いもの/日下実男 Vol.22 No.7(1962/7)
第2の地球/日下実男 Vol.22 No.8(1962/8)
もっとも安楽な椅子/山川方夫 Vol.24 No.12(1964/11)
〝S・M・A〟の秘密 /山川方夫 Vol.24 No.13(1964/12)
未来の中での過去/山川方夫 Vol.25 No.1(1965/1)
頭の大きな学生/山川方夫 Vol.25 No.2(1965/2)
昭和の雛人形/山川方夫 Vol.25 No.3(1965/3)
僧侶の夢/山川方夫 Vol.25 No.4(1965/4)
ベルト・ウエーの女/筒井康隆 Vol.25 No.5(1965/5)
無人警察/筒井康隆 Vol.25 No.6(1965/6)
火星にきた男/筒井康隆 Vol.25 No.7(1965/7)
廃墟/筒井康隆 Vol.25 No.8(1965/8)
遊民の街/筒井康隆 Vol.25 No.9(1965/9)
赤いライオン/筒井康隆 Vol.25 No.10(1965/11)
トンネル現象/筒井康隆 Vol.25 No.12(1965/12)
※Vol.25 No.4(1965/4)に編集部による山川方夫の訃報記事あり

海洋未来物語-海のタイムトラベル(石原藤夫)
1970年9月~1971年8月号に掲載、全12回、(連作)長篇作品
第1話 レジャー新時代 Vol.30 No.9(1970/9)
第2話 海の〝牧場〟 Vol.30 No.10(1970/10)
第3話 ナゾの水柱 Vol.30 No.11(1970/11)
第4話 ゴキブリ・ロボットとの死闘 Vol.30 No.12(1970/12)
第5話 ロボット工場自滅す Vol.31 No.1(1971/1)
第6話 もうひとつの海 Vol.31 No.2(1971/2)
第7話 海中ヒッピー族 Vol.31 No.3(1971/3)
第8話 人魚のくに Vol.31 No.4(1971/4)
第9話 自転する地底世界 Vol.31 No.5(1971/5)
第10話 英雄と美女の物語 Vol.31 No.6(1971/6)
第11話 宇宙は海でいっぱい Vol.31 No.7(1971/7)
第12話 〝母なる地球〟の美しさ Vol.31 No.8(1971/8)

science cartoon(森吉正照)
1971年1月~1971年3月号に掲載、漫画作品
コンピュータ・フール Vol.31 No.1(1971/1)
続コンピュータ・フール Vol.31 No.2(1971/2)
続々コンピュータ・フール Vol.31 No.3(1971/3)

イマジナリー・スペース(吉田知子・黒井千次・藤田敏雄・広瀬正)
1971年10月号(Vol.31 No.10)、小特集
環境美化のための集い/吉田知子
尾のある蛙/黒井千次
咳/藤田敏雄
タイムメール/広瀬正

バイオ探偵の殺人ゼミナール(藤本大三郎)
1988年8月~1989年12月号に掲載、全17回
第1話 賢者の毒薬 Vol.48 No.8(1988/8)
第2話 凶器の味 Vol.48 No.9(1988/9)
第3話 酵素の死角 Vol.48 No.10(1988/10)
第4話 ゴキブリつかい Vol.48 No.11(1988/11)
第5話 死の遺伝子占い Vol.48 No.12(1988/12)
第6話 蛍光魚伝説 Vol.49 No.1(1989/1)
第7話 ナンノの殺人未遂 Vol.49 No.2(1989/2)
第8話 カミは嘘つかぬ Vol.49 No.3(1989/3)
第9話 雪女の海外旅行 Vol.49 No.4(1989/4)
第10話 ネコは知っていた? Vol.49 No.5(1989/5)
第11話 アリサ嬢の火あそび Vol.49 No.6(1989/6)
第12話 殺人蟬のお値段は Vol.49 No.7(1989/7)
第13話 毒蚊をさがせ Vol.49 No.8(1989/8)
第14話 突発性幻覚 Vol.49 No.9(1989/9)
第15話 ハチの襲撃 Vol.49 No.10(1989/10)
第16話 ハイド博士の七つ子 Vol.49 No.11(1989/11)
第17話 スカートの功罪 Vol.49 No.12(1989/12)

SF短編 ifがいっぱい(中原涼)
1990年1月~12月号に掲載、全12回
エチカルな未来 Vol.50 No.1(1990/1)
いかにして滅亡するか Vol.50 No.2(1990/2)
ストーリーワクチン Vol.50 No.3(1990/3)
暴れる Vol.50 No.4(1990/4)
赤い糸 Vol.50 No.5(1990/5)
ぼくの王子様 Vol.50 No.6(1990/6)
ころさないで Vol.50 No.7(1990/7)
ゲーテルの殺人定理 Vol.50 No.8(1990/8)
ネムラミン Vol.50 No.9(1990/9)
そっくりな男 Vol.50 No.10(1990/10)
犬の声 Vol.50 No.11(1990/11)
ゾウリムシの結婚 Vol.50 No.12(1990/12)

ニッポン幻視行(船崎克彦)
1991年1月~12月号に掲載、全12回
晴れ女 Vol.51 No.1(1991/1)
京人形 Vol.51 No.2(1991/2)
幻映画館 Vol.51 No.3(1991/3)
流氷明け Vol.51 No.4(1991/4)
祇園会 Vol.51 No.5(1991/5)
三人相 Vol.51 No.6(1991/6)
潜在呼応 Vol.51 No.7(1991/7)
潮来往来 Vol.51 No.8(1991/8)
お千代保讃 Vol.51 No.9(1991/9)
石づくし Vol.51 No.10(1991/10)
雪華抄 Vol.51 No.11(1991/11)
湘南暮色 Vol.51 No.12(1991/12)

SF短編「SISCON」(最戸雪夫)
1992年1月~12月号に掲載、全12回
幻想不動産 Vol.52 No.1(1992/1)
共生者たち Vol.52 No.2(1992/2)
ヒトビデオ解析計画 Vol.52 No.3(1992/3)
インタナショナル・ボリシェヴィキ・マシンズ Vol.52 No.4(1992/4)
長い対話 Vol.52 No.5(1992/5)
生分解性ハンバーガー Vol.52 No.6(1992/6)
邪馬台国パレスチナ説 Vol.52 No.7(1992/7)
WER1号の巨乳類 Vol.52 No.8(1992/8)
僕のエージェント Vol.52 No.9(1992/9)
菊のゲノム Vol.52 No.10(1992/10)
ノアのタコ船 Vol.52 No.12(1992/11)
ガガーリンの地球 Vol.52 No.13(1992/12)

特集 「大江戸からくり横丁」 Vol.54 No.2(1994/2)
SF大江戸テクノロジーめぐり/石川英輔

特集 「パラレル・ワールド」をさぐる Vol.54 No.8(1994/8)
アリスの不思議な国/林一
おむすび、ぱられりん/三浦賢一
※上下に別れて平行に掲載(「決戦・日本シリーズ」(かんべむさし)のような感じ)

特集・記事・エッセイなど

吾輩は工作機械である(池田さぶろ)
1942年8月~1943年1月号に掲載、全6回
※明らかに「吾輩は猫である」(夏目漱石)の題名のパロディだが内容が確認できなかったため詳細不明。

特集 日本の民間研究所を拝見する Vol.22 No.11(1962/11)
農産加工から化学合成へ―味の素中央研究所/星新一

特集 人間の未来を開くー現代遺伝学のすべて Vol.28 No.10(1968/9臨時増刊号)
人間の未来/[座談会]木村資生、小松左京、松永英、渡辺格

特集 空の大量・高速輸送時代 Vol.30 No.11(1970/11)
Curtiss! Curtiss! 古典ヒコーキへのあこがれ/稲垣足穂

SFと未来コンピュータ(坂村健)
1982年1月~1983年12月号に掲載、全24回
1 「星を継ぐもの」OAの未来図 Vol.42 No.1(1982/1)
2 「時の仮面」OAの未来図 Vol.42 No.2(1982/2)
3 「コンピュ-タ-検察局」犯罪捜査 Vol.42 No.3(1982/3)
4 「襲撃のメロディ」犯罪 Vol.42 No.4(1982/4)
5 「アーヴァタール」人間と機械の接点 Vol.42 No.5(1982/5)
6 「ターミナル・マン」生体との結合 Vol.42 No.6(1982/6)
7 「大統領プログラミング計画」スーパーコンピューター Vol.42 No.7(1982/7)
8 「2001年宇宙の旅」故障診断 Vol.42 No.8(1982/8)
9 「アンドロメダのA」新型の開発 Vol.42 No.9(1982/9)
10 「トロン」オペレーティング・システム Vol.42 No.10(1982/10)
11 「夏への扉」ホーム・オートメーション Vol.42 No.11(1982/11)
12 「竜の卵」――新しい学習方式 Vol.42 No.12(1982/12)
13 「プリズナー」情報過剰社会の皮肉 Vol.43 No.1(1983/1)
14 「月は無慈悲な夜の女王」人工知能に未来をゆだねるか Vol.43 No.2(1983/2)
15 「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」(「ブレードランナー」)――人間と区別できないアンドロイド Vol.43 No.3(1983/3)
16 「星ぼしに架ける橋」即座に応答するリアルタイム処理 Vol.43 No.4(1983/4)
17 「失われた黄金都市」探検の道案内に画像処理 Vol.43 No.5(1983/5)
18 「未来の二つの顔」常識を持った機械が登場したら Vol.43 No.6(1983/6)
19 「ドリーム・パーク」娯楽の様相を変える究極のゲーム Vol.43 No.7(1983/7)
20 「聖者の行進」悪環境に強いアナログ計算機 Vol.43 No.8(1983/8)
21 「人造人間株式会社」家庭用ロボットの条件 Vol.43 No.9(1983/9)
22 「衝撃波を乗り切れ」次代予測が日常化するとき Vol.43 No.10(1983/10)
23 テーマは現実と鏡像の関係 Vol.43 No.11(1983/11)
24 柔軟な科学的考え方をはぐくむ Vol.43 No.12(1983/12)

特集 「時間」の物理学 Vol.43 No.5(1983/5)
タイムマシン—SFの永遠のテーマ/石原藤夫
正面から取り組みにくい難問/石原藤夫、鈴木俊策

Asahiパソコン 別冊科学朝日 No.2(1987/6)
カンノーを刺激する白く冷たい文字列/谷山浩子

Asahiパソコン 別冊科学朝日 No.5(1987/12)
『留守番』モデムの威力/岡嶋二人

ゼロから始めるDTP(池澤夏樹)
1990年10月~12月号に掲載、全3回
1 文筆人間パソコンに出会う Vol.50 No.10(1990/10)
2 電脳プラモデルの楽しみ Vol.50 No.11(1990/11)
3 個人メディアが開くもの Vol.50 No.12(1990/12)

タイムマシン夢書房(武部俊一)
1992年1月~1994年12月号に掲載、全36回
H・G・ウエルズ『タイムマシン』  Vol.52 No.1(1992/1)
メンデル『雑種植物の研究』 Vol.52 No.2(1992/2)
ド・ベルジュラック『月世界旅行記』 Vol.52 No.3(1992/3)
レオナルド・ダヴィンチ『マドリッド手稿』 Vol.52 No.4(1992/4)
ジェロラモ・カルダノ『サイコロ遊びについて』 Vol.52 No.5(1992/5)
メアリ・シェリー『フランケンシュタイン』 Vol.52 No.6(1992/6)
カレル・チャペック『R・U・R』 Vol.52 No.7(1992/7)
ヴィリエ・ド・リラダン『未来のイヴ』 Vol.52 No.8(1992/8)
ガリレオ・ガリレイ『星界の報告』 Vol.52 No.9(1992/9)
トマーゾ・カンパネッラ『ガリレオの弁明』 Vol.52 No.10(1992/10)
ウィリアム・ハーヴェイ『心臓と血液の運動』 Vol.52 No.12(1992/11)
マイケル・ファラデー『ロウソクの科学』 Vol.52 No.13(1992/12)
ヴォルテール『ミクロメガス』 Vol.53 No.1(1993/1)
土井利位『雪華図説』 Vol.53 No.2(1993/2)
フォントネル『世界の複数性についての対話』 Vol.53 No.3(1993/3)
スウィフト『ガリヴァー旅行記』 Vol.53 No.4(1993/4)
コペルニクス『天体の回転について』 Vol.53 No.5(1993/5)
ルクレチウス『物の本質について』 Vol.53 No.6(1993/6)
アルフレッド・テニスン『イン・メモリアム』 Vol.53 No.7(1993/7)
ジュール・ヴェルヌ『2889年』 Vol.53 No.8(1993/8)
コナン・ドイル『ロスト・ワールド』 Vol.53 No.9(1993/9)
ルイス・キャロル『鏡の国のアリス』 Vol.53 No.10(1993/10)
荘子『荘子』 Vol.53 No.11(1993/11)
列子『列子』 Vol.53 No.12(1993/12)
ラマルク『動物哲学』 Vol.54 No.1(1994/1)
ウォーレス『マレー諸島』 Vol.54 No.2(1994/2)
チャールズ・ダーウィン『人類の起原』 Vol.54 No.3(1994/3)
吉田光由『塵劫記』 Vol.54 No.4(1994/4)
アイザック・ニュートン『光学』 Vol.54 No.5(1994/5)
ゲーテ『色彩論』 Vol.54 No.6(1994/6)
ヴェサリウス『人体構造論抄』 Vol.54 No.7(1994/7)
ド・ラ・メトリ『人間機械論』 Vol.54 No.8(1994/8)
ブレーズ・パスカル『流体の平衡に関する大実験談』 Vol.54 No.9(1994/9)
モーリス・メーテルリンク『花の知恵』 Vol.54 No.10(1994/10)
アルフレート・ヴェーゲナー『大陸と海洋の起源』 Vol.54 No.11(1994/11)
アルベルト・アインシュタイン『動いている物体の電気力学』 Vol.54 No.12(1994/12)

志水・久保田の「超常膝栗毛」(志水一夫、久保田裕)
1994年1月~12月号に掲載、全12回
ノストラダムスと『紅の豚』  Vol.54 No.1(1994/1)
超古代妄想の世界 Vol.54 No.2(1994/2)
驚異の性格型血液判断 Vol.54 No.3(1994/3)
『心霊術殺人事件』 Vol.54 No.4(1994/4)
良い気功・悪い気功? Vol.54 No.5(1994/5)
UFOの堕落=科学の墜落 Vol.54 No.6(1994/6)
ネッシー・噂の貧相 Vol.54 No.7(1994/7)
霊魂不滅?それとも摩滅? Vol.54 No.8(1994/8)
対称性の発見・坂田模型からクォークへ Vol.54 No.9(1994/9)
奇跡=神の指揮権発動説 Vol.54 No.10(1994/10)
オカルト批判を考える Vol.54 No.11(1994/11)
疑似科学の見分け方 Vol.54 No.12(1994/12)

特集 「パラレル・ワールド」をさぐる Vol.54 No.8(1994/8)
現代SFに見る逆行世界/巽孝之

と学会 超常メディアウォッチ
1995年1月~1996年3月号(最終号)に掲載、全15回

特集 この本は心して読め!トンデモ本大集合 Vol.55 No.3(1995/3)
※と学会会員(山本弘、藤倉珊、志水一夫、長瀬唯)と、猫が好き♪、久保田裕によるトンデモ本批判記事

特集 科学はまだまだおもしろい Vol.55 No.13(1995/12)
【オタク】低迷する科学人気の救世主になりうるか/植木不等式

特集 イーハトーブ 科学の彼方に宮沢賢治が求めた世界 Vol.56 No.2(1996/2)

今回取り上げた書籍(大学図書館へのリンク付き)

『科学朝日』(朝日新聞社) 中央図書館書庫・雑誌/東図書館書庫/西図書館1階/書庫
『別冊科学朝日 Asahiパソコン』(朝日新聞社) 中央図書館書庫・雑誌





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