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言葉を編み出し、世界を創る

言葉が編み出す世界に魅せられて、文章を綴る日々を送っています。現実にはない世界を創り出すことができる言葉が大好きです。「不思議の国のアリス」を読んだ時、皆さんもルイス・キャロルの描く「不思議の国」に迷い込んでいませんでしたか?ミヒャエル・エンデの「はてしない物語」を読んだ時、「ファンタージエン」の世界へ主人公と一緒にあの屋根裏で必死に旅した記憶がいまだに忘れられません。もちろん私は屋根裏ではなく普通の部屋でこの本を読んでいたのですが(笑)

小さい頃から図書館で本のインクの香りに触れるのが大好きでした。大学では英米文学と言語学を学び、現在は日英ライターとして執筆を行なっています。

ドリトル先生とスタビンズ少年が「ドリトル先生月から帰る」のワンシーンで、このような会話を繰り広げます。

 ースタビンズくんは、ドリトル先生と出会ったとき、ドリトル先生があまりにも身軽だったので驚いて聞きました(ドリトル先生は長い旅から戻ってきたところでしたが、手荷物は小さな古い鞄ひとつでした)。
「航海に持っていったのはその鞄だけですか?」
 するとドリトル先生はこう答えます。
「人の一生は短い。荷物なんかにわずらわされているひまなどない。いや、実際、人生に荷物など必要ないんだよ、スタビンズくん。(後略)」ー

私はこの文章が大好きです。そして私もドリトル先生のように、少しのお金をポケットに、片手には本を持って、人生という旅を続けているような気がします。

私の部屋は5畳。小さな部屋に少しの荷物を置いて、素敵な言葉に触れながら美味しいものを食べる日々に幸せを感じています。私もドリトル先生のように小さな鞄と本を手に、今日も旅を楽しんでいます。



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