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【DTMクラシック】ショパン/夜想曲第2番 変ホ長調,Op.9-2

Synthesizer programming
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【打込音源】ショパン/ノクターン(夜想曲)変ホ長調,Op.9-2


 なんで急にショパンかというと、ショパンも好きな作曲家だからですがフンメルとの関係においても深いかかわりのある人物だからです。とくにこの最も有名なノクターンを打ち込んだ理由は、「打込でどこまでリアルにできるか?」というチャレンジしたかったため、であります。参考になる演奏もたくさんあるし、この曲をリアルに打ち込められれば、フンメルの聴いたことがない曲でもそれなりにできているのではないか、という指標にしたかったということですね。

 でも結局、いまは多くの曲を早く作ってしまうことの方が優先されています。何せ先に自分の人生が終わってしまいそうなほどたくさんあるからです(笑)

 この曲は今でも自分の中では一番丁寧かつ時間をかけ、繰り返し繰り返し聞き、修正していったデータで、こんな大変なことをやっているとピアノ小品一曲に半年かかってしまいます。

 テンポ入力はこの曲の中で488か所に及びます。また、ベロシティも左右の音の一音一音かなり細かく設定し、重音においても解るかわからないかほどにタイミングをずらすなど、かなり面倒くさいことをやっています。2001年に作成しているデータを今回はGARRITAN PERSONAL ORCHESTRA 5のグランドピアノ音源で鳴らしていますが、その際にもベロシティ等を少し修正しています。

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 さてさて、ショパンとフンメルの関係を少し。
 ショパンは幼くしてフンメルの練習曲を習い、フンメルの音楽には共感していた。1828年のワルシャワで演奏会を開いたフンメルは、ショパンに紹介されてその演奏に接し、その才能を高く評価している。

 1829年8月11日、ショパンはウィーンでデビューしたが、翌日に家族に宛てた手紙に
「~ヴェルトハイムが奥さんと一緒に昨日偶々カルルスバードから着きましたが~略~カルルスバードでフンメルが僕のことを訪ねていたそうです。彼は今日フンメルに僕のコンサートのことを書くそうです」
と書いている。それを受けて、フンメルは18日に開かれた2度目ののコンサートにモシェレスやヘルツ等と一緒に列席している。

 1830年、ショパンが再び訪れたウィーンで、フンメルは息子のカールを伴ってショパンを訪れている。カールは画才があったようで、ショパンの肖像を描いた。この記事の写真はそのフンメルの息子が描いたショパンの肖像画です。

 ショパンの家族宛の手紙の中にも
 「~正装をしてピアノの椅子に掛け、霊感を表した絵です。フンメルお爺さんと息子の親子は大変親切にしてくれます」
と書かれている。


 また、ショパンがフンメルを非常に尊敬していたことは、1840年に知人のピアニストに宛てた手紙の中に「モーツァルト、ベートーヴェン、フンメルなどの偉大な巨匠たち」と列記されていることからも伺い知ることができるが、ショパンはフンメルの作品を高く評価しており、弟子たちにもバッハ、モーツァルト、ベートーヴェンの作品と並んでフンメルの作品を学ばせていた。またフンメルのピアノ三重奏曲ホ長調,Op.83はよく自分のサロンコンサートで演奏する機会の多いお気に入り作品だったという。

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プログラミング:2001年
使用ソフト:Music Pro for Windows Plus
データ作成&ミックスダウン:2020年
使用Daw:Singer Song writer V.10
使用音源:GARRITAN PERSONAL ORCHESTRA 5

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