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夜景と絵画を眺めながら

今年の初夏に引っ越した家は、水辺の近く。
家族に施術するのは主に寝る前なので、
ベランダの窓のカーテンを開け放して、
夜景を眺めながら足圧を施します。

高架を渡る電車の明かりが水面に映る様子や、
高速道路を上る車のランプの光が動いていくのを
何となく眺めながら施していると
まるで動く絵画を見ているよう。

そして、その絵の中に
私自身が吸い込まれていくような
不思議な感覚に包まれます。

夜景の美しさに見惚れていると、
早く治そう、早く悪いところを探そうと
どこか焦っていた気持ちが
いつの間にか和らいでいくのです。

夜景と同じく、絵画を眺めながら施術をすると
なぜかとても落ち着く。

それに気がついたのは、足圧整体の出張で
絵画をいくつも壁に飾っているお客様のお宅に
お邪魔した時でした。

若い頃に画家をされていたお客様は、
ご自身で描かれた絵画を自宅に飾られていて
それを眺めながら踏んでいると、
なぜかとても集中できるのです。

育児やら家事やら本業の仕事やら、
それらに関わる人間関係や出来事で、
常にとっ散らかった私の頭の中に
美しい夜景や絵画のような、
途轍もなく綺麗なイメージが入り込むと
その魅力に圧倒されて、
私にまとわり付いていたことが
施術以外の他のことが
全部姿を消すような、そんな感覚。

だから、自分のサロンを開く時には
施術をしながら夜景が見られるところで、
絵画を飾りたいと、ずっと思っていました。
いつも最高の状態で施術ができるように。

念願叶って、サロンのお部屋は夜景が見られるので、
あとは絵画を飾るだけ。
絵はずっと同じだと飽きてしまうので、
気分によって変えていくことにします。

夜景にも、絵画にも、人の心を癒す力があるから、
私はその美しい力を借りて
誰かの身体を癒せる力に変えられるように
頑張りたいと思います。

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