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Slackコネクトってなんなん?

※ 2022年9月3日 追記

はじめに

Slack はビジネス用のメッセージング・コミュニケーションアプリです。チャットツールと言った方がわかりやすいかもしれません。
世界でもDAU(= Daily Active User)が1,250万人以上、日本でも100万人以上と多くのユーザーに日々利用されており、日本は世界2位のDAU数を誇っているそうです。

本記事は、主に日々色々なステークホルダーへのやり取りをしている営業職や、あまりSlackに馴染みがない情シスをターゲットとしています。

チャットツールはメールの代替になる?

Slack 以外にも、Microsoft Teams・Chatworkなどを利用されている方も多くいると思います。このようなチャットツールはよく「メールの代わりになるのでは?」なんて言われたりしています。

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しかし、社内コミュニケーションにおいては代替となり得ても、社外コミュニケーションにおいては代替は難しいかなと思います。
理由としては、メールは相手の利用ソフトに関わらず利用できますが、チャットツールは同じチャットツール間でしか利用できないからです。

Slackで社外とコミュニケーションを取りたい

Slack では社外とコミュニケーションを取る際に以下の方法があります。

1. ゲストユーザー を招待する
2. Slackコネクト を使用する

どういう場合にどちらを利用すればいいのか迷う方もいるかもしれませんが、結構単純です。

■ゲストユーザー を利用する場合
・先方がSlackを利用していない
     or
・Slackを利用しているが、無料プランである

■Slackコネクト を利用する場合
・先方がSlackを利用していて、有料プランを契約している

Slack社外コミュニケーション (2)

ゲストユーザーとは?

ゲストユーザーは、自社のSlackテナントに招待してログインしてもらうことで一緒にコミュニケーションを取ることができます。そのため、複数のワークスペースを切り替えながら使用しなければなりません。

ゲストユーザーには2種類あり、いずれも有料プランでのみ利用が可能です。

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ゲストユーザーのデメリットとして、招待する側もされた側もお互いにアカウント管理の手間が発生するという点です。
ゲストユーザーが退職したり部署異動等でプロジェクトに不要なメンバーとなっていないか等を定期的に確認しておかないと、セキュリティリスクになります。

Slackコネクトってなんなん?

上記でSlackコネクトと書きましたが、そもそもSlackコネクトってなんなんでしょうか??

元々は、2017年9月に公開された 「Shared Channels(共有チャンネル)」機能でした。これは有料プランを契約している2組織間において、お互いに自社のSlackテナントにいながら、特定のチャンネルが同期(共有)されて相手とやり取りが可能になるというものでした。

Slackコネクトは2020年6月にこの共有チャンネルの機能が拡大し名前も新しくなり、最大20組織間での共有が可能になったものです。
今でも共有チャンネルと言う方が馴染み深い人も多いのではないかと思います。

ところが2022年初頭には、最大20組織間だったのが最大250社間での共有が可能と拡大されました(こんなにコネクトしないだろ...とも思っちゃうけど)

また、2021年3月には SlackコネクトDM の機能がリリースされました。これは契約中のプランの有料無料に関わらずSlackアカウントがあればSlackのDMにてやり取りできる機能です。

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Slackコネクトを利用するメリットは主にこんな感じだと思っています。

a. Slackとメールを切り替える手間がなくなる
b. ゲストと違いワークスペースを切り替える必要がなくなる
c. ゲストと違い先方ユーザーの管理が不要になる
d. 複数社いるプロジェクトにおいてもコミュニケーションを取りやすくなる
e. 後から参加したメンバーも、過去の履歴を追いやすくなる
f.  コネクトしている企業との煩雑なメールによるコミュニケーションコストを削減できる
g. Slack内の各種アプリやインテグレーションが使える

Slackコネクトの機能は管理者側で色々設定ができ、管理者の承認を必須にしたり、DM機能を制限したりすることもできます。

ユーザー管理の点においても、上図でいうA社はA社の、B社はB社の入退社や部署異動・プロジェクト異動に伴うフローに沿って運用していればよく、自社の範囲をしっかり管理できていれば概ね良いと思います。

Slackコネクトをはじめるには?

1番の前提条件として、お互いに有料プランを契約している必要があります。
これをクリアしたら社内の情シス部門に聞いてみましょう。大抵、申請フローのようなものがあると思います。概ね以下の流れでコネクトできるようになります。

※ 最近だと、Enterprise Gridプランの会社からであれば、フリープランのワークスペースとSlackコネクトできるようになったようです

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また、SlackコネクトDM は便利な機能ですが、個人間でのやり取りは企業での運用上好ましくないため、制限している企業もあると思います。

チャンネル単位のSlackコネクトか、グループDMを使ったSlackコネクトの使用をオススメします(1:1でのSlackコネクトDMの利用は、メールでCcに誰も入れずに単独でやり取りをしていて社内の誰も把握できない状況と一緒)

社内に申請フローやルールがない場合は?

まずは社内の情シス部門やセキュリティ部門などに相談してみましょう。概ねやることはこんな感じかなと思います。

1. 社内ポリシーの作成
 a. Slackコネクトのリクエスト方法決め
 b. Slackコネクトの承認ルール決め(NDA締結後・管理者の承認必須等
2. 全社への案内
3. Slackコネクトを使用する先方組織との運用ルールすり合わせ

下記の公式ドキュメントをチェックするのも良いと思います。

Slackコネクト + ゲストユーザーなんてことも可能

プロジェクトによっては複数社絡むなんてものもあると思います。その時にどこの会社もSlackを使っていれば良いのですが、そうはいかない場合もありますよね。

そういう場合は、Slackを利用している会社はSlackコネクトで接続し、Slackを利用していない会社のメンバーをゲストユーザーとして招待するということもできます。

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さいごに

Slackコネクトはセキュリティ面でも利便性でも非常に有用な機能です。メールでのやり取りでは得られなかったメリットがあり、ユーザーの生産性向上に大きく貢献してくれると思います。

何らかの理由でSlackコネクトが利用できない企業には改めてプランや運用・ポリシーを見直していただき、ステークホルダーを含めた生産性やセキュリティ向上を考えていただくと良いと思います。

ぜひ、Slackコネクトを活用して事業を円滑に進めましょう!

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