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【現地写真から見るブッダ(お釈迦様)の生涯】⒀仏教の根本思想、四聖諦についてざっくり解説


ブッダが初転法輪で何を説いたのか。

実はこれはなかなか厄介な問題で、ブッダが本当に何を語ったのかというのは正確にはわかっていません。

数々の経典にブッダが何を説いたかが書かれてはいるのですが、それぞれ異なったことが記されているため、これといった唯一無二の定説というものが存在しないのです。ここが正統と異端を厳密に分けて『新約聖書』を編纂したキリスト教との大きな違いです。

もちろん、イエス・キリストの誕生はブッダ誕生の500年近く後ですので時代状況も大きく異なります。さらに、聖書の編纂はそこからさらに後の話です。ただ、仏教が唯一無二の聖典を生み出さず、様々な経典を作り続けてきたというのは重要なポイントです。こうした正統と異端が存在しない、いわば「中心なき世界」が仏教の特徴になります。このことについては馬場紀寿著『仏教の正統と異端 パーリ・コスモポリスの成立』で詳しく解説されていますので興味のある方はぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。

さて、「ブッダが初転法輪で何を説いたのか本当のところはわからない」という元も子もないことを言ってしまいましたが、おおよその共通理解というものは存在しています。それがこの記事のタイトルでも述べた「四聖諦(ししょうたい)」になります。

四聖諦は4つの聖なる真理という意味です。そしてその4つの真理とは「苦(く)・集(じゅう)・滅(めつ)・道(どう)」の4つの言葉で表されます。

今回の記事ではこれらの4つの真理についてざっくりと解説していきます。仏教とはそもそも何なのかを考える上でも重要な内容です。ただ、あくまで「仏教入門」ということで難しいところまでは立ち入りませんので気軽に読んで頂けましたら幸いです。

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詳しくはこちらの記事にて


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