変えようとする力と維持しようとする力…よりよい変化を導き出す【Humanize Voice ~ よしつぐの独り言…】
何か変えようとアクション(行動)を起こした場合、必ずその反動が起こります。
何らかのアクション=これまでの形や状況・状態を変えようとすると、必ずその反動=これまでの形や状況・状態を維持しようとする力が発生します。
「変えようとしたが、上手く進まなかった、思い通りに進まなかった」と言う話題もよく聞きますが、変化を起こすアクションとこれまでの形や状況・状態を維持しようとするアクションが同時に発生するためだと言えます。
何かを変えようと思って、懸命に取り組んだとしても、そのエネルギー全てが変化に結びつくわけではありません。
実際は「変えようとする力」と「維持しようとする力」が均衡するところで落ち着くことがほとんどです。
そういう意味では、変化を起こす、起こし続けるためには、二つの方向性があると言えます。
一つは「変える力を(強力に)発揮する」、もう一つは「維持する力を弱める」ということです。
組織やチームのリーダーと呼ばれる方々から、「組織・チームを変えて行きたい」と言う話をよく聞きます。
しかし、その一方で、思い通りに進まないと言う悩みも沢山聞きます(笑)
上手く行かない時ほど、前述の二つの方向性で見ると、どちらかに偏っていることが多いようです。
人の単位で見ても、組織の単位で見ても、変化の起こすアクションの方向性が偏り過ぎていることはよくあります。
誰でもそうですが、それぞれ得意なアクション(発揮の仕方)があります。
ぐいぐい引っ張っていく→「変える力を(強力に)発揮する」ことを好む人もいれば、メンバーの言い分を徹底的に聴く→「維持する力を弱める」ことを好む人もいます。
大事なことは、上手く行かない時に、自分の好む進め方だけではなく、異なった進め方も検討するような柔軟性も必要です。
「変化を起こしたい」と言う意志は、貴重です。
ただ、思い通りに進まないことが続くと、意志が消えていくこともあります。
大切な意志が、消えていかないようにするためには、行動が報われることが必要です。
変えようとする力と維持しようとする力、生命体にはどちらも必要な力です。
二つの力を活かしながら、よりよい変化を導き出す…小さな意志を大事にしたいですね。
<ヒューマナイズ通信 2024.02.07掲載 一部修正>
https://humanize.co.jp/
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