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コミュニケーションの質・量だけではなく、温度も大切!不安感を拭い去る温もりのあるコミュニケーションを!【Humanize Voice ~ よしつぐの独り言…】

 様々な組織にお邪魔してそこで働く人にインタビューを実施すると、本当に様々な意見やアイデアがあるなぁと感じる場面がたくさんあります。
 しかしその一方で個々の持つ意見やアイデアが集団(組織)の活動につながっているかどうかは、また別の課題だと実感しています。

 例えば、一人一人は良い意見を持っているのに集団になると意見が出なくなる。
 一人一人はルールを守ることを理解しているが、誰か一人がルールを守らないといつの間にか多くのメンバーがルールを守らなくなる。
 集団(組織)になると、個々の意見とは異なった意思決定をしたり、逆に意思決定をできなくなる・制限される…よく聞く話です。

 個々の意思と集団(組織)の意思の乖離が激しくなると、それぞれの存在に対する不安が増長されます。
 それぞれの意思の乖離があるのは当然ですが、人間関係同様、許容できる範囲を超えると一気に関係が悪化します。
 自分自身が所属している組織に対して悪いイメージを持つと、自分自身に対しても少しずつネガティブな印象を持つことはよくあることです。
 自分や周りに対して不安が増長すると、健全に活動できなくなり、その結果、そこにいながら自分を見失うようなこともあるのかもしれません。

 こういう話をすると悪いイメージが先行しますが、全く逆のことも言えます。
 一人が意見を出せば他の人もドンドン意見を出すようになる。一人がルールを意識し始めると他の人も意識するようになる、また新たなルールが生み出されることもあります。
 要は、悪い流れを作るか、良い流れを作るか、流れを作ることや流れを変えることに寄り添うメンバーがどれだけいるかどうかによります。

 良い流れを生み出すためには、当たり前ですがコミュニケーションが重要です。
 いつの時代でもコミュニケーションを促進する様々なツールが次から次へと登場します。便利なツールを活用することも必要ですが、組織作りという点においては、コミュニケーションの質・量だけではなく、温度といった感覚的なものも大切です。

 不安感を拭い去ってくれるような、温もりのある体感温度の高いコミュニケーション、外圧ではなく内発的なコミットメントによる(身体の中から湧き出てくるような)コミュニケーションを増やすことが必要です。

 本来、一人(個)の持つ限界を超えることが集団(組織)のメリットです。
 集団(組織)に所属している時点で、数多くのメリットを享受しているわけですが、当たり前になりすぎて気付いていないことがあるのかもしれません。
 既にある貴重な繋がりをもう一度確認し、温もりのあるコミュニケーションを増やしたいですね。

<ヒューマナイズ通信 2024.04.17掲載 一部修正>
 https://humanize.co.jp/

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