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#11  ブラック勤めのオンナの逆襲 〜 ド根性は時代に合わない  〜

パワハラ・モラハラ・モリモリブラックに勤めるオンナと、その社長爺やとの攻防戦のエッセイ。

世間ではGW真っ盛り。でも、ブッラックにGWは存在しない。なんなら土日もない。だからとて、反抗したいお年頃の40代である。

「あーーー、やすみほすぃ~~~」

口からでた本音。本心は

(あーーー、やすみに副業の企画資料とか、案件応募の下準備とか、勉強とかしたーーーい)

である。
でも言えない。
口が裂けても言えない。

そんな時、爺やからおどろき発言が飛び出す。

「休みなんぞとってるから金が入らねーんだ、貧乏人めっ」

そう、昭和生まれでバブルも駆け抜けた爺や。高度成長期の日本の企業戦士たちの、あの働きぶりが通常運転。常識。

土日の休みもなく、ひたすらに仕事に打ち込む。女性は家庭を守り、オトコは外でガンガン働く。給料だけで家を建てて、家族を養うそれが「漢」(おとこ)

うんうん、分かりますとも。

その時代、私はまだ十代でしたけど。父親は2人の子どもと妻を養うために、土日も出勤してたこともある。

THE昭和。
高度成長真っ盛り。

でも、時代は変わった。
令和のこの時代には、そぐわない。

「今どき、休みなく働けって……。必要な時はやりますけど」
「疲れはとらないと、集中もできませんよ」

この一言が、火に油を注ぐ。

「なんだとぉ~!だからお前たちは貧乏人なんだぁー」

美魔女の先輩が追い打ちをかけた。

「そうよねぇ~、いまはそんな時代じゃないわよね。昔は男性のお給料だけで一軒家も建ったのよ。いまは共働きの時代だもの」

この一言に、全てが集約されていた。

そう、昔は
ド根性で仕事し、
ド根性で部活をし、
ド根性で子育てもした。

令和のこの時代の女性は、
ド根性で家事と育児をして
ド根性で本職と副業もして、
ド根性で育児と家事と仕事と……

3足のわらじをはく女性たち。

昔なら、ご近所どうして子育てをして
畑で野菜が取れたら、おっそわけして
夜は、鍵なんてかけずに就寝。

平和だった。
今ほど物はなくたって、
今ほど化学は発達してなくたって、
今ほど物価も高騰しなくたって

食べていけた。
そんな環境が揃っていたと思う。

休みなく働けるほどの、
環境と、お金が入ってきた時代。

働きバチの男性は、家に帰れば風呂もご飯もできている。
そして、また仕事に精を出す。

環境と、体力と、お金が揃っていた時代。

でも、令和のこの時代はちょっと違う。
ただ「本気でやりたいこと」にだけはド根性を出していい。

だから、今年のGWもこうやって

ひっそり、
こっそり、
noteを書く。
副業もする。
すきま時間に。

さぁて、今からお仕事開始しましょうかね。
ブラックに勤めるオンナの、ささやかな抵抗である。


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