「末っ子やなぁ」とよく言われる

僕は上に兄が一人いて、いわゆる末っ子だ。
自分ではあまりわからないけど、よく「末っ子やなぁ」と言われるので、末っ子気質なんだと思う。

ただ、この「末っ子やなぁ」は、揶揄されている気がして、あまりいい気がしない。
暗に、わがまま、甘えん坊、自己中、、と言われている気がしてならない。

それでムッとするのがまた、末っ子気質なのかな。
末っ子やなぁと言われるたびに、お兄ちゃん要素が欲しくなってしまう。

ちなみに僕は、末っ子ではあるけど、親戚から見たら、甥っ子でもある。

でも、「甥っ子やなぁ」とはあまり言われない。

けど、もし「甥っ子やなぁ」と言われても、それが暗に何を指しているかわからないので、ノーダメージだ。

甥っ子やなぁ、は、なんだろう。
心は開いてはいるけど、薄めの壁はある、とかかな。
軽くよそよそしいとか。

よそよそしい人を見たら「甥っ子ですか?」と聞いてみよう。

「そうなんですよ!甥っ子です!よく分かりましたねー!!」

と返されたら、汗がいっぱい出るけど。

ただ、その人の親が一人っ子だった場合、その人は甥っ子ではない。

僕が末っ子やなぁ、と言われるたびに、少しお兄ちゃんに憧れるように、
その人は、甥っ子気質に憧れたりするのだろうか。

友達から、親戚の飲み会の話を聞くたびに、

「私も、叔父か叔母欲しかったなぁ」

とか、言ってるのだろうか。

小さい時サンタさんに
「叔父さんが欲しいです」
と手紙を書いて、おじいちゃんとおばあちゃんを困らせたのだろうか。

そのうち歳を重ねたら、「祖父っぽい!絶対祖父でしょ!」とか言われたりするのだろうか。

「いや、息子すらおらんよ!」
「えー、絶対祖父やと思ったのにー!」
「ほんと?お小遣いあげよか」
「そうゆうところ祖父!」

みたいに盛り上がるのか。

また、大家族の四男とかは、初対面の人に、
「大家族の四男ぽい!」って当てられたことがあるのだろうか。

「絶対、上に兄3人と姉2人と、弟6人いるでしょ!」

と完璧に家族構成を当てられた事があったりするのか。

もし当てられたしたら、たぶんタロットしながら言われてる。
タロットで弟6人とか出るんか知らんけど。

大家族の四男も、「お前ほんま大家族の四男やなぁ」と言われたら、ちょっと嫌な気持ちになったりするのだろうか。

なんかするたびに、

「うわー、そういうところ大家族の四男やわ〜」
「大家族の四男の考え方やなぁ」
「絶対三男ではない!」

とか言われて、「俺も小家族が良かったなぁ」とか思うのか。

いつか大家族の四男にあったら聞いてみたい。
それも、大家族の四男ぽい答え方するのかな。

#エッセイ #コラム #随筆 #末っ子 #兄弟

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