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お伊勢参りの記録

2024年、ゴールデンウィークに差し掛かる前に、三重県伊勢市へ1泊2日かけてお伊勢参りに行ってきました。出会いが楽しい、旅の記録。


初日PM 外宮参り

まずは外宮(げくう)参り。あいにくの☔。
外宮の最寄り駅はJR伊勢市駅で、駅から参道を歩いて徒歩5分。良アクセスなり。参道には珈琲屋やごはん処もあり満足。

ヒノキの木材と葺屋根の、掘っ建て作りの御社があり、メインは正宮といいます。御社内には基本入れないので門前で参拝。
宮内の常緑樹の葉っぱが雨の雫を弾いてみずみずしい。周りから聞こえてくる沢山の蛙の声に落ち着く。足元の石畳も濡れて蛙の艶肌っぽい。

蛙の艶肌っぽい石畳

タクシーの運さんより情報いただく

その晩に乗ったタクシーの運さんから、正式な参拝は二見興玉(ふたみおきたま)神社→外宮(げくう)→内宮(ないくう)の順番だと教えてもらう。

ホテルキャッスルイン伊勢

「ねねの湯」と「太閤の湯」の2つがあるが、太閤の湯の展望が素晴らしい。人口泉ですが、泉質も柔らかくてとても癒やされた。露天から山と伊勢の街が見下ろせ、とても気持ち良い。ここは男湯と女湯が入れ替わるが、「太閤の湯」は必ずや入ってほしい。特に朝の展望が素晴らしい。湯上り処の漫画の充実っぷりもポイント高い。素泊まりでも十分満足できた。

2日目AM 内宮参り

JR伊勢市駅前から「三重交通」のバスが出ており、内宮に直通で行ける。最寄り駅は近鉄「五十鈴川駅」だが、徒歩20分近くで歩くし、参道がずっと駅から続いてるわけじゃないので歩きはオススメしない。9時頃には内宮前バス停に到着した。詳しい感想は最後に総括したい。

2日目PM 二見興玉神社参拝

せっかく教えてもらったので順番前後したが参拝。最寄りはJR二見浦駅から徒歩20分。海岸沿いに立つ「みそぎの御社」。波が打ち付ける海岸沿いに道があり、砂利を踏みしめて歩く。
輪注連縄という、しめ縄で作られた輪っかを300円で購入し、体の悪いところや穢れを払いたいところを撫でてから、奉納。
隣に「どこ撫でるー?」とキャッキャする若人がいたが、気にせずに無心で頭を撫でまくって奉納。
二見ヶ浦の眺めはとても綺麗。
個人的には二見興玉神社の隣りにある龍宮社を参拝した瞬間の澄んだ空気に驚いた。

2日目 夜の訪問客

神気にあてられたのか、内宮参りが終わってから、ゾクゾクとした寒気が襲ってきて体調が少し芳しくなかったが、お風呂に入ったら落ち着いた。
夜は満月をバックに沢山の訪問客、カメムシが集まってきた。
緑色のカメムシは、吉兆で幸せの神様の使い。窓際の明かりに吸い寄せられて大量発生。確認できるだけで16匹窓にいた。多分、もっといると思う。

カメムシ大量発生

これから行く方へ備忘録の共有

1泊2日の人生初のお伊勢参りが無事終わった。もしこれから初めて行く方がいれば、強いて言うなら下記、お伝えしたい。

  • 1泊2日で正式参拝ルートの二見興玉神社→外宮→猿田彦神社→内宮と参拝すると良い。でも結局は来訪者の自由だし、形はおいといて、顔見せすることが一番だと思っている。

  • 外宮にある「せんぐう館」はぜひ訪れたい場所。300円の入場料に見合わない展示の充実ぶり。

  • 内宮は平日の朝10時台で全然混雑なかった。割とゆっくりできる。休日は、、頑張ろう。

  • 三重交通のバスが何かと便利。

「お伊勢参り」した個人的な感想

権威・権力やそれを巡る人間関係のアレコレが嫌で、そういった事を感じさせる階層社会から逃れたいと常々思っている。今回の参拝では『国威』、『格式』と『伝統』に裏付けられた厳然たる保守的階層をヒシヒシと感じた。つまりは、政治的な雰囲気、格式の高さを強く感じた。考えてみたら、当たり前。神社の『トップ』なのだし、日本建国の神様を祀る御社なのだから。国旗がはためき、皇室や政府重鎮が参加する祭事を行う、日本国の威厳を示す場なのだ。宗教と政治が不可分なのは事実だが、本当にそれを実感した場所だった。
そして、それが自分にはシックリこなかった。事実そういう場所なのだから、シックリくるもこないもないのだが…。あまりにも政治的な色が展示物に多いというか…。
私が【一生に一度はお伊勢参り】という言葉から連想していたのは、庶民が救われるような「開かれた」「俗世から独立した」「神が宿るような自然の尊さ」にホッとして、一生のうち、少しばかりの安らぎを感じられる旅というイメージだった。結構バリバリに俗世への威圧感というか敷居の高さ、権威性があって少し疲れた。庶民なので。

ちなみに、初めて訪問した三重県は、海も山もある、海岸沿いの景色が確かに神様が息吹くがごとく美しい、とても魅力的なところでした。

続きはまた次回。

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