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メダカが死んだ。

飼っていたメダカが死んでしまった。

横須賀まで車を走らせジモティーで見つけた無人販売所で買って来た五匹のうちの子供の子供つまり三代目メダカブラザーズのうちの最後の一匹が死んでしまった。

孫の代まで来て雌が一匹、雄二匹
雄のうちの一匹はおそらく未熟児のまま育ってしまいお腹がプクッと膨れる小さくてそれでも餌を誰よりも食べる可愛い奴だった。

メダカがどうやら儲かるらしいぞという情報を鵜呑みにして
そう言えば小学生の時に祭りの金魚掬いで取ってきた金魚を弟と意気揚々とその時飼っていたミドリガメの水槽の中に入れて、陸にはカメ水中には金魚と違う生物同士が同じ檻の中で共存する姿を見て何故か無性にワクワクが止まらず、ずっと眺めていたのだが見事に次の日朝起きて水槽を覗くと金魚の生首がこららをギロリと睨み付けて浮かぶ最悪のトラウマを私と弟に植え付けてその日はろくに朝食も取れずグロッキーはまま投稿する羽目になった思い出があるのだが。

その話は置いといて
齢二年近く育てたメダカ達が全滅した事に今とても打ちひしがれている。

反省点を挙げればキリがない。
またカメと同棲させて食い殺されるなどと言う二の舞は二度と踏まないとネットであれこれ調べそれでも無人販売所から買って来た最初の個体はあれよあれよと初めて一ヶ月も持たず全滅してしまったのである。

しかし奇跡的に卵を産んでいたらしく
自分の知識不足を呪っていたところに差し込んだ一筋の光まさに舞い降りたマイエンジェル達にしか見えなかった。
こいつらはお前らの親の分まで大切にするからなと固く誓いまたインターネットの海に潜り試行錯誤する日々であった。

二代目達は三匹だった。
そしてその子らはまた子を産みあれよあれよと月日が経っていった。
最初は百円均一で買ったタッパーを水槽代わりに土で出来たボール状の砂を撒き水草を買い空気を送るポンプを買いとその投資も増していった。

そしてそろそろ水槽も一新してアクアリウムっぽくやるかと水槽を入れ替えたのが原因かはたまた新しく入れた海老のせいのなのかは分からず仕舞いだがとにかく最後に残った健康体の雌メダカはプカプカとその身を水面に揺らしてギロリとこちらをまた睨んでいた。
あの時の金魚がフラッシュバックする。
あの時も涙は出なかったがとても悲しかったのを覚えている。
今も同じ感情だ。

もっと長く飼っていた雀のピーちゃんが死んだ時は弟と揃って大泣きしたのに涙一つ流れてこない。

三十四年も生きれば親戚や祖母も死ぬし同級生や大人になってからの友達も死んでいったりしたのであまりに死に慣れすぎていたのかもしれない。

しかし今またメダカの死によってあの時の悲しいと言う気持ちをまた思い出せたのであれば自分の中では大きな一歩だったのかもしれない。
終わり


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