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不登校のはなしのその後〜僕のはなし7〜祖父からの答え

そして次の朝、昨晩なかなか寝付けなかったが 不思議と6時過ぎにはスッキリ目が覚めた。 朝食をとり祖父の眠る地へ向かった。 電車を乗り数駅で到着した。 そこから小さな山を一つ越えなくてな 行けない。 道は一本道で一回曲がればいいだけ 一回曲がればいいだけ・・ なかなか曲がる道が見つからず心配しながら 歩き続け一時間。 どうしよう最初の道が間違っていたらと不安に なってきたところで見つけました。 曲がる目印とその先に民家が ここだ!教えてもらった地図通りで安心しました。 民家からおばぁちゃんが出てきて 「よぁ〜きんさった」と出迎えてくれた。 家の中に入れてもらい麦茶をいただいた。 家の中には若き日の祖父母の写真があった。 麦茶のお礼を言い 家の裏にある祖父のお墓に行き手を合わせた。 祖父に感謝を伝え、今までの報告をして 「僕はこれからどうしたらいいんだろう?」 と尋ねたが答えはなかった。 僕はそれを知っていた 家のおばぁちゃんにお礼を言い 時間もないので急いで次の目的地に向かった。 祖父の答えがないことはわかっていたが、 この旅が何かのきっかけになればいいと思っていた。 そのあとは、出雲大社や宮島、倉敷などを泊まりながら 見て回り、美しい景色を心に刻んだ。 何も変わらなかった。 祖父のお墓の前で手を合わせた記憶は 今でも鮮明に僕の心に残っている。 たぶん自分の中の何かの区切りで あったように感じている。

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