#21 「地域づくり」とは
私は、農業に興味があります。それと同時に、地域づくりについても興味があります。そこで、農村政策や地域再生について研究されている、小田切徳美先生の本を読み始めることにしました。まだ読み途中ですが、気になったところを書いていきます。
「農山村は消滅しない」 小田切徳美
・「地域活性化」から「地域づくり」へ
「地域活性化」という言葉が多用されていたバブル経済の時代(1980年代後半~90年代半ば)、地域振興のためには、リゾート開発という外部資本導入・誘致こそが近道とされていて、典型的な外来系経済開発が行われていました。(リゾート開発主導の「地域活性化」は、バブル経済の崩壊に伴って頓挫して、開発予定地が未利用地として荒廃化して今も爪痕として残っている)
その後、リゾート開発主導の「地域活性化」の反省の中で論じられた「地域づくり」には、少なくとも以下の3つの含意がある。
①内発性 ②総合性・多様性 ③革新性
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「地域活性化」では外部からの資本導入・誘致が行われていたのと対照的に、「地域づくり」では内側からの動きを重視していることが分かります。
本文の中で、「地域づくり」の革新性の説明の中で、
一部の農山村では過去の賑やかな時代の仕組みに寄りかかり、それが機能しないことを嘆くことがしばしば見られた。しかし、人口はやはり減少する。そのことを前提とした対応がかかせない。
ということが言われています。
これは地域づくりだけでなく、様々な場面で言えることだと思います。
・知りたいこと
地域振興というと、割と地域の観光地化とか、他の地域との差別化というのをよく見ますが、観光というのは、リスクが高い産業なのではないかという印象があります。また最近では、地域への移住者の支援を手厚くしているところも多くあります。
これらの動きを、「地域づくり」の①内発性 ②総合性・多様性 ③革新性という面からみて考えてみたいと思います。
この本は、まさに私が気になっていた分野について書かれているので、とても興味深いです!!まだ読み途中なので、随時更新していこうと思います。
おわり
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