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日本語教師採用への道

こんにちは。たまです。

あっという間に2ヶ月たってしまいました。 この2ヶ月・・・怒涛の転換期でした。
実は・・・台湾で日本語教師の仕事に就くこととなりました。
思えば昨年の今頃。 日本語教育能力検定試験に向けて 鬼のようにラストスパートをかけて勉強していました。 あの頃は、まず、試験に合格することが先決で その後の働き方のことなどまったく考えられませんでした。
12月に合格通知が届いてから おもむろに、どんな働き方があるかネットで探し始めました。 日本語教師の仕事を選んだ時から、海外は視野に入っていました。 そうしたら、国際交流基金の「日本語パートナーズ」の募集が 目に飛び込んできたのです。

日本語パートナーズ

「日本語パートナーズ」は以前から気になっていた仕事。 なにより「69歳まで」という応募条件が魅力でした。
その時の応募の派遣先は台湾。 もし海外で働くなら、タイか台湾がいいなと漠然と思っていたので、 これはチャンスかも!と思い、応募してみることにしました。
応募書類をダウンロードしてみたら 履歴、職歴、動機など、書かなくてはいけないことがいっぱい。 そもそも、26年間自営業を続けてきて、履歴書なんてまともに書いたことがないので ネットで書き方を調べたりして、四苦八苦しながら書類を仕上げました。
しかし、今思えば相当とんちんかんなことを書いておりまして。 書類審査で華麗にスルーされてしまいました。 ただ、「日本語パートナーズ」の仕事は 現地の日本語教師の手助けをするという立ち位置なので 日本語教師の経験を積むにはどうかな?と思っていた部分もあり、 きっとコレは違うんだろうなと自分の中では納得。

地元の日本語教育事情をリサーチ

その後、まずは少しでも現場を知ることが大事だと思い 地域のボランティアの日本語教室に通い始めました。
地元の日本語教育事情もリサーチも始めたところ やっぱり地元では職業としての日本語教師の仕事はない!という 事実が明らかになるばかりでした。
今の仕事を続けながら、プライベートレッスンをするのはどうかと考えましたが、 やはり経験がないことからいま一つ自信もなく、また地元での需要も少ないのでした。 オンラインレッスンもありだと思いましたが、何をするにしても経験がなさすぎます。
とにかく現場でみっちり経験を積みたい!というのが わたしの第一希望でした。 せっかく海外で働ける資格なんだし、海外で働く夢も捨てがたい。 そんなふうなことをぐるぐると考えながら ネットで求人情報を眺める日々でした。
しかし、50歳以上の求人は限られています。 ぐずぐずしていると、年齢の壁がじわじわと迫ってきます。 海外で働くならなおさら、早い時期に、と焦るばかり。 今年中にはなんとか決めたい!と思い 思い切って台湾の求人に応募してみました。 それが今年の3月下旬です。

台湾の求人に応募

その学校(補習班といって学習塾や予備校のような学校)からは すぐに面接のメールが届き、スカイプで面接を受けました。 50代でも意外といけるのかも!と希望をもったものです。
面接から返事まで1週間、その次の面接まで1週間、その返事まで1週間・・・ という感じで、結果が出るまで結局2ヶ月かかりました。 結果は不採用。
でもそれは、自分では納得の不採用でした。 ひとつは、勤務時間がシフト制で不定期だったこと もうひとつは1クラスの人数が20名と多かったこと。 さらに研修の厳しさと体力的に続けられるかが心配だったのでした。
ただ、実際に日本語学校の方のお話を聞くことができて、現場のイメージもふくらみ、 少し様子もわかったことが収穫でした。 自分自身のやりたいことや、なにを準備したらいいかも少しづつ見えてきました。 自分の中に日本語教師という仕事を落とし込むことが、 まだまだできていなかったということもわかってきました。 日本語教師という漠然としたイメージのなかで右往左往している感じなのです。
この不採用に逆に勢いがつき その後、立て続けに5ヶ所に履歴書を送りました。 実際のところ、年齢的に可能な採用も限られており とても選べる立場ではないのです。 2ヶ所から返事が来て、それぞれスカイプ面接を受けました。 1週間後、1ヶ所から不採用のメール。 もう1ヶ所は2週間たっても返事がありません。 その頃、地元で実習生を雇用している企業が 日本語教師を必要としているかもしれないという情報が入り始めました。 そろそろあきらめて地元の企業向けに営業を始めようかと 名刺を作り始めた矢先、台湾の学校からメールがきました。 そして2次面接を受けて 最終的に採用が決まったのでした。 その決定メールが届いたのが、8月の初旬でした。

50代の仕事探し

50代(しかも後半)の仕事探しは、実際のところ、なかなか大変でした!

ネットで「50代 日本語教師」と検索すると、必ずのように広告が出てきますよね。 「50代、60代が日本語教師として活躍中!」って。
養成講座や検定試験も、50代~60代の方が多いそうです。 そうやって資格を得て、皆さん、どんなふうに仕事をされているのでしょう。
わたしの住まいは田舎なので、選択肢がほとんどなかったため むしろ極端な選択になったかもしれません。
就活中に思ったことは わたしは日本語教師としてはまったく初心者、ペーペーで しかも中国語や英語が堪能なわけではない、 年齢も50代後半にさしかかり、体力的にもバリバリというわけではない、 そんなわたしの強みはなんだろう、ということでした。
ボランティアの日本語教室で、短い間だけど経験したこと 今までの仕事で日本語教師の仕事に役立ちそうなこと あとは、自分のやる気を見せるだけでした。

夫と立ち上げた仕事を辞めて、異国で新しい仕事を始めるということは それ相応の覚悟がいります。 就活の最初の頃は、その覚悟も曖昧だったと思います。 8ヶ月かけて、だんだんと肚が決まってきた。 その過程が必要だったのだなと思いました。    

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