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人生を再考したい

サラリーマンになって以来「好きな仕事で生きていく」は、自分には適用されない贅沢品だと思っていた。サラリーマン生活の漂流の上に行きついた自分と同じ仕事を「好きでやっている」と公言する同僚にコンプレックスを発動させることもしばしばあった。優秀な同僚や先輩を目の当たりにして、自分はここまで仕事の対象に思い入れを持って努力できたかと自問して自信を持って「はい、私は努力しています」と答えられない時もあった。

「好きなことで仕事をしていない」ことは他人(特に同じ会社に勤める人)には知られたくない秘密ではあるが、世の中には自分と同じような人が多すぎて、その大きな潮流に身を委ねてしまい、一度流されてしまえば傷つくことはない安全な繭のようでもあった。

とはいえ、この定期的に起きる「仕事にまつわる不安」の発作を治めるために、サプリとして自己啓発本を読んだり、身近な人に相談したりした。
何か新しい情報やアドバイスを得ることで、そして自分に足りない客観的な意見を照らし合わせた上で、仕事にまつわる重要な判断を決めてきた。

端的に言うと「世間の基準から照らし合わせてどういいか」「能力と投下時間に対してコストパフォーマンスがいいか」で仕事を決めてきた。「足るを知る」という美徳のような言葉を添えて。

昨年コロナ以後、ステイホームで考える時間が増えた。同時に転職と資産運用で経済環境が良くなったこともあり、自分の人生を再考したいと思う気持ちが湧いてきた。

今しかない貴重な時間の大半を広告営業企画に費やすことがもったいなく感じるようになった。

今の私は自分の人生に期待しなかったら誰が期待してくれるの?って気持ちが強い。やりたいことを真剣に探す行為を後回しにしてきたから見つかっていないのかもしれないし、探した結果特にやりたいことはないのかもしれない。それを確かめることに時間を割いてみたい。

考える時間が増えたので、自分の人生をどうしたいか再考する時間を増やすことに決めた。そして次の選択は本能で決めてみたい。

・自分が好きかどうか

・自分が社会をどんな形にしたいか

・できそうかではなく、やりたいかどうか

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