母のお誕生日に行った高野山旅行で考えた空海のはんぱなさについて
世界遺産に登録された熊野古道一帯、のうちの一部として知られる高野山へ行ってきました(普通にみんな高野山単体で知ってるわ)
秋の高野山、それはそれは紅葉が素晴らしくて、どこを切り取っても絵になる風景でした
高野山一帯は山の上の盆地にある山上都市で、日本のマチュピチュとも言われているんだとか
その一帯が、もうね、お大師様しか勝たん状態
私わりと昔から真言宗のお経に興味があって、というかお経が呪文みたいでかっこええなと思っていて。物の本で読んだ「空海はゴリゴリの天才の上にバッキバキに努力しまくったスーパーエリート」っていうことも、めちゃくちゃ気になる要因でありまして。
空海 遍照金剛 弘法大師 お大師さま
これすべて同じ人をさす名前です
佐伯真魚という人が空海になり、中国で勉強して遍照金剛という名前も授けられ、死後(死んでないっていわれてるけど)時の天皇に弘法大師の名を頂戴し、「わたくしたちのお大師さま」という風に呼び名が増えていったんですね。
ゆーてそんなに詳しく勉強してるわけじゃなくて、仕入れたばかりの情報の方がおおいわけですが。
この死んでないって信じられてるっていうところがすごすぎるというか
そもそもね、真言宗って梵字をめっちゃ使うでしょ
それってなんでかなーと思ったら、泊まった宿坊のお坊さんが教えてくれました。「かっこいいからじゃないかなと思います」って。え?
そんなんでいいのかー!ってびっくりしたけど、多分そういうことだけじゃないんでしょうけど、他の宗派がたくさんあるのに広まったのは、そういうポップな理由って大きいのかもしれないと思ったわけです。はーなるほど。
朝のお勤めに参加させてもらって、後ろから見てたら5人くらいのお坊さんがなんかハモッテル??みたいな輪唱?みたいな。ほんで所作もお辞儀だけでも見栄えがする!!かっこいい!!
で、さっき死んでないって信じられてるって書きましたが。お遍路さんがよく着てるあの白いチョッキみたいなやつ、後ろにお遍路ですっていうことと同行二人と書いてありますが、あれってお大師さまと一緒に旅をしていますということを書いてあるんですって!(釈迦に説法すぎてすいません)!
そして高野山の上の方、奥の院では今でも毎日お大師さまの元に御膳が届けられて!るんですよ!
だって千年とか経ってるのに!?毎日!?すごすぎひん!?
ここからね、運ばれるわけですよ。その姿を見せてもらうのももはやエンタメ。
ブランディング力とマーケティング力とストーリー性がすごすぎる。開祖になるなんていう方はすごくないなんてことないんですけど、それでもなんか、空海先生やべぇ!ぱねぇ!とか言ってしまう。
あのチョッキを棺桶に入れてもらったら極楽に行けるとか、もう人生かけたスタンプラリー(やめとけ)。
ディズニーがひよっこに見えてしまうくらいの壮大なスケールの歴史と建造物と大自然。豊臣家の墓が目の前にあるとか、もはやテーマパーク!(だからやめなさいって)
そしてなによりも心に残ったのは、極楽に行くための御念仏よりも、生きている今にフォーカスしようぜ!という教義(もうほんとにすいません)。
亡くなった方が旅立って行き着くところは、今生きている私たちの心の中のお浄土。なにそれ素敵すぎる。
はぁーーー、歳取ったらおもしろく感じられるようになるもんなんだな!実は大人になってからの方が人生って長いし、こういうことを楽しめる時間が長いってラッキーです。
1泊2日でずいぶんと楽しめる高野山、仏教に特に興味のなさそうな母も大喜びでした。
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