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羽後燦樹のブックレビュー『5手 詰将棋』

☆☆☆ 一読の価値あり
著者:高橋道雄
出版社 : 創元社
発売日 : 2009年9月20日
単行本 : 206ページ

著者は「地道じみちタカミチ」と呼ばれたトッププロ。
タイトル獲得通算5期の九段です。
「羽生世代」よりひとつ上の世代の「花の55年組」の代表棋士ですね。

ニックネームからも想像できますが、超無口でほとんど喋らない。棋風も堅実無比。

と、そんな人の本って面白いのか?思いきや、けっこう良書が多いのがこの高橋先生。

本書は実戦型の詰将棋集(202問)で、難易度は比較的やさしめ。
なかなか初段になれない僕でも概ねすらすら解けました。
3周(延べ606問)回った時点で一度でも間違えたのが30-40問くらいでした。

5手詰めというと、詰将棋の中では初級から中級にまたがるレベルですが、アマチュアが強くなるには「3-5-7手(+9手も?)の詰将棋、それも実戦型の詰将棋をとにかくたくさん解くこと」と言われ、本書はまさにそのトレーニングにピッタリです。

「5手詰めの詰将棋本なら何から手をつけるべきか?」
と問われたら
「本書でしょ」
と自信をもってお薦めできる一冊です。

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