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後ろ姿

とっくん(旦那さん)が地下足袋を履く後ろ姿。

「さぁ、行くか!」と張り切っている時もあれば、
眠くて気だるそうな時もあるし、
思い悩んで苦しそうな時も。

とっくん自身が眺めることのできない、その後ろ姿を眺めるのが私さとっちの楽しみでもあり、心配もしたり、全てひっくるめて幸せである。

が、そんな日々の暮らしの中に幸せを感じながらも、二の足を踏んでいるような不自由さや不満足も感じ、悶々としていた。

そんな親の姿を知ってか知らずか、福岡に住む娘たち(次女20歳と三女18歳)から、先日、自立宣言を受けた‼︎

精神的にはとっくに自立しているとは思っていたけど、いよいよ経済的にも自立するとのこと。

そんな娘たちに対して、親の務めとばかりに「こうしたら?」「こうした方がいいよ」と、つい口を出した私たちに、

「自分の人生、責任持って幸せに生きます!」とキッパリ!

3月の三女の卒業式で、親としての役割を卒業したつもりでいたけど、まだしがみついていたんだなぁと気づかせてもらった。

親の願う「娘にとっての幸せな人生」のためではなく、娘自身が描く「幸せである人生」を歩んでいることが頼もしく、先を越されたような不甲斐なさもあり、一抹の寂しさもあり、それでも、娘たちから手を離してくれたことに安心感も感謝も湧く。

彼女たちの後ろ姿を見て、わずかでも勇気や元気をもらえたり、幸せを感じる人たちに、これからも出会えますように。

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