歌詞が心に刺さりすぎる。「バラ色の日々/MOROHA」
歌詞がブッ刺さりすぎて、聴くのが辛い。
そんな曲が自分には何曲かあります。
そのうちの一曲が、ある男女の幸せな日常、そして別れを描いた曲
MOROHAの「バラ色の日々」です。
自分が大学生の時に、1年半付き合った彼女に別れを告げられたその日の夜に出会った曲で、聞きながら死ぬほど泣きました。
たまに聴きたくなるのですが、聞く度に当時を思い出し、少し辛くなるんだよなぁ。
私にはMOROHA氏のような表現力はありませんが、歌詞を抜粋しながら、この曲の魅力を少しでも伝えられたらと思います。
付き合ってる時って、幸せな日々が当たり前になりがちで、その当たり前の幸せに気づかないもの。
この歌詞は、別れたあとに綴っているものなのか、付き合っている最中に感じていることを書いているのかは分かりませんが、相手を思いやり、きらきらとした日常を大切に生きている、幸せな時間であったことは間違いないでしょう。
こんな幸せがずっと続くと、一生君を大切にすると、そんな臭いセリフを言った相手が、あなたにもいるんじゃないでしょうか。
この歌詞の日常の表現は情景や感情を想像しやすく、本当に綺麗。
ちなみにこの曲のMVは、映像を手がけたエリザベス宮地氏が当時約二年半付き合っていた彼女との写真、映像を使用しています。
それも相まり、強烈なリアリティをもって感情を掴まれます。
ただ、そんな幸せな日々にも終わりはやってきます。全ての恋愛がハッピーエンドにはならない。
「溶けかけた魔法が一番辛い」
すれ違い始めると、焦るほどに、どんどん悪い方向へと転がってしまうのも人間です。
そういうときに相手を思えば思うほど、それは自分本位な感情となってしまいます。
そんな不安がだんだんと濃くなっていく、魔法が溶け始めた時間が、一番辛い。
この人を幸せにするのは自分ではなかった、そう気づき始める。
もう戻れないことも、引き留めることも、もはやできない。
この歌詞を聞いて、当時の私は大号泣しました。
何が怖いのか、何が辛いのか。
彼女との幸せな日常、尊い時間を手放すこと、そして今日までの日々が、日常から思い出に変わり、薄れていくことです。
それは相手にとっても、なにより自分にとってもそうであることが辛い。
今日のように泣くことはなくなる、また何も無かったように生活する。
貴方も自分も、これからの思い出に浸り、
「バラ色の日々」が色を失って、記憶のアルバムの奥に消えていく。
この曲に自分を乗せると、本当に感情移入してしまって、切なく辛くなります。
MOROHA氏は本当に歌詞に感情を込めるのが上手い、というかメッセージを伝えることができる人だなとしみじみ感じる一曲です。
ちなみに別れを告げられた夜、聞きながら大号泣した私ですが、その3日後に元カノは新しい男と幸せそうにInstagramを投稿してました。
現実って、そんなもんですよね。
その時は、怒りやら悲しみやら、それでも幸せになってほしいという気持ちやらでぐちゃぐちゃでした。
確かに今も大切な思い出ですが、すっかり冷めてどうでもいい、と思っている自分もいます。
この感情が、当時恐れていたことの正体なのでしょうか?
ただ今もこの曲を聴くと、当時を思い出し、聞くのが少ししんどくなるほどです。
ご存知なかった方は、是非一度、聞いてみてください。
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