37日目 スペイン・ポルトガル 3,000kmのロードトリップスペインベテラン撮影コーディネーターのぶらり旅
37日目
今日は移動日。次はここからアラゴン地方のバイロという村に行く予定。
北スペイン一帯に熱波が来ていて、ここも一気に気温が上がる予定なので、朝の涼しいうちにレア川沿いに歩きに行く。木陰が適度にある道。川ではパドルボードを楽しむ人達がいる。反対側には大きな宮廷がある。今はイベント会場に使われていると昨日聞いた。
ドライブがあるので4km位歩いて帰る。荷物を車に積んで出発。アナは昨晩から今日は泊まりで介護なので、会えなかったが、ジョキンが見送ってくれる。
ここから目的地までは250km、サン・セバスティアン、ナバラ地方のパンフローナを通って内陸のピレネー山脈の方に 3時間45分ぐらいの山道の多いロードトリップ。途中物凄い傾斜のくねくね道を時速10kで何度も曲がったり、景色は地方ごとにどんどん変わっていく。
パンフローナの近くのドライブインでランチ休憩。車の外に出ると熱波のものすごく熱い空気が全身を襲い、慌てて建物の中に避難。中はとても冷房が効いている。ホッ。
牛肉のカツ、卵、野菜が色々挟まった大きなホットサンドを2人でシェア。車から果物を持ってきてむいて食べた。こう暑いとあまり食欲もわかないが、果物はあってよかった。
アラゴン地方は穀類の畑を刈り取った広大な農地が続く。山脈が沢山あり、ピレネー山脈もすぐそばに見える。フランス国境まで50kmという表示もあった。マラガから大分遠くまで来た。ガリシア地方にいたことが随分前に感じられる。
途中工事で迂回したが、無事到着。今度の家はAの地元の友人の別荘で、石造りの一軒家を妹さんと共有しているそうだ。外は暑いが家の中はひんやり涼しい。冷房、扇風機は一切無い。彼は元音楽の先生。バルセロナで教えていたが、引退して普段はウエスカに、夏の間は別荘にいるそうだ。若い時にはギターを弾いてバンド活動もしていたらしい。三階建ての5LDK。私は一階Aは二階の部屋を選ぶ。そうこうしていると、妹さんのAuがウエスカからやってくる。彼女は元小学校の先生。スペインでは先生の定年は60歳だそうで、今は二人の息子も独立、孫もできて、自由な日々のようだ。まだ外は暑いのでそれぞれ部屋で休憩。
19時頃に散歩に行く。同じ石造りでもこの辺りはまた違う石で、木でアクセントをつけ、特に煙突の形が特徴的。夕涼みの人達が椅子を外に持ち出しポツポツといて、通りかかる人達と会話。私が子供の頃縁台で涼んでいた人達と同じだ。観光案内所が開いているので入ると、とても丁寧に応対してくれた。東洋人の私と、金髪で青い目のAが来たのは、村ではトピックスかもしれない。(笑)地域の案内の展示に囲炉裏のような写真があり、親しみを感じた。火を囲んで上から鍋や食べ物をぶら下げる所は同じだ。奥にはなんとこの地方の絶滅危惧種がサラゴサの人によって折り紙で展示されていた。サラゴサには折り紙博物館もあるのは知っていたが、面白い試み。
広場でアラゴン地方のビールメーカーÁmbar の生を飲む。この辺りは空気がとても乾燥しているので、ビールがいちだんとおいしい。
夕飯後モヒートを作り、皆でテラスに。今夜は流星群が見れるのだ。女性陣は次々と見つけては声を上げる。Fは見えていないという。中には長い尾を引くものもあるのだが、願いをとなえるまでは追いつかない。しかし20位は見られたので満足して就寝。
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