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11日目スペイン・ポルトガル 3,000kmのロードトリップスペインベテラン撮影コーディネーターのぶらり旅

11日目
今日も晴れで、洗濯日和。今まで雲行きが怪しくて一日外に干したままにして出掛けるのが不安だったが、今日は大丈夫そうなので、シーツなどを洗う。パリッと乾くと気持ちが良い。ついでにマットレスにかかっている厚めのカバーも剥がして、スーパーの前にあった大型の洗濯機にかけよう。早速行ってみると、大中小あって、18kgまでの中にいれ、オプションの柔軟剤を追加。料金は12€で30分かかると表示されたので、ウォーキングしてくることにする。スペインには街中の観光客向けコインランドリーの他に、このような大型ランドリーがガソリンスタンドやスーパーに併設していて、カーテンや寝具など家庭ては洗えないような大きなものが洗えて便利。

湿地帯のウォーキングコース

昨日情報整理をしていて、バヨナには6つの「異なったバヨナ」ルートがあることが判る。その一つ、EUのエコロジーネットワーク、Nature 2000に加盟しているミニョール・デルタ川湿地観測所コースに行ってみる。観測所には時間がなくて行けなかったが、道はところどころ日陰もあり、よく整備されていて歩きやすかった。途中サンチャゴ巡礼に行くいくつかのグループともすれ違う。そういえば知り合いの二人もバヨナからサンチャゴに向かって歩いている。もうそろそろ到着かな?行って帰って調度30分。洗濯機はあと3分という表示。日陰で座って待つ。脱水もしっかり効いていて、丸めてスーパーの無料駐車場に停めてある車に運び、家のテラスに干す。

湿地帯の案内板

今日はバヨナの祝日だと昨日Mさんから聞いた。調べてみると20時からコレヒアタ(大学の教会)・サンタ・マリアでミサ、コーラス、ダンスなどがあるというので出かけてみる。家から歩くとかなりあるので、途中まで車で行く。この教会は13世紀に建てられたロマネスク様式の石造りの美しい建物。今日行われるのは海で亡くなった漁師の鎮魂のミサ。コーラスは年配の男性のみ。高い天井の広い教会に、彼らの声が心地よく響く。この人たちも漁師だったのだろうか?

男性のみのコーラス隊

かなり長いミサが終わり、外に出ると沢山の人たちが待っていた。しばらくするとマリア像がきれいに飾られて担がれてきた。像のそばとマリア様の足元の海の中に漁師が彫られていて、立派な漁船もついている。

足元には溺れた人と船が
教会

教会のステンドグラスにも船の絵が描かれていた。ダンスをする子供たちも漁師とその妻たちの格好をしている。ストッキングに砂や貝殻がちりばめられていて、細工が細かい。マーチングバンドも行列に加わり、街を行進していく。棒を持った男性たちの踊りは見られなかったが、教会満席の信者たちは敬虔なカソリックで、なかなか心のこもったミサだった。

祭の行列

帰り道、旧市街のバル街を通るとあちこちに沢山の人たちが楽しそうに飲み、食べ、おしゃべりしていた。皆夏休みなのかな?スペインでは会社が儲かっていてもいなくても、社員に夏と冬に最低一か月ずつのボーナスを払い、年間1か月分の有休を与えなくてはならないという決まりがある。この有給に週末を足せば、一か月丸々休んでもまだ8日ぐらいは残る計算になる。子供たちは2-3か月の夏休みがあるので、一緒に楽しめる休暇はとても大切な時間。行き当たりばったり、即興が得意なスペイン人も俄然気合を入れて計画するのだ。日本とは大違い。(笑) これからますます夏本番。


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