虹ヶ咲2期12話感想／明日の行方
推しは幼馴染の二人で、結婚したいのは近江彼方。
そんな人間に対して今回の話は特攻であった……仰げば尊死。
近江母の存在を観測できればさらによかったけれど、そこは尺不足……きっとアニメスタッフも苦渋の決断で描写を削ったに違いない。
皆口裕子さんの人妻ボイスを、もう一度……
無限包容力編
幼馴染がお互いに抱えたものに気付いていない状況で、近江彼方が仲人役をする展開になんだか新しさを感じる。
彼方さんが『同好会のメンバーをよく見ている』描写はにじよんなんかも含めてよく見かけるけど、嫌味がなくさり気ない描写ばかりだ。
だからか、今回のように軸になって干渉するというのは新鮮な気分。
彼方さんが高咲侑の表情を見たあとに上原さんに視線を送るというのが、幼馴染二人への理解度が高いのを感じて最高に好きすぎた。
高咲侑の行動を注視する上原さんが二期序盤で散々描写されてきている中、今は自分にも課題があって視野が狭くなっているという状況も視聴者によく伝わってきますし、上原さんの顔を見たときの「んん？」という反応が可愛いすぎなんだよ……
高咲侑との相談では、二人になったタイミングで前置きなく気さくな雰囲気で話を切り出すことができる人間性に圧倒的なお姉さん味を感じる。
悩みを傾聴して『背中を押せるのに押さない』という選択するのも、本質を捉えている感あって好き過ぎた。
上原さんに間を置かず相談され動揺する姿は可愛すぎるし、お悩み相談の回答を保留するのもチャーミングすぎる。
真摯に受け止めて、安易に答えないけど雰囲気は柔らかくほぐしてくれる彼方ちゃん――やっぱすげぇわ。
応援ポスターの追い剥ぎと勘違いしてモブちゃんたちに「これはあげないよぉ」する場面も可愛すぎてやばいし、ラブライブに参加する遥ちゃんを応援するのに忙しい状況で幼馴染に寄り添ってくれ「二人ならきっと大丈夫」と太鼓判を押してくれる包容力はマジで無限すぎる。
ポニテ彼方ちゃんがストラクすぎて僕のエールがフリーダムになるのがとめられねェ。
明日のウエハラージャ
語学力が高すぎる上原歩夢というスクールアイドルに戦慄したのはさておき――短期留学先がロンドンという設定なのが個人の好みにとっても刺さる。
イングランドにあるロンドンという都市は、魔法使いの総本山のような時計塔（ウェストミンスター宮殿）がある土地であるので、そこに魔法少女の上原歩夢が行くというのがおもしろすぎるんだ。
――魔法少女を名乗るのはかすかすではなく、この上原歩夢よォ！
『Awakening Promise』を見ると、なぜかだ上原さんが魔法少女をしているように感じてしまうんだ……そんな彼女がロンドンですよ。
明日のプリキュア――ナージャの舞台もロンドンですよ。
AZUNA結成に至る流れを汲んでナージャ（実質のプリキュア）のOPを見ると、懐かしさと同時に桜坂劇場味を感じて草しかない。
（作品自体の内容自体は忘却してしまいハルカカナタであるが）
――そんなネタは置いておき。
なぜ上原歩夢の短期留学先がロンドンなのかといえば、おそらく不思議の国のアリスの舞台となる国だからチョイスされたのだと思われる。
二期では文化祭のモチーフにも採用されていたし、本当にアリス・イン・ワンダーランドがお似合いな幼馴染だ。
上原さんは二期５話で高咲侑との関係が掘り下げられたためか、今回の話では同好会メンバーとの関係を中心に展開されていた。
高咲侑の話を彼方さんに持っていったのは、上原歩夢が幼馴染に抱いている感情（大好きな（将来の）家族）と近江彼方が近江遥に抱いている感情（大好きな家族）が似ており親近感があるから――とかいう理由なら性癖なので喜びます。
実際問題、このへんエマさんが高校卒業後に帰国するか不明な件もあって、彼方さん以外の年上には相談できんよなぁ。
あなただよ！
本気のみんなが集まる場所で、全力で応援してきた高咲侑。
自分がやりたいことが見つかって全力投球していたけど、将来の夢とはまた別で――このあたりはラブライブ（全国大会）とスクールアイドルフェスティバル（優劣なしの発表会）の関係性と対比してあるんだろうなぁと冷静な目線で考えながら、最後の幼馴染の背中を押し合う姿にヤッターしてたんだけど……
なんか既視感があって自分が書いた１期１話の感想を読み直すと、
幼馴染のやりたいことに、いちばんに賛成してくれる女の子は歩夢ちゃんだけじゃない。侑ちゃんだって、幼馴染のやりたいことにいちばんに賛成してくれるんだ。
スクスタで「わたし」がいちばんすきな、１年間一緒だった、自分の分身のように錯覚していた「あなた」が「高咲侑」に配役変換されているんだけど、違和感なく受け入れることができて本当に良いアニメだった。
わりと今回の話で自分が書きたかったことが書いてあって草。
幼馴染のキャラクターがアニメの始点からブレていない証拠である。
しかし、ラストの「最後の全曲書いちゃった」がすごく衝撃だった。
あなたちゃんと高咲侑が融和したのがアニメ１期で、２期ではあなた（わたし）との離別があって――最後にあなたちゃんと融和があるのが最高に頭を混乱させてくる。
スクスタ序盤で俺TUEEEしていた頃の、なろう主人公感ある「あなた」に侑ちゃんは近づいてしまうのか……？
これまで高咲侑が葛藤しながら努力している描写が散々あったので、トキメキパワーで強引に解決してきたのにまだ脳みそがついてこれない。
１期、２期共に上原歩夢のスマホの着信音でスクスタ楽曲が使われている都合、完全新曲がくるように期待してしまうのだが……運営くん、いいよな期待して？ 単純にファースト楽曲を持ってくるなんてこと……ないよな運営くん。頼むぞたのむぞたのむぞたのむぞ頼んだぞ運営くん。
メドレー形式のＰＶでアニメ前半使って後半はエピローグ、そして劇場版（ロンドンから）帰ってきた上原さん、成田良悟先生による群像劇なスピンオフ小説（完全なる願望、ミア・テイラーが目隠れ枠）……というコンテンツの続き方をするのが自分の望みだけど、はたしてどうなるか。
おわりに
動画を見たら元気が貰える――わかる。
会場には行けないけど応援したい――わかる。
なんだぁ、このモブ理解しかないんだが。
わたし、アニガサキの世界に異世界転生したんだっけ？
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