20240621 大雨のち快晴

きのう、手押し式の草刈り機で畑の草を一気に刈ったら、動くのが億劫なほどの筋肉痛に見舞われている。
3週間ほど前にも山で使ったと思うのだけど、草刈り機運転に必要な筋肉はまったく初期化されていた。

草刈りの結果、母が敷きっぱなしにし、その上に雑草がはびこることによって姿を隠していたマルチシートが現れた。母曰く、2年前のタマネギのためのマルチらしい。敷いたままにしておけば雑草防止になると思ったそうだが、雑草はあんな薄いシートなどものともせず茂る。

見なかったことにしようとも思ったが、ビニールは土に還らない。ボロボロになって土にすき込まれた方がのちのち厄介だと思い、この際、すべてはがした。
いきなりシートをめくられ、真っ暗闇でのんびりと暮らしていたムカデたちが慌てふためき逃げ惑った。初めて、ムカデに対してかわいそうだなと思った。

二つの作業で午前中が終わった。
山へ行ってみたら、ブルーベリー畑にも真っ青な草が美しく生えそろっていた。また来週だな、と思って戻る。

母の本。
「今日でなくてもいい」(佐野洋子)
「幸田家のきもの」(青木奈緒)
「ブルーインク・ストーリー -父安西水丸のことー」(安西カオリ)

佐野洋子の「今日でなくてもいい」というのは、「今日やらなくてもいいことは今日でなくてもいい」というようなことかと思いがちだが、「いつ死んでもいいけれど、今日でなくてもいい」ということらしい。佐野洋子らしい。

「あらゆることは今起こる」(柴崎友香)を拾い読み。
医学書院の「ケアをひらく」のシリーズ。
柴崎友香は少し前に受診し、ADHDであることがわかったという。
私はおそらくADHDではないと思うので、柴崎さんのADHDに由来する数々の経験を読んでも、そうなんだとは思うが、それ以上ではない感じ。
当事者やそのご家族には有益なのではないかと思う。
私は精神的な不具合を持っているので、私と同じ症状を持つ作家がその経験を語ってくれたら読みたいなと思う。

この夏のブルーベリーの農作業について、夫が私にアドバイスする。
単純に職人として農作業だけに没頭しろ。
販売は産直所と去年までのお客さんだけでいい。
どうやってたくさん売ろうかとか、販路拡大のためにどう人脈を作ろうかとか考えるな。

毎年、膨大な量の収穫物を前にストレスを抱え込み、体力的にも限界ぎりぎりになってしまう私を前もって牽制しようとしている夫…。