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メルカリのアプリ開発を経て、独立。仕事も暮らしもつながっているプログラマーの大庭慎一郎さん

メルカリの立ち上げに携わり、iOSアプリの最初のバージョンをほぼ一人で開発されたImpact HUB Tokyo(以下IHT)のメンバーであるエンジニアの大庭さん。今はどんなビジネスフェーズにいて、どんなライフスタイルを送っているのでしょうか。大庭さんの仕事と暮らしについてお話を伺いました。

大庭慎一郎:青山学院大学大学院で機械工学を専攻し、ロボット工学を研究する。 その後、IT系企業を渡り歩きながら、ソフトウェア開発やコンテンツ制作、事業企画、社員教育、企業経営などの経験を積む。 株式会社メルカリではフリマアプリ「メルカリ」iOS版の開発に従事。現在は独立し、アプリ開発やプログラミング教育に携わる。

家以外に自分のシゴト場をもつ

——大庭さんはなぜコワーキングスペースを利用しているのでしょうか?

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自分のペースを守れるように、というのがすごい大きいです。家にいると特に家族がいますしね。引っ越したことで、前よりは家でも集中できるようになったんですけど、それでもここのほうが何倍も働きやすいですね。大事なことがあるときは集中してやるのですが、波があって、ペースを保たないと長く続かなかったりもするので、どうやったらパフォーマンス上げられるかというのは常に思っていて。メルカリの初期の立ち上げ時のある意味成功体験のようなものから、きちんと自分のペースを作ればできることがわかったので、なるべくリズムを作るようにしています。

——メルカリでの成功体験というのはどういうものなのでしょうか。
メルカリのアプリを立ち上げた3ヶ月間、アスリートのような生活をしていたんです。体調管理をしっかりして、長い時間、質のよいものを作れるように気をつけていました。規則正しく生活したほうがパフォーマンスが上がるとその体験で実感したんです。

——固定席だと、個室空間というよりも、シェアする空間で他の人が周りにいますが、その辺りは大丈夫なのでしょうか。

僕はあまりうるさいのとか気にならなくって、本当に集中したいときはヘッドホンしたりしますので。個室だと、ここの空間に一人しかいないみたいになってしまって、緊張感が少しなくなるんですよね 。全然知らない人がいたほうが仕事する気になるっていうのはあります。カフェで仕事するのと近いと思うんですけど。ペースを作るっていう意味では、周りに人がいるっていうところ、重要な感じがするんですよね。
あとIHTがよいのは、どんな人がいるか大体わかるところだと思います。コミュニティ・ビルダーの方を通じて、紹介されたりもありますし、物を置いておいても安心ってのがあるんですよね。それは大きい要素だとおもいます。横の繋がりがないところだと、固定席といっても施錠ができていないとセキュリティ面で困ったりしますよね。

——何回か見かけていたり、コーヒースタンドでふと一緒になった人だったり、緩い接続感があるような気がしていて、その日常の積み重ねが安心感になるのかもしれませんね。メールボックスも鍵をつけてなくて他ではあまりないかもしれません。あとお子さんもよく立ち寄っていましたよね。

引っ越す前までは長男がスクールバスで通っていて、停留所がちょうどIHTの近くだったんです。なので毎朝長男を停留所まで送って、次男は自転車で幼稚園へ送って、帰る途中にIHTに寄っていたので、子どもも来ていました。

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——オフィスとは少し違い、お子さんが立ち寄ることができるIHT。自分の仕事場とライフスタイルの距離感がオフィスより近い気がしますね。

独立後の生活について


——独立して今はどんなお仕事をしているのか聞いてみました。

個人アプリのシステム開発などをしています。あとはプログラミングで教育関連のシステムの土台のようなものを作ったりもしています。

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——今までもエンジニアとしてモノづくりをされてきて、教育でもご自身が作った側として届けたいというのがあるのでしょうか。

0→1だったり、プロダクトを作るということは、なにか解決したい問題に対して、自分の考えがプロダクトにすごく乗るんですよね。思い入れや考えを何かしらの形で実現したいと思っていて、実際に叶いやすいです。そこが結構面白くてやっているんですが、一方ですごい大変なんですよね。とくにプログラミングのスタートアップの0→1はかなり大変で、精神的にも体力的にも結構消耗するんです。ずっと続けるのは、年齢的にも無理かなと思って教育方面にシフトしていきました。
今はコーディングを教えていますが、辞めてしばらくは教材を作っていました。それも自分がこういう風にしたら分かってもらえるんじゃないかだったり、こういう考え方を学んでもらいたいとか、思いをのせていて、やっぱり自分で作ると反映しやすいし、叶いやすいんですよね。そこは楽しいです。今までも、そういう仕事を選んでやっているし、自分でなにか思いついたら勝手にやっています。

——問題解決のため自分の思いをのせて形にすることは環境や分野が変わっても同じなのですね。大庭さんの楽しいことが、社会を便利にしているのですね。プロダクトを作り続ける大庭さんのWhyの一面を垣間みた気がしました。

目黒を選んだわけ


——コロナ禍になり、お引越しもされたということで、生活だったり働き方が変化した部分はあるのでしょうか。

僕個人では実はあんまり変わってなくて、というのも、仕事もここでしているし、ここは密でもないので、会社より全然感染リスクもないですし、元々お酒も飲まないので、ほとんど会食も行かなかったりで、あんまり正直変わっていないんですよね。

——IHTからあまり離れない場所に引っ越されたということで、良い物件があったのもそうだと思うんですけど、この界隈に住まれている理由はあるのでしょうか。ロンドンに戻られたりもありそうですよね。

ロンドンに戻りたい感じはしているんですが、ここに住んでいるのは、目黒も港区も、このあたりはわりと雰囲気が合っているとおもいます。大塚とか錦糸町とかに住んでたことあるんですけど、夜歩いていると色々な人に声かけられますが、まずこのあたりではないですよね。引っ越しのときにこのあたりを離れる選択肢はあまりなかったですね。

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——ご自身のビジネスのフェーズやライフスタイルとちょうどマッチしたというのもあるかもしれないですね。最後に今後はどのような事業を展開していきたいか教えていただけますでしょうか。

スタートアップだったり、これから世の中に出てくる人の教育と支援にフォーカスしていこうかと思っています!

——そうですよね、教育もプログラミングも必須科目になるのではと思うくらい生活に溶け込んでいますよね。これから教育面やスタートアップ支援などでの活躍も期待しています。

自身の経験から、自分のペースを保つ大切さを知り、ライフスタイルに合わせて、IHTを利用している大庭さん。こうなったらいいのに、という想いを自身でプログラミングを通じて実現している姿が印象的でした。ライフスタイルや人生のフェーズにあわせて、様々な方がそれぞれの心地よい使い方をしているIHT。次回もクラシとシゴトにフォーカスをしながら、メンバーさんをご紹介していきます!


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