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エアコンクリーニングとマメルリハ

鳥嫌いの私が主にいる部屋で、同居中のマメルリハ・シャルの鳥籠もある部屋(「私とシャルの部屋」という表現は不適切)のエアコンが先日調子が悪くなった。夏の盛りに耐えられない。思えば、前回のクリーニングから一番時間が経っているエアコンだ、ということになり、業者さんに来てもらうことになった。

鳥に警戒されないクリーニング業者さん

クリーニング業者さんが朝一番にやって来た。腰にはいろんな道具を下げており、鳥籠にいるシャルのほぼ目の前でエアコンを点検していた。シャルは初めて見る人だからか、いろんな道具が怖いのか、極限まで細くなって緊張していた。マメルリハはリラックスしているとモフモフで、緊張すると身体がキュッと細くなる。

エアコンの掃除中に薬剤が間違って鳥籠に飛ぶと危ないし、業者さんがシャルを放していても大丈夫とおっしゃるので、シャルは鳥籠を出て、鳥用アスレチックがある部屋で籠外活動をすることになった。

シャルは臆病だし、人見知りが激しい。以前お世話になった私の友人である「女神さま」を除いて、自分からよく知らない人の所へ行ったことがないので、その点も業者さんに説明して放鳥していても安心してもらった。

シャルの放鳥を容認してもらって良かったが、私だったら無理だ。私はお客様の家を訪問するような仕事ではないが、仮にそうだったら動物を家の中で放し飼いしている家に訪問する仕事はできない。動物嫌いはできる仕事も限られる。

シャルは鳥用アスレチックでおとなしくしていたが、チラチラ隣の部屋で作業を開始した業者さんを気にしていた。すると、私と母が業者さんが作業しやすい動線を確保するためにシャルのそばを少し離れた時に事件が起きた。

業者さんの「あっ!」という声!

急いで見に行くと、シャルが業者さんの頭にとまっていた。自分から飛んで行ったらしい。すぐにシャルを回収して謝った。

業者さんは、シャルが驚かないようとまられた時の体勢のまま動かないでいてくれたのでありがたかった。動物嫌いの私なら無意識に払いのけてしまう状況だ。

母が業者さんにシャルがこんなことはしたのは初めてで、予測と異なって迷惑をかけたことを改めて詫びた。すると業者さんは「(ご自身が)よく鳥にとまられるので大丈夫ですよ」と。

よく鳥にとまられる・・・?
話を聞くとなんとこの方、雀に止まられたりするらしい。警戒心の強い野鳥の雀にとまられるってすごい。ということはめちゃくちゃ良い人だ!とその場は盛り上がった。

業者さんの頭の上から離したシャルを母に渡すと、シャルの足は緊張しており普段よりプルプル震えながら母の指をつかんでいたらしい。どうやらそれなりに勇気を出して飛んで行っていたようだ。

シャルが業者さんの頭の上にとまる少し前、業者さんは汚れが飛ばないよう周囲をビニールで覆っていた。ビニールの音にシャルは反応する。シャルの好奇心は、業者さん本人か、業者さんの作業のいずれかに刺激されたと思われる。でもたとえ後者だったとしても、業者さんに対して警戒心があったらとまれないので、彼が鳥に警戒されないのは本当だと思う。

臆病なシャルが好奇心に突き動かされて飛んで見に行くには、業者さんがそこまで警戒すべき人物でない、という判断をシャル自身がしないとできない。業者さんにはご迷惑をおかけしたが、大変興味深いシャルの行動だった。

シャルの好奇心

その後シャルは母に鳥用アスレチックに戻され、監視下に置かれた。でも時々エアコン洗浄作業の機械音に興味津々で目をキラキラさせてエアコンがある方を見ている(シャルが鳥用アスレチックにいると作業の様子は見えない)。

過去に別の部屋のエアコンクリーニングを依頼して、聞き慣れない作業音にシャルがおびえていたので、様子を直接見せてやったら納得して緊張を解いたことがあった(2019年11月15日の記録より)。

その時は好奇心を持っている様子は見られなかったが、今回ははっきりと興味がある様子である。また飛んで行かれると困るので、今回も母が同様に見せてやると、ほどなくして納得して大人しくモフモフになった。

そしてアスレチックでいつものようにシャルは遊び始めた。シャルがまた飛んで行ったりしないように、母がアスレチック側にいることにもシャルは満足していたようだ。

業者さんがすべての作業を終えて帰る時にはすっかり平常時と変わらないシャルだった。その後エアコンの調子も戻り、気持ちの良い風の恩恵を私たちは受けている。

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