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ドラマ『琅琊榜』で習いたかった中国語~第三十一集①

サブタイトルは「布石」。誉王側が靖王を追い落とすべく、梅長蘇に仕掛け始める。


拿卫崢对付靖王容易 要对付梅长苏就可难了 除非・・除非靖王不肯听从梅长苏的谏言

夏江と誉王の間で、靖王を追い落とす話が続く。この回冒頭の誉王の言葉から見ていこう。

拿卫崢对付靖王容易 要对付梅长苏就可难了
除非・・除非靖王不肯听从梅长苏的谏言
ー靖王相手なら容易だが梅長蘇となると厄介だ
 だが靖王が梅長蘇に背いたら?

琅琊榜~麒麟の才子、風雲起こす~第31話
誉王

▼拿卫崢对付靖王容易
(ná Wèizhēng duìfu Jìngwáng róngyì)
「拿」は「つかむ」「持つ」だが、ここでは対象が「卫崢(衛崢)」なので「捕らえる」の方が自然である。「对付」は「対処する」「取り扱う」、「容易」はそのまま「易しい」「たやすい」。この部分は「衛崢を捕らえて靖王に対処するのはたやすい」となる。

▼要对付梅长苏就可难了(yào duìfu Méi Chángsū jiù kě nán le)
「要」はおそらくここでは仮定を表す接続詞で「もし~ならば」の意味で、その後の副詞「就」で「要对付梅长苏」という前文を受けて「~だ」という結論を示す。

「可」は副詞で直後の「难(難しい、厄介)」を強調している。最後に文末助詞「了」がついて状況(対処する相手が靖王ではなく梅長蘇になる)の変化を表す。「もし梅長蘇に対処するなら厄介なことになる」というニュアンスである。

▼除非靖王不肯听(chúfēi Jìngwáng bù kěn tīng)
「除非」は「~を除いて」という意味の介詞。「不肯」は「~しようとしない」、「听」は「聞く」という動詞のため、この部分は「靖王が聞こうとしない場合を除けば」となる。

▼从梅长苏的谏言(cóng Méi Chángsū de jiànyán)
「从」は「~から」という介詞、「的」は「~の」という連体修飾語で、「谏言」はそのまま「諫言(目上の人物をいさめること)」である。

全体で直訳調にすると「衛崢を捕らえて靖王に対処するのはたやすいが、もし梅長蘇に対処するなら厄介なことになる。梅長蘇からの諫言を靖王が聞こうとしない場合を除けば。」となる。ここの誉王のセリフは、一度「除非・・」と言いかけてもう一度「除非」から言葉を続けている。「~を除いて」を2回言うのは後では不自然なため、これを字幕では「だが」としている。

夏江もこの意見に同意し、打倒靖王の準備を二人は始める。今回は例文が長かったので、残りは次回に。


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