マメルリハにもプライドがある
2018年2月3日 ウケ狙い
何で見たのか聞いたのか失念してしまったが、インコは人間に注目されたい、気を引きたいので自分の行動がウケたらそれを繰り返すという話があった。
そんなかわいらしさはシャルにはないなーと思っていたが、後にも先にもこの時だけ私の目の前でウケを狙う行動を取った。
1歳7ヶ月当時のシャルはまだ今ほどバランス感覚がしっかりしていなかったので、足の指の位置が生まれつき通常と違うことも加わり、よく畳の上を走っただけでバランスを崩して転んで完全にひっくり返っていた。シャルの足については以下を参照ください。
そんなシャルが鳥用アスレチックのプラスチックかごの縁(高さ約10センチ)からジャンプ。普段は造作もなく行っているジャンプだが、この時はバランスを崩してシャルはこけてしまった。
大事はなかったが、たまたまそれを母と見ていておかしかったので、私たち二人とも思わず声を出して笑ってしまった。
すると、シャルはジャンプしたのと同じ場所に戻り、もう1度ジャンプ。
今度はこけなかったが、片足がバランスを崩したようなふりをした。
それに対して私たちが「ええ?!」とリアクションしたら、また戻ってジャンプ⇒こけたふりを繰り返す。
やっぱりインコが注目されたい、ウケたら繰り返すは本当だったんだと思った。でも、それからシャルは成長する。
数年後
その後数年経過(2019~2020年くらいかな)し、大きくなったシャルはあまり転ばなくなっていた。
ところがある日、またもや鳥用アスレチック内でジャンプしたら着地に失敗したシャル。また思わず私が笑ってしまったら、1歳7ヶ月当時とは異なり、今回は憮然とした様子になった。シャルのまとう空気が急に変わった。
するとシャルは、また同じ場所に戻りもう一度ジャンプ!今度は力強い完璧な着地をして見せて、こちらをチラリと見やった。
同居人(私のこと)!見たか?コラ
とでも言いたげな目だった。シャルは前より大人になっていた。
人間も足が悪くなくても、間違って転んだりつまづいたりすることはある。誰かにそれを見られて笑われて、自分も笑って済ませられる時もあれば、笑われて腹が立つ時もある。
それはきっとマメルリハも一緒だ。
つい最近もたまたまシャルがこけてしまったのを母が目撃した。母は笑いはしなかったが、見られていた事に気づいたシャルは不機嫌になってしまったそうだ。
インコは、何かをしてそれを人間が喜ぶから芸として覚えて繰り返すと聞いたことがある。でもシャルは一度喜ばれたことを繰り返そうとするインコではなかった。何か「芸」があった方が話題にはしやすいが。
たまたまシャルは「そういう」マメルリハだったのかもしれない。でも、シャルが大好きな人間のぱぱ(弟)も母もプライドのないふるまいを好まない人間だから、そういうシャルで良かったと私は思う。
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