見出し画像

マメルリハインコと梱包に来た引越し業者さん

我が家のマメルリハ・シャルごと遠距離の引越しをするにあたり、準備に忙しい人間たちを観察してシャルは気を遣った様子だったことを前回書いた。

今回は引越し元搬出日前日の引越し業者さんが梱包に来た日の話である。

我が家は私が世帯主だが、事実上の「実家」なので、現在同居していない家族の荷物も多少、そして私と弟の子ども時代の思い出などもあり、二人と一羽暮らしにしては荷物が多い。

しかも母が高齢なので、今回は梱包も基本的には引越し業者さんへ依頼した。依頼した業者さんによると「最近は共働き家庭が多く、皆さまお忙しいので引越しの荷造りができません。梱包から行うプランを基本とさせていただいております。」との事だったので、お願いしたのだ。

シャルの勘違い

この日人間たちは朝早く起きて、シャルが梱包作業のジャマにならないように早めに籠外活動(=放鳥)の時間をとった。しかし(搬入日までのホテル泊のための)スーツケースが出ていて、人間たちは化粧して部屋着じゃないので、シャルは籠から出ても「お前らこれらから長めに出かける気だな💢」と怒っていた。

シャルの経験値からすると妥当な判断による怒りだ。以下は全部シャルにとっては長い留守番フラグになる。
・化粧
・外出着ではないが部屋着ではない服
・スーツケース(今回は無かったがボストンバッグも)

母と一緒に「出かけないよ、留守番にはならないから笑」と言うが信用してくれない。最後はしぶしぶ鳥籠に戻ったが、以前の留守番とは様子が違うこともあり、絶望こそしていないが不安そうにしていた。察しがよくて困る。

梱包作業の観察

梱包作業には三人の女性がやって来た。シャルが主に過ごしていた部屋から取り掛かられ、そこで内二人が早速作業にとりかかった。

シャルは鳥籠の中からお二人の作業をじーーーっと興味津々の様子で見ていた。目を大きく見開いて「何が起きるんだろう」と思っていたようだ。私と同居開始する前の家から引越して来る時は、梱包を母一人でやっていたし、シャルもまだ9か月のお子様だったので、同じことが起きようとしていることまでは判断がつかなかったかもしれない。

梱包作業はとてつもなく早く、あれよあれよとシャルの鳥籠がある部屋が段ボールいっぱいになっていった。ただ、シャルの視界が段ボールだらけでもシャルの目の前で行われていて状況がわかるためなのか、シャルは慌てず騒がずおとなしかった。ただしビニール袋を触る音にはいつものように反応した。

鳥好きの担当さん

シャルの鳥籠がある部屋の作業開始前に、シャルの存在について大丈夫か伺うと「大好きです」と返してきた方がいた。なんとインコを飼っていたこともある鳥好きの方だったのだ。我が家を訪問した方が、もし私のように鳥が苦手な方だったら悪いので聞いてみたのだが、杞憂に終わった。

動物嫌い・鳥嫌いの私だったら、同室に存在しているだけで不安で仕事に集中できない。私は今生ではおそらく他人の家を訪問する仕事はできない。鳥もだけど犬や猫がいる家もできれば入りたくないからだ。

そんなわけで鳥好きの方は、あんなに生意気でかわいげがないシャルですら「かわいい」とおっしゃって、シャルを見たり声をかけたりとシャルとコミュニケーションを取ってくださった。しかしシャルはいつものように塩対応で見つめ返したり鳴いてみせたりもせず、つーんとしていた。

台所の食器類の梱包の時は、鳥好きの担当さんの応援?のために、シャルが冬場に就寝する場所に鳥籠を移動させたら喜ばれた。シャルなんかの存在で癒されるならそれに越したことはない。

シャルも時々彼女にかまってもらえて良かったのか、作業が終わる頃には優しい声で鳴くようになり、三食(以上)昼寝付きの在宅無職のシャルが人様のお役に立てたらしい貴重な機会になった。

普段は日に数回籠外活動の時間があるが、この日は朝の1回しかなくてもシャルは文句を言ったりせず、少し遅くなったが就寝時までおとなしく良い子にしていた。ビニール袋の時を除けば、ほとんど迷惑になるような鳴き声も出さずに終わり、私と母はありがたく思った。

次回は搬出と移動日の良い子キャンペーン継続していたシャルについて書きたい。


この記事が参加している募集

最後までお読みいただきありがとうございました!もしある程度サポートをいただけるとnoteのための時間を作れるため、マメルリハの記事に画像が増えて、琅琊榜の記事の更新頻度が上がります。よろしくお願いします。