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マメルリハと撮影

動物嫌いである私が同居中のマメルリハ・シャルは、撮影されることがあまり好きではないらしい。自己紹介記事でも少し書いたが、撮影NGを出すこともある。私も自分の写真を撮られることがあまり好きではないので、気持ちがわからないでもない。

シャッター音

やむを得ずシャルと同居が始まった時、シャルは生後約9か月のお子様だった。とにかく臆病で、スマホのカメラのシャッター音すら怖い。パシャッではなく、ウインドチャイムみたいな音でも嫌。

だが、2つだけ大丈夫なシャッター音があった。当時の私のスマホがディズニーモバイルだったため、モード切替でシャッター音をミッキーマウスの音声で「カシャッ」という言葉にしたり、ジーニーの「ハイ、ポーズ!」というセリフにできた。この2つはシャルにとってシャッター音ではなく、「人が発した言葉」だったため、大丈夫だった。

ミッキーもジーニーのシャルにとってはただの「人間の音声」。

その後シャルは成長するにつれて、スマホが「その場にいない人とお話しするアイテム」「その場にいない人の画像・動画を見られるアイテム」であると理解していった。シャルにとって「その場にいない人」代表は大好きな人間のぱぱ(弟)である。

成長して賢くなったシャルは、いつの頃からか普通のシャッター音にも怯えなくなっていった。スマホへの理解が深まるに連れて、怯える必要のないアイテムなのも理解したのだろうか。

スマホの色

シャルは幼い時ほどスマホを向けられること自体も怖がった。スマホ(ケース)の色が嫌なのだ。以前茶色を嫌う話を書いたが、原色のようなはっきりした色や華やかな柄も苦手だった。

母のスマホケースは、白地に薄いブルーの模様なので怖がらない。対して私は、パープルと山吹色の模様だったり、赤系だったりでシャルが嫌う色柄のスマホケースなので、かつてのシャルはスマホを私が構えただけで逃げ飛んで行った。

スマホもシャルからしたら、自分より少し大きい物体なので、そのサイズ感で苦手な色柄が自分に迫ってきたらさぞ恐怖だろう。思えば、当時撮影しようと思い立つことがあれば(鳥嫌いでもたまにはそういうこともある)、母のスマホを借りて撮影していた。

シャッター音と同じく、私のスマホが向けられてもシャルが怖がらなくなったのは、いつからだったかな。

撮影NG

シャルが撮影NGを出す時は、背中を向けたり、その場から飛んで逃げたり、鳥用アスレチックの奥まった隙間に身を隠したりする。嫌がるマメルリハを追いかけて無理やり撮影するようなサディスティックな趣味はないので、その場はスマホを引っ込める。

でも別にシャルがイヤじゃない時は、放っておかれる。撮られていることに気づいていなかった時は、「え?撮ってたの?」という目をされる。その時は即撤収。

つい先日のこと。鳥用アスレチックで餌を食べているシャルを撮影しようとしていたが、シャルは特に意に介さず餌を食べ続けていた。シャルの微妙な横顔しかタイミングが悪く撮れなかったので、ダメ元で聞いてみた。

「シャル、こっち向いてくれない?カメラ目線お願い」

するとシャルはゆっくり首を左に向けて、こっちをじとーっと見た。以下がその瞬間の写真。うざったそうである。

んだよ💢

たまたまでもちょっとびっくりした。その後は横に私やスマホなんてなかったかのように振る舞った。

もう(カメラ見なくて)いいよな?
あー、めんどくさ

鳥も年を食うと怖いものが減ってくるようだ。

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