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マメルリハとの出会い

世の中動物好き、生き物好きは当たり前に多い。
私の周囲にも元トリマーの同僚や、犬のいない生活など考えられない人、自分で飼えなくても猫カフェや鳥カフェで生き物と触れ合う人、SNSにアップされた動物画像に癒されて共有する人など
本気の動物好きからライトに楽しむ人までいろいろである。


私の動物嫌いについて

しかし私は動物たちと触れ合う喜びを
彼らと分かち合えない。
子どもの頃から生き物全般が嫌いだからだ。

自覚したのは小学生くらいの頃。
幼い時には動物園のふれあいコーナーみたいな場所で、うさぎを怖がりながら抱いたりしていた。でも実情は、「子どもはカワイイ動物が好きなはず」と思い込む周りの大人に勧められて触っていただけで、しかも私自身もその思い込みを持たされてしまっていたのだ。

5歳の時、コアラにワラビー、小鹿(リアルなバンビ)、カラフルなコンゴウインコたちに触れるという、今考えるととても貴重な機会があったのだが、あの時もただただ恐怖であった。

動物が大好きな弟

そんな私と同居する家族たちは動物好きで、特に7歳離れた弟は幼い時に自分より大きな犬も怖がらず近寄っていくような子どもだった。

そんな彼のストレスが小学3年生になった時に
爆発する。

「お姉ちゃん早く家を出てってよ!お姉ちゃんがいるせいで、僕が動物を飼えないんだ!!」
と大泣きされたのである。

弟の心の底からの思いで、必死さゆえの叫び。
ひどいことを言われたものの7歳の歳の差もあり、私は腹が立つこともなく、「そうだよな」とまで思ってしまった。

うさぎを飼う?

それから家族内で静かで小さなうさぎならば、という事でペットを飼う検討段階に入った。
前述の弟のことがあり、私も歓迎できないが真っ向から否定はしにくい雰囲気だった。

しかも知り合いで大型インコや犬など複数のペットを好んで飼っている人の家に譲ってもいいうさぎがいるとの事で(私としては余計なお世話)、
その人の家に弟が訪ねて行った。

これが大きな転換点。

結局うさぎは想定よりだいぶ大きくて家では飼えない個体だった。しかし代わりに出会ってしまったのが「マメルリハ」。

やってきたマメルリハ

※古い画像につき画質の粗さはご容赦ください。

インコの一種でセキセイインコよりずっと小さくて、体調10センチあまり。
鳴き方もそれほどうるさくない。
知り合いの家にいたのは手乗りで、弟になついて彼の肩で毛づくろいしたりしたのである。

もう弟はイチコロ(あまり最近見ない表現だが、帰ってきた時の様子からだとこれが最も適当な表現と思う)。
知り合いもそのマメルリハを譲ってもいいらしく、弟はすっかり飼う気になっている。
うさぎをどうにか受け入れようと悶々としていたところに私としては想定外の展開だった。

マメルリハ襲来

生き物全般嫌いな私は当然鳥嫌いでもある。
飛べるし手乗りだし、絶対に受け入れたくない存在が家に常駐するなんて冗談ではない。
抵抗したが1回見てみてという話になり、しぶしぶそのマメルリハと飼い主の知り合いが後日家に来ることに同意した。

問題のマメルリハに初めて会った日の怒りと恐怖はまだ覚えている。

知り合いは「鳥が嫌い」な私でも、カワイイ本物を見れば大丈夫だろうと高をくくり、あろうことか来るなりこの私の目の前に、マメルリハを籠から出して突き付けたのである(私の側の視点。本人は「ほら可愛いだろう?」と近づけただけのつもりであろう)。

当時高校一年だったが、私は嫌すぎて恐怖で火が付いたようにその場で泣き叫び「すぐ連れ帰ってくれ」と頼んだ。

あの知り合いも自分の行いが鳥嫌いに対するテロ行為に当たるなんて思いもよらなかったのだろう。私の様子をみて家族も「やっぱりダメか・・・」と思ったそうだ。

しかしそのマメルリハはこの流れを一変させた。
弟の次は父を篭絡したのだ。

父は初めて見るマメルリハの可愛さに見るからに夢中だった。そして母は中立的な態度だったが、彼女も幼い時に手乗りの小鳥を飼いたいと思っていたような人。

もしこの空気からマメルリハを取り上げたら、この世の終わりのようにがっかりされる事は明らかだった。やむなく1週間様子見して、ダメそうなら返すことで話がついた。

続きは次の記事で。

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