テレビについて注文が多いマメルリハインコ

引越しを機に鳥籠の配置からテレビ視聴という気晴らしを覚えた我が家のマメルリハ・シャル。前回書いた通り、人間だけがテレビを見ているつもりで、見るのをやめた時にテレビを消すと文句を言うようになったシャルは、主張できるマメルリハなので、要求がすぐにエスカレートしてきた。

つまらないからチャンネル変えて！

テレビをつけておけば鳥籠から出せと言わなくなるので、シャルの鳥籠近くにあるテレビをつけたまま別室で荷解きをしていたら、シャルが大きな声で呼び鳴きを始めた。母がシャルの様子を見に行き、ほどなくしてシャルは鳴きやんだ。その後母が私を呼んだ。

シャルがいる部屋に行くと母が、
「ねえ、シャルがチャンネルを変えろって・・」

は？マメルリハがテレビのチャンネルをどうこう言うって？しかし私の目の前で母がチャンネルを変えるとシャルはまた鳴き出し、動物モノに変えたら黙った。

母が「シャル、本当にこれがいいの？」と聞いていた。動物モノとは言え、サバンナとネコ科肉食獣たちの映像だった。たしか小鳥の天敵じゃないかな。

その番組にして部屋を出た後、シャルは何も言わなかった。観ていたいテレビの好みが出てきたらしい。小鳥のマメルリハがチャンネルの指定・・何かの冗談みたいだけど、我が家で本当に起きている。

観たいチャンネルに変えて！

別の日に母が「マメルリハは幼稚園児程度の知能だから、Eテレの幼児向け番組にしておけばいいんじゃない？」と言い出し、シャルだけがテレビを見る時は基本的にEテレをつけるようにした。

シャルは朝からEテレの幼児向け番組が流れている間静かにしており、こちらが気付いた時には高校地学？の番組になっていても良い子にして待っていた。

また別の日は、朝食後荷解きの作業に取りかかり始めたら、シャルが怒ったように鳴いた。また母が見に行って戻ってくると、「あさイチからEテレへ変え忘れたのを怒ってた」と言う。Eテレに変えてもらったら黙ったらしい。

母が連日連続テレビ小説視聴→あさイチ途中まで視聴→シャルのためにEテレに変えるをしていたので、「変えてない！」と怒ったのだ。

マメルリハの知能恐ろしい。
でもカラスも人の顔が覚えられるというから、あさイチにレギュラー出演している人たちをシャルが記憶してしまい、チャンネルが変わってないことがバレたのかも。

さっさと再生しろ！

土日の午後、パソコン作業が必要で私はシャルとテレビがある部屋にいた。シャルにジャマされたくないため、私はシャル好みの番組（だいたいの雰囲気で）を探したがなさそうだったので、私はディズニープラスを立ち上げた。

私が好きなディズニー映画を流してしまうと、私の気が散るので適当な幼児向けアニメを探してつけた。シャルは黙ってアニメを見てくれていた。一安心。

ところが、私が「え？」と思うような展開にアニメがなり、作業を止めてついちょっと観てしまった。そこで別室の母に呼ばれて席を立ち、アニメの続きを戻ってから観るために一時停止した。

母の用事を済ませ、テレビのところに戻ってくるとシャルがテレビに身体を向けた状態で片目だけ後方から来た私に向けて睨んだ（ような気がした）。

シャルの視線はテレビに戻り、またすぐ私に向かってキツい目をした(と思う)。テレビを再生するとシャルの視線はまたテレビに戻った。シャルは一時停止された時から一言も鳴いてないが、目だけで私にすべて伝えてきた。

もう生意気と言うより怖いよ、シャル。鳥嫌いの私が震えるよ。

このようにしてシャルは窓の外を眺めたり、餌を食べたり、毛繕いしたり、テレビ観賞したりして籠外活動ができない間の気晴らしをしていた。そして最終的にテレビでも気を紛らわせなくなると、ホテルでしていたようにひっくり返った体勢になり、無言の抵抗をしたという訳だ。

テレビ視聴中に眠くなったシャル
うつらうつらと船漕ぐとこまで人間と同じ

また私と母もシャルのストレスを軽減すべく、シャル周辺の環境を整えて、実はテレビを見せつつも優先的にシャルの鳥用アスレチックを早めに整えたり、籠から出してやろうとしていた。だが、シャルが当初自分で状況判断して拒否していたこともあったのだ。その話はまた次回に。