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ドラマ『琅琊榜』で習いたかった中国語~第三十二集

サブタイトルは『離間の計』。このあたりから靖王と梅長蘇が追い詰められ始める展開で、ハラハラして中国語が入ってこない。そのためこの回は例文少なめで申し訳ない。


骗人 不好玩儿

懸鏡司(皇帝直属の諜報機関)に捕まった衛崢を救出するべく、甄平や飛流が、護送中の掌鏡使一行を襲撃する。しかし梅長蘇の智謀抜きで行ったため失敗に終わる。何も知らず一時的に起きていた梅長蘇が、戻ってきた不満げな飛流を見てどうしたのか尋ねると飛流が答えた。

骗人 不好玩儿
ー嘘つきだ

琅琊榜~麒麟の才子、風雲起こす~第32話
飛流

▼骗人 (piàn rén)  人をだます

▼不好玩儿(bù hǎo wánr) おもしろくない

飛流のセリフは単語のみなのでさすがに分かりやすい。直訳すると「人(飛流)をだました おもしろくなかった」というところか。字幕では「骗人」の部分のみ端的に表現している。

おそらく甄平か黎剛が、衛崢の救出作戦を「おもしろいことをしに行こう」とでも言ってさせたのだろう。飛流は梅長蘇の言うことじゃないと素直に聞かないからだ。

飛流の様子は可愛いが、何も知らずに横になる梅長蘇が後で苦労する未来が初見でも分かる・・・

一方、打倒靖王一派は着実に目的のため準備をしていた。夏江は衛崢を捕らえつつも警備を緩める指示を出して、江左盟が救出に来るのを待って罠をしかける。誉王は救済任務から戻ったばかりの靖王をあえて出迎え、配下の列戦英が状況の報告をできないよう意図的に動いた。

ついでに直接的にこの動きには関係ないが、秦般弱が四姐を自分のところに留めるために童路を釈放しないと言い出したのが何となく一番不快だった。

そして靖王はまんまと何も知らされずに皇宮に向かうのだった。皇帝の前で靖王が救済任務の報告後、夏江が話し出した衛崢捕縛の件にやはり靖王は動揺する。

この誉王と夏江が用意した靖王を赤焔事案でもって皇帝の不興を買わせに行くシーンは、ハラハラするが見どころも多い。失言の多い蒙大統領が、うまいこと助け舟を出したかと思うと、あからさまに靖王を擁護する発言をしてヒヤヒヤさせられたり、さり気なく誉王と夏江が目で会話したり、高湛さま(皇帝付きの宦官)のタイミングを見計らったファインプレー!

誉王と夏江の目論見通り靖王は皇帝の怒りを買ってしまうが、最近宸妃(赤焔事案で命を落とした妃・祁王の母)が気にかかっていたこともあり、任務から戻ったところなので、母親の静妃にあいさつに行くよう言われてこの場は終わった。

娘娘炖了好久

静妃のところへ来た靖王。静妃は任務から戻って来た息子に鴨の汁物を食べさせようとするが、靖王は先ほどの衛崢の件で気持ちが落ち着かず、すぐには手をつけられなかった。その様子を見た静妃の侍女・小新が、靖王に口をつけるよう促した。

娘娘炖了好久
ー娘娘の真心です

琅琊榜~麒麟の才子、風雲起こす~第32話
小新

▼娘娘炖了好久(niángniáng dùnle hǎojiǔ)
「娘娘」は妃に対する尊称、「炖」は「(とろ火で)煮込む、煮詰める」、「了」は動作の完了を表す動態助詞、「好久」は「長い間」「長いこと」といいう意味である。

直訳すると「お妃さまが長いこと煮込んだのです。」となる。静妃が靖王のために手間ひまかけて準備したのだから口を付けるべきだ、と言いたいのだろう。字幕では小新が言いたかったことを直接的なのにマイルドな表現をしていてすばらしい。

靖王は衛崢の件があるので静妃早めに暇を告げたところ、小新が静妃の身に何か起きたと靖王に思わせる言葉を吐いた。当然ながら心配して内容を聞く前に語気を荒げる靖王。

靖王と梅長蘇にしかけられた離間の計(仲たがいさせる作戦)は成功してしまうのか。続きは次回に。

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