見出し画像

ほんもの寺子屋 夏休み体験授業を初開催しました!(国語編)

8月4日(日)、ほんもの寺子屋にご興味を持ってくださっているお子さん・ご家族向けに体験授業を開催しました。

2時間目は算数&国語。
今回は国語について書かせていただきます。

1時間目の理科についてはこちらを、
2時間目の算数についてはこちらをご覧ください。

国語は「ことば」について学ぶ教科ですが、
子どもも大人も、一番あなどっているのが国語ではないでしょうか。
もしくは、勉強の仕方が分からないとも言えます。

つまり、なんとなくしゃべれるし、
日本語を使うことについて、
不便さや問題を感じることが少ないから
「このままでいいんじゃね?」
なんて思ってしまう(笑)

もちろん、ほんもの寺子屋の国語の授業は
受験のための勉強ではないので、
国語の読解問題の解き方を
延々とやるようなことはありません。

では、なぜ受験で使うわけではないのに
わざわざ国語なんて勉強するのか?
国語を勉強する意味なんて、なくね?

いいえ、大アリです!


わたしに言わせれば、
・友達とのケンカの多くは国語力不足
・親子ゲンカ、夫婦ゲンカの多くは国語力不足
・何かと勘違いしてしまうのは国語力不足
・レシピを見てるのに料理で失敗するのは国語力不足
・電車などで、目的地に行けないのは国語力不足
・テストでなかなか点が取れないのは国語力不足


極端かもしれませんし、
お叱りを受けてしまうかもしれませんが、
ごめんなさい、わたしはこうしたことは
結構真実を突いているのではないかと思っています。

信じるも信じないもあなた次第ですが、
もしそうだとしたら、
国語の影響力って人生において絶大だと思いませんか?

国語力、つまり「ことばの力」とは
わたしたちが一般的に考えているものよりずっと根深い。

そもそも、わたしたちはことば抜きでは考えることもできません。
意識していなくても、日本人は日本語で思考しているのです。
ですから、「その人の日本語の世界」=「その人の思考力が及ぶ世界」。

年齢、性別、その他いろいろな点で
自分とまったく同じ「ことばの世界」に住む人はいないということ。

ですから、わたしたちが使う日本語の土台は
日本人がこれまで積み上げてきた、
一般的に「正しい」使い方でありたいものですし、
100人が読んで100人とも勘違いのない
分かりやすい言葉づかいができることが望ましい。

友達同士のLINEなどでのやり取りだって、
「まる」ひとつ付けないだけで、
ものすごく冷たい印象になりますよね。
読む人への心配りもまた、国語力のひとつではないでしょうか。

もともと、なかなか分かり合えない人間同士、
勘違いしない、させないことば使いの心得が大切ですし、
感情的になって余計なひと言を放ってケンカになってしまうのは
ことばの力が悪い方向で暴発しているようなもの。
落ち着いて、じっくりと対話を重ねる態度もまた、
国語力の望ましい使い方だと言えるでしょう。

長々と書いてしまいましたが、
しっかり学べば、今この瞬間から役に立つ教科が国語
だと思うのです。
そのようなわけで、ほんもの寺子屋では
国語の学びをとても大切にしています。
体験授業でも、
そうしたことをごくコンパクトにお伝えしました。

でっかい風呂敷を広げたような格好になりましたが(笑)
国語の体験授業で行ったのは、
カードなどを使ったゲーム(笑)

日常のあらゆることが、ことばを学ぶ機会になります。
せっかくだから、楽しくゲームをしながら
ことばの力がいつの間にかレベルアップしていたら
最高ですよね。
そんなことを願いながら、授業を進めました。

行ったゲームは次の2つ
・ことばのカードゲーム もじぴったん
・語彙の王様


ことばのカードゲーム もじぴったんは、
「自分が持っているカードと、
場に出ている文字カードを組み合わせて、
言葉になるように置いていき、
上下、左右へと文字をつなげていきます。
カードが一番早くなくなった人の勝ち」
(メーカー商品ページ)
というゲーム。

語彙の王様は、
ルール説明が少し長くなってしまうので、
こちらを参照ください。

どちらのゲームも、自分の持っている言葉の多さが
重要なのですが、もうひとつ大切なポイントが。

それは、頭の中から正しい言葉を引き出すスピード。

わたしたちの言葉が
頭の中の大きなタンスの中に入っているとしましょう。

タンスが大きければ大きいほど、
タンスの中に言葉たくさん入っていればいるほど、
これらのゲームは有利なはずです。

しかし、たとえタンスが大きくても、
「探している言葉が全然見つからない」とか
「間違った言葉を出してしまった」なんてことでは
こうしたゲームで勝つことは難しい。

日常生活に置き換えたら、
「ああ、あの言葉、なんて言うんだっけ?」とか
「その氣はないのに、地雷を踏んじゃった・・・」といった
小さな困りごとやトラブルの一因になっているかも。

ゲームの狙いは相手に勝つことではなくて、
自分の力を高める特訓みたいなものですから、
それぞれの人が刺激を受けて力を高めてくれたら
とても嬉しいわけです。

こうしてゲームを使って授業を行うことは
国語の授業の進め方のほんの一部ですが、
一般的な学校における国語の授業とは
ずいぶん違うことはお分かりいただけるかと思います(笑)



ほんもの寺子屋の夏休み体験授業は、あと2回開催予定です。

実施日時
―――
8月20日(火)
1時間目(10:10-11:00)
社会

2時間目(11:10-12:00)
考える時間・美術

8月29日(木)
1時間目(10:10-11:00)
国語・算数

2時間目(11:10-12:00)
美術
―――
ほんもの寺子屋に入りたい、入ることを考えてみたいという小中学生が、それぞれ8人まで授業を見たり体験できます。今回は特別に無料です(保護者も見学される場合は1家庭1000円)。寺子屋に通っている生徒は参加せず、希望者のみの体験授業となります。
場所はいつも寺子屋で授業を行っている甲府市富竹のおうち。
くわしい場所は、申し込みの後にお知らせします。下記お問い合わせからお申し込みください。

文:前田友和


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?