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自己紹介 −2022年版

こんにちは、堀田創(ほったはじめ)です。この記事では自己紹介として自身の外観的事実を中心としつつも内面にも少し迫れるよう記述します。

人工知能 × 戦略

僕の一つの側面は人工知能の専門家です。ビジネスで本質的に意味がある人工知能技術の活用方法に関する知見を最大限高めながら世界に還元しています。

2021年に ダブルハーベストという本を尾原さんと共著で書きました。データ蓄積と持続的競争優位性の2つの概念をつなぐ戦略デザイン方法について書いた本です。

起業家・経営者

人工知能をCinnamon AIというAIを戦略活用する伴走者たるAIスタートアップを創業し、Nexus FrontierTechというイギリス拠点のFinTechベンチャーの創業にも関わりました。人工知能研究は大学生の頃から一貫した研究テーマです。2004年(学部4年)からニューラルネットワークの研究に携わり、国際会議と論文誌で合計15本くらいは書きました。博士号を2008年に取得しています。

スタートアップ経営は常に大きなパーパスを軸に、戦略・組織・技術を融合していくような概念です。17年を超える起業家キャリアの中では「組織」についても相当深く考えてきた自負があります。


認知科学

博士課程で研究対象であったニューラルネットワークは古くは認知科学に端を発するものでした。それらは2020年まで、基本的に情報工学的の中で閉じている概念だと考えていましたが、Mindset 李英俊さんから授かった「認知科学に基づくコーチング」をきっかけに、認知科学が実際のコミュニケーションの多くに使えることに気づくことが出来ました。

「チームが自然に生まれ変わる」(2021)は、認知科学の知見からリーダーシップを捉え直す著作です。この世の中、令和でもなお「当事者意識」だったり「責任感」だったりと精神論にあふれていますが、人間は精神論では動きません。認知論の立場に立ったとき、どのようにチーム運営をすれば良いかがより鮮明に見えてくるのですが、本書はそこに着目した本です。

3冊目の著書(2022)である「トランスフォーメーション思考」は、認知科学がどのように経営と結びつくかをMTP(Massive Transformative Purpose)という概念と併せて解説した本になります。

東南アジア

もう一つの側面が東南アジアです。シンガポール・マレーシアだけでなく、ベトナム・台湾をはじめとした東南アジア諸国にネットワークを広げています。台湾では国立台湾大学と提携してAI教育の企画を立ち上げ、ベトナムで参加者1500人規模のスタートアップイベントを開催するなど様々な活動を通します。

スタートアップ投資家

2015年くらいから、主に東南アジアを中心に徐々にスタートアップへの投資もスタートしました。エンジェル投資を中心に合計35社以上の投資に主体的に関わっています。年間3−5件程度で、AI関連銘柄に多く出資しています。

アジアのイノベーションをインパクトに転換する

これら全ての活動に共通する思いがイノベーターの味方でいたいというものです。

イノベーションは変化を引き起こしますが、人間は変化を基本的に嫌います。だからこそイノベーターはなかなか理解されません。そのことによる孤独感・絶望感・焦燥感と戦い続ける必要があります。

そんな中で2022年、Abundance 360 (A360)というコミュニティに所属しはじめました。オーガナイザーのPeter Diamandis は世界的なFuturistであり、世界最高峰のFuturist養成機関であるSingularity University の創設者でもあります。A360はSingularity UniversityのAlumni Networkのような位置づけで、僕も2021年の

このコミュニティは普段はオンラインですが、年1回Los Angelesでオフラインのカンファレンスがあり、Erik Schmitt や GoogleXのAstro Tellerなどが登壇。そこでは語られている事柄のインパクトの大きさに度肝を抜かれました。

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例えば、ARK Capital の Cathie Wood は今後おきるHigh Tech 産業の規模に言及していました。

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Cathie によると2030年、人工知能領域の世界の時価総額合計は、2020年の全ての会社の時価総額(Non-innovation領域)を超えるほど大きなものになります。とんでもなく大きなことが動いている。別の味方をすれば、1.5京円くらいの価値が今は存在しなく、たった8年以内に出現するということになります。

人工知能エリアで日本が後進国になってしまうことはなんとしてでも避けなければならず、日本を含めたアジアの国々の結束は、世界をリードできるポテンシャルすらある。そういう人材が数多く居るのを目の当たりにしてきている中で。

ここで起きていることは、とにもかくにもインパクトが小さすぎる。

1兆円の時価総額といえばメルカリの3倍(2022/9/10時点)なわけですが、そんな大成功のベンチャーを創業したとて1.5京円のAI領域に対しては0.01%にも満たない。これでインパクトが足りないのだから、起業家はすべからく小さいことしかできないのか。

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僕は、そのインパクト小さすぎる問題をブレイクスルーを起こすヒントが「巨大企業」と「起業家精神」の掛け算にある、と思っています。

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巨大企業との大胆な取り組みが波及力を持ち、国際競争力へと転化された時、それは数百兆円の経済的インパクトに繋がるのではないかと考えています。

日本の可能性は未だ未だたくさんあります。

とんでもない速度で進む超高齢社会に対して、どのようなデータ戦略でヘルスケアを守っていくのか。

南海トラフ地震など目の前に巨大な災害が控える中で、環境リスクに対する備えはどうスマートシティの在り方を世界に提唱できるのか。

ハイクオリティな農業や製造業を持つ日本は、どのようにして知見をAI戦略化し、少量多品種化を経て世界の多様なニーズに適応することができるのか。

とにもかくにも時間がない。

そんな境遇で、楽しく花火を打ち上げられたらと思って日々生きています。

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