イスタンブール考古学博物館に行ってきた
イスタンブール(前半)旅行の2日目です。
オスマン帝国末期の画家・考古学者のオスマン・ハムディ・ベイ(あの亀の調教師を描いた人、絵もすごい、考古学もすごい)による考古学博物館。
よく思うのですが、大英博物館といい、こういう博物館に収蔵されているお宝たちは本来なら、発見された場所にそのままあるのが一番ですよね。大事にされ(盗まれたり落書きなどされたりしないように管理されている)るためとはいえ、守護神ベス(Bes) 神像が一体どんなところにどんな風景の前に立っていたのかもはや想像できないのが残念です。
展示はClassical period (紀元前4世紀から3世紀)から始まります。最初は想像される完璧な美しい肉体→もっと個々の特徴を活かした実物に似せた彫刻へと移っていきます。紀元前からこんなにも完璧な見た目へのルッキズムへのこだわりがこれだけあったのですから、美容整形とか完璧な眉毛の描き方とか令和現代でも人が見た目にこだわってしまうのはもう仕方がないと思わずにはいられません。
他何万点という収蔵品の数々でトロイ遺跡の展示とか見応えたっぷりでした。 . . .というかものすごく疲れた、もうそろそろ見終わったのではないかというところに突如現れたのが、今まで聞いたこともなかったこれ↓
アレクサンドロス王の石棺 Alexander Sarcophagus (Sidon) 紀元前4世紀
疲れて眠たかった脳みそが吹き飛んだ!今まで聞いたことなかったんですが、世界的に有名らしい。レバノンにある町Sidonというところ(現レバノンの都市サイダ)で考古学物が発見されたときにはレバノンはオスマン帝国下にあったので、オスマン・ハムディ・ベイが派遣され、Necropolis (巨大な墓地)を発掘し、ものすごくたくさんの石棺を船で持って帰ってきたらしいです。エジプトのミイラの棺までありました。この考古学博物館はレバノンから持ち帰ってきたたくさんの石棺を収納するために元々は建てられたらしい。
レバノン政府はトルコに返してくれ、って交渉していないのかな?
ちなみに入場料は200TL。ガイドブックには100TLと書いてあったのでいきなりの値上げだと思われます。しかも行きたかった敷地内の古代オリエント博物館と陶器タイル博物館は閉めてありました。キーっ!
いつもありがとうございます。このnoteまだまだ続けていきますので、どうぞよろしくお願いします。