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Zoomでリモート帰省

GWの風物詩の帰省ラッシュ、残念ながら今年は全国的に自粛になってしまいました。そこで、身の回りのデジタル機器で作れるリモート帰省体験を考えてGWから導入してみました。

会議室ではなくリビング体験

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リモートミーティング、Zoom飲みなどで最近話題のZoomを使います。Zoomは喋ってる人がフォーカスされる機能されるなど「会議室での会話」にむいた機能が盛りだくさん。ただ、いくつかの機能は家族の団欒には向いていません。「家族の団欒での会話」は一緒の時間をゆるく過ごすことが主目的で会話はその潤滑油です。「発表します!」みたいなテンションは過剰すぎるのです。さらに1部屋、1端末から複数人がZoomに入ることもリモートミーティングとは大きく違います。会議室とリビングの環境の違いも大きそうです。そこで「会議室ではなくリビングな体験」を目指すことにしました。

全体構成

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簡単にセットアップでき、帰省の旅費程度の数万円で買える、そして何より、デジタルに詳しくなくても運用できるような構成で考えました。用意するのは、スマホ、テレビ、三脚、マイク・スピーカーの4点です。テレビとスマホはお持ちだと思うので、追加で購入するのは三脚、スマホとテレビを繋ぐHDMIケーブル、マイクスピーカーの3点です。

① テレビ - リビングにある大きな画面

各家庭で1番大きい画面と言えば、リビングの王様テレビです。テレビの画面を軸に体験を設計していきました。テレビを見ながらリビングで談話をしているような、昭和の家族団欒の場を目指します。

② スマホ - 誰でも持っている高性能な機械

Zoomはパソコンでなくスマホで使います。最近のスマホはかなり高性能で数年前のパソコンの性能を凌駕していることさえあります。特に、カメラレンズの性能はパソコンのWEBカムよりはるかに高性能です。

③ 三脚 - レイアウトに自由を

三脚があると設置場所を自由に移動できます。自分の顔がアップで映されたままだと気がぬけません。そこで、引きで設置してリビング全体が映るぐらいにします。他にも、散らかっているリビングの一部を映らないようにしたり、三脚があると一気にレイアウトの自由度が高まります。何か見せたいものがある場合はカメラの前に近づきます。

④ マイクスピーカー - 会話の快適性アップ

部屋に複数人がいる場合は、全員の声を拾いやすい全方位のマイクがあると便利です。スマホを離れたところに設置しても喋ってる人の声が届かない心配もありません。

⑤ 接続 - わかりやすさを最優先

WI-FI接続は設定でつまづきがちなので有線とBluetoothで構成しました。スマホとテレビはHDMIアダプタでケーブルを差すだけ、スマホとスピーカーフォンはBluetoothで接続。70歳を超える両親でもレクチャーなしで無事セットアップができました。

機材リスト

iPhoneを使った場合の機材リストです。HDMIアダプタは安いものも試したのですが安定せず純正を使った方が無難そうでした。三脚は安いもので十分です。マイクスピーカーは1、2名であれば無くても大丈夫です。合計2万円ぐらいスピーカーなしだと約1万円で一式揃います。

コミュニケーションが今までよりも密に

GWに始めその後も何度か試してみましたが子供達にも大好評!今までは年に1,2回だった一族の集まりが、ちょっとした週末の空き時間にも開催されるようになりました。今までよりもコミュニケーションが密に気軽になりました。三密を避けるということは、コミュニケーションが疎になるということでもあります。関係が遠くなることを「疎遠」と言う漢字で書きます。デジタルを活用することでコミュニケーションを「疎から密」に。遠く離れて暮らす親族の「遠を近」にすることができました。これからも、少しでも生活が豊かになる、生活の知恵的なデジタル体験を模索していきたいと思います。

cover illustration by icon8

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