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03-中途採用は放置プレイ


放置プレイは続く

転職して間もなく2か月が経とうとしています。
この2か月は放置期間でもありました。
役割もポジションも不明確なまま、誰かから何かをお願いされるわけでも、指示されるわけでもなく、放置プレイが続きました。

中途採用が放置される理由は

・「経験者=即戦力」のため仕事を教える必要がない
・あえて放置することで主体性や積極性を見極めたい
・人により経歴やスキルが異なるため何を教えればよいのかわからない

等、個々の理由があるにせよ、結局のところ放置されるわけです。

現場では毎日社員が忙しそうに仕事をしていました。
部内の社員から仕事を教わることもままならない日が続きました。

「一つだけ教えてくれませんか?」
「今、少しだけお時間ありますか?」

このようなやりとりで仕事に必要な情報を収集し続けました。
経験者とはいえ、業種が異なれば実質ゼロスタートのようなものです。

正直言って入社以来、私は死ぬほど暇でした。
仕事を探すこと自体が仕事になっていました。
やる気がないわけではありません。
何から手をつけるべきかがわからないのです。

この状態が焦りを生みだしました。
日に日に強いストレスを感じるようになりました。
暇ほどストレスを感じるものはありません。

仕事を探す日々が続きました。
「誰も教えてくれないなら」と、パート社員の手伝いをすることにしました。
現場作業を手伝いながら業務の流れをつかむことに思考を切り替えました。
作業をしている間は、事務所にいるときより時間が経つのが早く感じられました。
作業を覚えると、少しだけ気持ちに余裕ができました。

私の行動を見ていたのか、事実上の上司である取締役は「現場作業は覚えなくていい」「責任者に求められているのはそこじゃないから」と言いました。
取締役は現場に対し、より直接的な指導やアドバイスを望んでいるようでした。

気持ちは理解できました。
ただ、異業種から転職してきた上司でもない人間が現場作業に口出しすることに抵抗がありました。
現場には現場責任者がいます。
責任者を飛び越えた指示や指摘をする気にはなれませんでした。
現場責任者の顔をつぶすようなことはしたくなかったのです。

面談実施

目標がはっきりしないまま1か月が経過しました。
皮肉なことにメンタルの状態は転職前より悪化してしまいました。
取締役と初の面談がありました。
取締役は今までこらえていた何かを吐き出すように言いました。

「今一体何しているの?」
「大人しすぎ!」
「そろそろ結果を出さなきゃ」

不本意ながら、コメントに対し明確に回答することはできませんでした。
経験者として採用されたものの、1%も力を発揮できていないもどかしさ。

「この会社で実現したいことは何なのだろう?」
「会社のお荷物とは自分のような人間を指すのだろうか?」
「そもそも自分にとって仕事とは?」

このようなことばかり考えるようになりました。
メンタル持たないかも…

ボアアウト

前回のnote記事「02-【速報】転職活動再開」を書いたときより、メンタルは確実に悪化していました。
転職活動再開を宣言してはみたものの、書類通過は今のところゼロ。
求人情報も前回活動時とあまり変わらず、エージェント経由での転職活動にも限界を感じるようになりました。

別ルートで転職の手段はないものかと副業サイトからイベントに参加することで転職のきっけをつかもうと動きました。
残念ながら、反応はありませんでした。

「中途採用 放置」
「転職 放置 退職」
「仕事 つまらない」

無意識のうちにこのような言葉を検索していると「ボアアウト」という言葉が出てきました。

退屈症候群(ボアアウト)は、人々が仕事や日常生活において退屈だと感じたり、モチベーションが低下したりして、それに伴い心身の不調を抱える状態を指します。現代社会における問題の一つとされており、個人差があるものの多くの人に共通する症状としては無気力感、仕事への興味の喪失があります。

引用元:en-japan.com

「これかも」と思いました。

・転職によりさらなる収入減は回避したものの、生活を維持する上での最低ライン
・転職先も業績は厳しく、賞与は出る可能性もほぼゼロ
・転職時の想定ポジションである「拠点責任者」に魅力を感じなかった

結局50代にして初めてつかんだ「転職」という人生の転機はバラ色ではありませんでした。

今の仕事を続けていても明るい将来が見通せないことが働く意欲の喪失につながっているのは間違いなさそうです。

残された可能性と時間で何とか人生好転のきっかけをつかもうとしている今日このごろであります。

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