HSPやINFJのあなたが抱える「どうして、わかってくれないの⁉」の正体とは?
人が感じる怒りは二次的な感情である。一次感情は、不安や悲しみ、寂しさ。
幼少期、子どもは学校から帰ってくると、大好きな親に学校であったことを報告する。そしてその報告をしっかり親に受け取ってもらう。
こういう機会が少なかったり、親が話を聴いてくれるタイプではなかった場合、子どもは「なんで自分に関心を向けてくれないの?」と悲しみを抱えやすい。
こういった心の傷は、成人してもその人の奥底に残っているものだ。
「どうして私のことをわかってくれないの? わかろうとしてくれないの?」という誰にも言えない思いに蓋をして、必死に大人の仮面をかぶり暮らしている人は少なくない。
何かのきっかけで、感情が爆発してしまう人がいる。たくさん抑圧してきた分、悲しみの器に入っているエネルギーは甚大だ。箍が外れると、もう止まらない。
こういう人は、日々嘆き悲しんでいる。
「どうして、みんな私のことをわかってくれないの?」
これを言いたいけど言えない。
置き換えが起こり、それは他者への攻撃、他者への恐怖、他者蔑視、他者不信として表れることも多い。
「この人は、私のことをわかってくれている」と実感できる人が、この世界にひとりでもいるだけで、人生は大きく変わる。安定したものになるのだ。
捻じれたコミュニケーションが常態化すれば「面倒な人」と捉えられるようになり、孤立に拍車がかかる。
ストレートに「私のことをわかってほしい」と伝えるのは、怖いかもしれない。
でも案外、直球勝負で「あなたには私のことをわかってほしいの」と伝えた方が、ボールを受け取ってくれる人を見つけやすい面はあるだろう。
もちろんボールを受けとってもらえずに、傷つくリスクもある。それでもこじれた攻撃性として表現するよりは、伝わりやすいはずである。
それには勇気がいるが、放置し続けることで傷が癒えることは決してない。
長期的に良好な関係を築ける人とつながるには、正面から直球勝負をするのがいいだろう。
それによって別れを招くこともあるだろう。ただし逃げずに正面から対峙することで、必ず潔い結果が得られる。
そして勇気を振り絞り行動したあなたは、前より少し強くなっているにちがいない。