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HSPやINFJは「負のループに巻き込まれない」と決意することで、もう理不尽な相手に翻弄されなくなる

若い頃は、理不尽に感情をぶつけられると感情で返していた。

反応的になると、相手は余計にヒートアップしていき言葉の殴り合いのような状況に陥る。

それを避けるために、相手の背景を想像することを癖づけた。

成人でも、頻繁に幼児退行を起こす人がいる。精神的な退行が原因で、他者を引き込もうとする人がいる。

きっとその人には辛くて辛くて、退行せざるを得ない事情があるのだろう。

だからといって、そういった行動を繰り返す人に心底同情し、ただ寄り添えばいいかといえば否だ。

人間には、当人も言語化できていない本能的な欲求がある。

これは極めて強いエネルギーであり、多くの人を巻き込むこともあるから危険だ。

当人が制御できていない甚大なエネルギーが、負の方面で発揮されると、ネガティブな渦を巻き起こし多くの人間を傷つける。

もしあなたの近くに「つい感情で反応したくなるような行為を繰り返す」そんな人がいたら、どうか気を付けていただきたい。

相手の挑発に乗って、巻き込まれてしまうと思うつぼだ。

泥沼のような状態になると、そこから脱するまでに時間を要する。

巻き込み行為を仕掛けてくる人の無意識的な欲求を、僕の経験から分析し結論が出た。

それは「自分と同じ苦しみをあなたも味わうがいい」という、恐ろしい欲求である。

こんなどす黒い欲求を抱えるのも、人間の一面なのだ。

だからこそ、あなたは冷静にシビアに対処しなければならない。

最も理想的なのは、そういった相手がいない環境づくりをすることである。

心理的に、あるいは物理的に距離を置いて、振り回されないようにすることだ。

それが難しい場合は、巻き込みや引き下げが始まったとき冷静でいられるような用意をしておこう。

「ああ、また始まったぞ」「さて、この行動の真意は?」「今日はどんな言動を使って、巻き込んでくるのかな?」と思える冷静な自分をしっかり作っておく。

荒れ狂う相手を目の当たりにしながら、心の中で実況中継をするのもいいだろう。

つい前のめりになって相手を心配してしまいがちな心優しいあなただからこそ、ある種の冷たいキャラをインストールしておくのがオススメだ。それが相手に振り回されない準備となる。

大事なのは「巻き込まれない」という強い決意。

「私はこんなことに巻き込まれる人間ではない」「すでに学習しているから、このパターンには対処できる」と覚悟が固まる言葉を複数、持っておこう。

「この人を感情的に巻き込むことは難しい」と理解した相手は、一瞬、取り乱すかもしれない。自暴自棄になるかもしれない。

しかし、それでもあなたが微動だにしないことがわかれば「もう自分が求める反応は、もらえないんだ…」と理解して、あなたのもとを去るかもしれない。虚しさを覚えて、巻き込み行動をやめるかもしれない。

アドラーが提唱した「課題の分離」をいかに日常に落とし込むか?

賢く尊いあなたは、巻き込み行動を学習し最善の対応がとれるはずだ。

「巻き込もうとする人は、困っている人」という事実を忘れてはいけない。

ただしだからといって、あなたが磨り減るほど翻弄される必要はひとつもない。

あなたにはあなた自身を大切にする権利がある。

あなたには、一旦足を踏み入れると抜け出すのが困難な「負のループ」がすでに可視化できているはずだ。

優しい人ほど、心を鬼にしてシビアになった方がいい。

それが自衛につながるし、あなたが大切にしている人を守ることにもつながる。

大丈夫。賢いあなたはもう巻き込まれない。

あなたはただ、あなたが心地よくなる時間を増やせばいいのだ。

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