独立系システムインテグレーターである株式会社オービックの財務諸表(第57期 第1四半期)を見てみる
「オービックの4〜9月、純利益14%増 主力ERP伸びる」という記事が目についたので、株式会社オービックをEDINETで調べてみることにした。
・四半期連結貸借対照表,バランスシート/BS
まずは「貸借対照表,バランスシート/BS」。大きな数字と気になるものに着目する。資産の部から。まず現金及び預金(流動資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、1563億円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間(2023年6月30日)は、1529億円と減少している。次に受取手形、売掛金及び契約資産(流動資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、138億5500万円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間(2023年6月30日)は、138億7600万円と増加している。次に土地(有形固定資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、276億3600万円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間(2023年6月30日)は、276億3600万円と変化はないようだ。次に建物及び構築物(純額)(有形固定資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、247億6500万円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間(2023年6月30日)は、244億7400万円と減少している。次に投資有価証券(投資その他の資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、1372億円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間(2023年6月30日)は、1651億円と増加している。
次に負債の部。未払法人税等(流動負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、129億円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間(2023年6月30日)は、57億円と減少している。次に買掛金(流動負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、41億8600万円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間(2023年6月30日)は、40億9700万円と減少している。次に繰延税金負債(固定負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、33億8900万円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間(2023年6月30日)は、117億3500万円と増加している。次に繰延税金負債(固定負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、33億8900万円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間(2023年6月30日)は、117億3500万円と増加している。そして純資産の部で利益剰余金。前連結会計年度(2023年3月31日)が、2954億円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間(2023年6月30日)は、2977億円と増加しているので、当第1四半期連結会計期間は稼いでいる。当第1四半期連結会計期間の負債合計(418億円)と純資産合計(3487億円)のバランスを見ると、純資産合計が上回っている。
四半期連結損益計算書
次に損益計算書(PL)。まずは売上高は、前第1四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年6月30日)が、241億円だったのに対し当第1四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年6月30日)は、270億円と増加している。次に売上原価は、前第1四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年6月30日)が、54億円だったのに対し当第1四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年6月30日)は、59億円と増加している。次に営業利益は、前第1四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年6月30日)が、150億円だったのに対し当第1四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年6月30日)は、174億円と増加しているので、当第1四半期連結累計期間の営業の調子は良かったようだ。次に四半期純利益は、前第1四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年6月30日)が、131億円だったのに対し当第1四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年6月30日)は、146億円と増加する結果となっている。
次に為替差益(営業外収益)が発生しているので過去の報告書を遡って調べてみると、前第1四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年6月30日)だけ12億円ほど発生していた。最後に報告書を見ると、企業のデジタル変革(DX)への取り組みなどを背景に需要は高いものの、先行き不透明な景況感の中で投資判断には慎重さがあるようだとしているが、主力の統合業務ソフトウェアのシステム構築売上が堅調に推移しているようだ。
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