日本の大手薬局・ドラッグストアチェーン「スギホールディングス株式会社」の財務諸表を見てみる
今回はEDINETで日本の大手薬局・ドラッグストアチェーンである(スギ薬局などを展開する)スギホールディングス株式会社の貸借対照表などを調査してみた。
・貸借対照表,バランスシート/BS
まずは貸借対照表。気になったものだけをピックアップしたが、流動資産の流動資産の「現金及び預金」が、第41期 第1四半期では714億円だったが、第42期 第1四半期 (2023年5月31日)では、556億円に減少したが、それ以外は増加している。利益剰余金も、第41期 第1四半期では182億円だったが、第42期 第1四半期 (2023年5月31日)では、197億円に増加している。負債合計と純資産合計の割合をみると、純資産額が負債額を上回っているので、調子が良さそうではあると考える。
・損益計算書(PL)
次に損益計算書(PL)。売上高が前第1四半期連結累計期間 (自 2022年3月1日 至 2022年5月31日)では1611億円だったのに対し、当第1四半期連結累計期間 (自 2023年3月1日 至 2023年5月31日)は、1778億円と増加し、営業利益も前第1四半期連結累計期間は、66億だったのに対し、当第1四半期連結累計期間は、77億と増加しているので、本業で稼いでいることが窺える。また当期純利益も前第1四半期連結累計期間は、46億だったのに対し、当第1四半期連結累計期間は、55億と増加している。
・戦略的な考察
2023年8月31日現在、たまたま心斎橋筋を歩いていると、心斎橋商店街内にスギ薬局が2店舗ほど近々オープンするのを確認できた。心斎橋商店街は、2020年以降、新型コロナウィルス感染拡大の影響により大幅減少し、2021年の年間総通行量が減っていたが、2022年以降は行動制限の緩和やインバウンドの受け入れ再開などで急激な回復している(https://www.ryutsuu.biz/strategy/p072876.html)。またインバウンド(訪日外国人)の回復に伴い、心斎橋では店舗空室率が低下している(https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF301PI0Q3A630C2000000/)。
今回、心斎橋商店街内にスギ薬局が2店舗ほど近々オープンするようだが、それによって店舗は固定資産となり、店舗には商品をおかないといけないので、流動資産が増えるだろう。また店舗にはスタッフを配置しなければいけないので、販売費及び一般管理費も増えることとなる。ちなみにスギ薬局で置かれる商品は、日本で買いたいものの傾向として、化粧品・乳液・美容液、またはサプリ・健康食品とあるので、外国人観光客をターゲットとしたこれらの商品が置かれることが予想される(https://www.intage.co.jp/news_events/news/2023/20230413.html)。
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